美麗にして極悪!美しき女帝の物語が始まる大帝国・斎(さい)には、大陸に名をはせる若き女帝が居た。誰もが息を呑む美しさを持ち、学者すら及ばぬ知力を有し、剣を振るえば大男すら転がす…だが、彼女の名が知れ渡ったのはこれらの抜きん出た才のせいではない。大陸にその名が轟いた理由…それは、彼女の残虐非道な振る舞いにあった。「その男の首をお刎ね」逆らう者は敵味方問わず悉く首をはね、陰で「極悪女帝」とあだ名される、そんな彼女がある日、属国から婿を迎えることに。「言っておくけど、私の夫になれる男はそういないわよ」「俺が自分の意志であんたにひれ伏すことはない」お似合いの美男美女の婚儀と思われたが、丁々発止のやりとりに早くも波乱のムード。婿殿の秘密とは?後宮にはいったい何が隠されているのか?残虐無道の極悪女帝と美貌の婿殿の波乱万丈の物語が、いま始まる…
極悪女帝と美貌の婿君、後宮の謎に挑む!大陸に君臨する大帝国・斎の若き女帝・李紅蘭。その属国である脩国の美しき王子・王龍淵。冷酷非道の極悪女帝と魅惑の美丈夫の結婚生活は、やはり一筋縄には進まなかった。初夜に紅蘭へ刃を突き立てようとしたり、宮内で男女を問わずに従者たちの唇を奪い続けたり、絶えず奇行を重ねる龍淵。その奔放ぶりに、臣下の郭義らが業を煮やしている傍らで、当の紅蘭は面白がるばかり……そして奇行の理由を教えてやると誘われ、十数日ぶりに仕切り直された初夜の続き。「見せてやる… 俺の知る世界を」「あんたが知らない、後宮(ここ)の本当の姿をな」そう言い放つや否や、龍淵は紅蘭を抱き寄せて口づけをする。突然の接吻に驚く紅蘭。しかし、間もなく彼の言葉の意味を知ることになる――美貌の婿君の秘密、後宮に潜む呪いの正体、そして極悪女帝の隠された生い立ち……謎が渦巻く後宮で繰り広げられる奇々怪々の婚姻譚、本格始動の第二巻。