【あらすじ】紫式部は越前国で、父・藤原為時と弟・惟規と娘・賢子と共に好きな書物を読み耽り、つれづれに物語を書きながら静かな生活を送っていた。その紫式部の元へ、宮中で内覧として権勢を振るっていた藤原道長から、娘・彰子の教育係として、京の都へ来て欲しいという文が届く。源氏物語を完成させるという強い意志を抱き、越前国を後にする式部。京では道長とその兄・道隆とが覇権を争い、おのおのの娘に帝の御子を産ませるために躍起になっていた。道隆の娘・定子の教育係は清少納言。式部は静かな闘志を燃やす。しかし、彰子の瞳の清らかさに式部は心を打たれ、いつしか自らが人生をかけて紡いでいる長く壮大な‘女と男の物語’を説いてゆく…。それは、主人公・光源氏の数奇な人生模様。ここからこの光源氏と紫式部=夢と現の2つのストーリーが絡み合っていく。紫式部の教育により、女として成長していく彰子であったが、定子がまず先んじて中宮になった。道長は動揺し、早急に彰子を中宮にすべく奔走する。そして晴れて彰子が中宮に上がる頃には、道長は他の女房たちとは明らかに異なる紫式部の不思議な魅力に、心を奪われはじめていた。中宮となった彰子が帝の御子を妊り、実権を掌握する道長。その道長に密かに惹かれはじめていた紫式部は、ある想いを胸に京を離れる決心をするのであった…。
【解説】男は恋を、女は愛を、愛から命を育てられるのは女だけ…。
日本文学が誇る奇跡の傑作と語り伝えられながら、数々の伝説に満ちた未だ謎の多い作者・紫式部を真の主人公に据える斬新な視点から大胆に再構築し、豪華キャストで映画化した壮大な歴史絵巻。そして、華やかな宮廷を舞台に語られる『源氏物語』の主人公は、帝の血をひく光源氏。最愛の女性・藤壺の面影を追い続けながら、数々の姫君と関係を結ぶ光源氏の果てしない愛と憂いの生涯。日本映画界が世界に誇る、空前の歴史絵巻が繰り広げられる。



