- 配信期間: 2024/11/13 ~ 2030/03/31
- みんなの評価:
14歳の愛と宗介。母を亡くし、こころがはち切れた。そして、世界を知った。
あらすじ
北海道で暮らす幼馴染の、愛と宗介。2人の母親はそれぞれにふたりの世界を守ろうとしていたが、宗介の母はうまく愛情を表現できず、愛の母は少しおせっかいとも言えるところがあった。しかし、そんな世界がある日突然崩壊してしまうー。愛の母が、喧嘩をした宗介を探している途中に亡くなってしまうのだった。残された子ども達は、その喪失とどう向き合い、どうやって生きていけばいいのだろうか?愛は父親に連れられて東京に引っ越しを余儀なくされ、宗介は北海道に残されることになった。人間の力では太刀打ちできない北海道の大自然の中と、正反対の都会で、孤独な少年少女は何を見つけるのか。
解説『愛のゆくえ』は、宮嶋監督の実体験や人生そのものが物語の軸となっている。宮嶋監督自身、高校生という多感な年頃で、母親が他界。監督自らが経験した親に対する複雑な感情や、残された子どもたちの気持ちに真正面から向き合い、赤裸々かつ繊細に描いた。脚本の完成までに3年を費やしている。その過程では、クリエイターズ・ファクトリー2018で審査委員長を務めていた中江裕司監督と、同じく審査員を務めた脚本家の中江素子の意見を参考に何度も書き換え、決定稿までに60稿ほど書き直すほど心を注いだ一作となっている。