
この作品は、前作同様、極道の妻たちの世界にさらなる深い切り込みを見せるもの。夫たる極道のエゴイズムや不始末のために、厭応なくヤクザ社会の争いの中に生きざるを得ない女。極道との間に出来た娘の教育のために、男を愛しながらもまっとうな世界の倖せを、哀しいまでに追い求める女の生きざまを中心に、いわゆる極道の妻たちの群像を活写していく。
男たちの照り返しとも言うべき女たちの存在。利権に群がる極道社会という、一種特異な世界で、男が狡猾に《ケジメ》をつけて打ったピリオドを、妻たちが如何にどう乗り超えていくか。その美しさ、哀しさ、意地、潔ぎよさ、力強さ、しぶとさを真っ向から描き尽くす一篇。
(当時の解説より抜粋)
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