母の死で恋を恐れる娘が一生に一度の恋に出逢う――私の母は――恋に生きて、恋に狂って、そして恋に殉じた……溺愛されている異母妹と差別され育った“氷の令嬢”ミネレーリ。彼女の母親は報われない恋で、幼いミネレーリを置いて自らの命を絶った。母の死に囚われ、母のように恋に狂うことを恐れるミネレーリ。固く閉ざされた彼女の心を動かしたのは、カクトスの温かさと優しさ……。
カクトス様がほほ笑むとうれしい――この気持ちは…恋?「カクトス様の手はあたたかいわ…」カクトスのエスコートで舞踏会に参加するミネレーリ。繋がる二人の手から感じる温かみと、彼の優しいまなざしに、ダンスはこうも楽しいものなのか、それとも彼だから――? その疑問にふっと恋心を自覚するミネレーリだけど、同時に母の死を思い出し心が冷えてしまう。そんな時、リリーローザの狂信者がミネレーリに悪意を持って近づいてきて――?