【あらすじ】九州若松組の末広勝治は、組のために体を張った傷害事件で刑務所入り。だが、一本気で正義感の強い性格が災いし、看守と対立する中、網走刑務所へと送られる。ここでも看守の剛田が、囚人で北海道カムイベツの暴力団五十嵐組幹部の手塚らと組んだ小豆横流しを知ると、彼らに強く歯向かった。手塚らは、勝治を亡き者にしようと山の作業場で勝治を襲う。殺されそうになった勝治を救ったのは、巡回牧師のウィリー。命を助けられた義理を果たすまではと、北海道カムイベツに居残ることにする勝治は、ウィリーの教会で働くことになる。そこでは、少年院は出たものの、身寄りがない札付きの少年たちを引き取っているのだった。ウィリーの善意をいいことに好き勝手を行う少年たち。そんな中、勝治はボクシングのコーチとして少年たちと交流することになる。その中の少年の一人・大関一郎は、1ヶ月後に北日本新人王決定戦の優勝候補であった。また、ここでの生活で、勝治は近くの修道院のマザーである聖ヨアンナへの淡い恋心をも呼びさましてくれた。そんな中、ボクシング選手権試合の当日、五十嵐は大関に八百長試合をするように強要する。約束を守らなければ、大関の恋人・高木美津子の命は保証しないと脅す。勝治が軟禁されている美津子を助け出し、試合は大関の勝利に終わるが、大関がリングを降りた時、五十嵐の放った刺客がドスで抉り、命を落とす。ウィリーの制止にもかかわらず、勝治の激しい怒りは治まらなかった。聖ヨハンナにそっと別れを告げ、吹雪の中を五十嵐組の事務所に急ぐ勝治。その行く手を、網走刑務所で、男としての強い友情を交わし合った人斬り政が立ちはだかる。五十嵐組に草鞋を脱いでいた人斬り政は、ドスを抜いて勝治と向き合う。だが勝治を狙う剛田の猟銃に気づいた政は、身を挺して勝治を守り、剛田を叩き斬るが、自らも銃弾に倒れる。勝治は、斬って斬って斬りまくった。手塚も五十嵐も、その他の組員たちも…。辺り一面の雪は、血で真っ赤に染まる。血にまみれた勝治の体を雪が白く消していくのだった…。
【解説】どうせ俺らは噂の男。降らせましょうかお望みならば、ドスの網走、赤い雪。新網走番外地シリーズ第5弾。今回は、雪化粧をした零下の北海道。網走刑務所を出た勝治が、カムイベツの町にやってきたことから始まる。港を見下ろす丘に、草原に、雄大な山々に、暴れん坊の勝治の侠気が爆発する。また、スノーボートの滑降競技会、美しい修道女ジューン・アダムスへの微笑ましい片想いなど見せ場盛り沢山のアクション・ドラマ。



