イーちゃんの白い杖

イーちゃんの白い杖

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  • 配信期間: 2020/11/13 ~ 2030/03/31
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全盲の姉と重度障がいの弟。互いの顔を見たことがない姉と弟。私たちはなぜ、生まれてきたのかー。ともに歩んだ20年。生きることに疲れた時…いつもそばには弟がいた。本当の幸せとは何なのかー。この姉弟が、この家族が出した答えとは。想像を超える絆にあなたは思わず涙する。2019年度「児童福祉文化賞」受賞作。落語家・春風亭昇太が初めてドキュメンタリー映画のナレーションに挑戦した話題作でもある。障がい者の映画、とひと言では表現できない、新しい風が心を通り過ぎていく。

あらすじ

生まれつき目が見えないイーちゃん。本名、小長谷唯織(こながやいおり)さんは20年前、県立静岡盲学校で白い杖の使い方や点字など、視覚障がい者として生きる基本を学んでいた。触って、なめて、においを嗅いで。目が見えない世界は想像を超える発見があった。だが成長するにつれ「なぜ自分だけ違うのか」「見えるとはどういうことなのか」不思議に思うようになる。そして、大勢友達がいた地元・焼津の保育園とは違い、同級生がいないさみしさを実感する。障がいを持った者同士、分かり合えると信じ、中学生になったイーちゃんは、東京の盲学校へ進学した。しかし、ここで経験したのは、いじめ。大好きなピアノで気持ちを整理しようとするが、心が追いつかなかった。「現実から逃げないでほしい」と厳しく接する母。ピアニスト、歌手、作家…夢も破れ、何もかも嫌になった。障がいがあろうがなかろうが悩みは同じだ。「学校にいてもつらい。家にいてもつらいなら死んだ方がいい」とも考えた。でも―そばにはいつも2歳下の弟・息吹(いぶき)がいた。重度の障がいで、食べることも歩くこともトイレにも1人ではいけない弟。入退院を繰り返し、手術を何度経験しても乗り越え、前に進む弟。イーちゃんは、自分の甘さに気づき、自殺を踏み止まる。「私の弟だから強いんだ!」障がい者が生き、働く。壁はいくつも乗り越えなければならない―しかし、乗り越えようとする強さがあれば、必ず幸せはやってくる。

解説「かわいそうな姿を撮って何になる」障がい者にカメラを向けることがタブーとされていた1998年。静岡県立静岡盲学校100周年のニュース取材中、目の前を駆け抜けていったのがイーちゃんです。「この子は新たな時代を切り開いてくれるかもしれない」直感とともに思わず声をかけました。飛びぬけた明るさ、感性豊かな受け答え。家族に無性に会いたくなりました。6人家族の小長谷家(こながやけ)。その明るさと強さに衝撃を受けました。そして、弟・息吹(いぶき)がいつ亡くなってもおかしくない重度の障がい児と知り、取材を決めました。あれから20年。唯織(いおり)と息吹はこの先どう生きるのか、生きやすい社会になるのか心配で、取材をやめられませんでした。私(=監督)自身、小4の時、父が口腔がんで突如、障がい者となり、変形した顔をさらしたくないと外出するのを拒むようになりました。生きることに疲れ「死にたい」と訴える日々。目を離すことができなくなりました。障がいを持つと敗北なのでしょうか。そんなはずはない。証明するために私は記者になりました。障がい児・医療的ケアが必要な子たちの教育、いじめ問題、障がい者雇用、旧優生保護法。日々のニュースで、障がい者が直面する課題を伝えることで、唯織と息吹を撮影し続けました。唯織が悩み「死にたい」とまで考え、夢を失った時。追い続けることで余計彼女を苦しめているんじゃないか、と悩みに悩みました。でも、ここでやめてはならない。父とイーちゃんが重なっていたのかもしれません。手術に堪え続ける息吹と父が重なっていたのかもしれません。その時です。2016年、神奈川県相模原市で重度障がい者を狙った殺人事件が発生、許せませんでした。唯織と息吹の生きざまを世に伝える、全国に、世界に伝えなければ、障がい者が胸を張って生きられない。そう思い、テレビ番組ではなく、映画化に踏み切りました。人は年をとれば目も悪くなり、歩くのも億劫になる…誰もが、障がい者になると私は思います。唯織も息吹も少し早かっただけ。人生の先輩です。2人が生きやすい社会は、私たち自身が生きやすい社会になるはずです。障がい者が隠れて生きる社会はやめにしたい。障がいがあろうがなかろうが、誰にも生まれてきた意味がある―この思いを込めました。

キーワード 邦画 家族愛 ハイビジョン ドキュメンタリー 学園

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詳細情報

スタッフ
監督:橋本真理子
プロデューサー:永井学
音楽:川口カズヒロ
語り:春風亭昇太
撮影:杉本真弓
その他の情報
視聴について
ご購入時から視聴有効期限内、視聴いただけます。
日本国内でのみ視聴可能です。日本国外からはご利用いただけませんのでご注意ください。