世界を壊滅状態に追い込んだ非核大戦が集結した。伝説の女性戦士デュナン・ナッツは町を彷徨(さまよ)いながら、かつての恋人ブリアレオスを想っていた。そこへ突如、ヘリが現れ美しい女性ヒトミが降りて来た……。
大戦後の2138年、中立都市オリュンポスの特殊部隊所属の戦士デュナンとブリアレオスは固いきずなで結ばれた戦友であり、私生活では恋人同士でもあった。ある日、ブリアレオスは戦闘中にデュナンをかばい重傷を負い、一命はとりとめたものの昏睡状態になってしまう。そんな折、デュナンの元に新しいパートナーが配属される。
ドイツ郊外、人里離れた屋敷に住む外科医ヨーゼフ・ハイター博士。シャム双生児分離手術のエキスパートである彼の夢は、数人の人間をつなぎ合わせて一体の生命体“ムカデ人間”を創ることだった…。
『Helpless』『EUREKA ユリイカ』で国内外での評価を不動のものにした青山真治。その二作に続く“北九州サーガ”の集大成的作品が『サッド ヴァケイション』である。小説家としても活躍する青山自身の同名小説をベースに、全編北九州ロケを敢行した意欲作。2007年制作。
昭和40年、エネルギー革命により閉鎖が迫る炭鉱のまち。そこでは北国をハワイに変えようという起死回生のプロジェクトが持ち上がっていた。目玉となるのはフラダンスショー。誰もが見たことがなかったフラダンスを炭鉱娘に教えるため、東京からダンサー平山まどかが教師としてやってきた。旬を過ぎ、しがらみを抱えるが故に、最初は嫌々ながら教えるまどかだったが、生きるためにひたむきに踊る少女たちの姿に、いつしか忘れてかけていた情熱を思い出してゆく。しかし肌を露に腰蓑をつけるなど恥とされた時代、世間の風当たりは冷たく、教える相手は全てのド素人。果たして常夏の楽園は誕生するのか?オープンの日は迎えられるのか?2006年制作。
1968年の京都。朝鮮高校のアンソンたちと、府立東高校の空手部は反目しあってケンカが絶えない。松山康介は府立東高の2年生。モテたい一心で、同級生の吉田紀男とGS人気にあやかって「キノコカット」にしたばかり。ある日、康介は“平和協定”のために親善試合を申し込みに行った朝鮮高校でフルートを奏でるキョンジャに出会い心奪われてしまう。国籍の違いに戸惑いながらもキョンジャに近づきたくてギターを覚え、キョンジャが奏でた歌「イムジン河」を覚え、朝鮮語を覚えようとする康介。井筒監督の新作は原点回帰ともいえる激しいケンカと切ない恋と熱い友情に溢れる青春活劇。タイトルの「パッチギ!」は「突き破る、乗り越える」という意味のハングル語。ケンカ用語の「頭突き」の意味でもある。2004年制作。
“卒業”を前に揺れる高校生のせつない恋物語。2人並んで自転車をこいだ通学路、夕日が照らす放課後のグラウンド、寝転がって話し込んだ河原の土手……。誰もが記憶の片隅にそっと大切にしまっている”あの日の風景“を北川悦吏子×岩井俊二×小林武史が鮮やかに甦らせる。2009年制作。
青い空の下、グラウンドで無心に白球を追いかける若者たち。1943年、太平洋戦争が彼らから青春の日々を奪おうとしていた。「野球は敵国アメリカのスポーツだ」と六大学野球が廃止、さらに学生に対する徴兵の猶予が停止、彼らはバットを捨て、銃をとらねばならないのだ。しかし、早稲田大学野球部顧問の飛田穂洲は、出陣のその日まで学生たちと野球を続けると誓う。野手の戸田順治は、厳格な父から「この非常時に」となじられたが、志願した兄の「戦争は俺に任せて、お前は野球をやれ」という言葉を胸に練習に励む。「試合がしたい」選手たちの願いは、ただそれだけだった。ある日、慶應義塾塾長の小泉信三が、飛田に「早慶戦」を申し込む。二度と帰れないかもしれない若者たちに生きた証を残してやりたい―小泉の切なる願いを飛田も喜んで受けとめるが、早稲田大学総長は頑として拒絶する。飛田の強行突破で、遂に幕を開ける早慶戦。それは、別れであると同時に、明日への希望に満ちたゲームだった……。2008年制作。
1974年。アンソン(井坂俊哉)は病気の息子チャンスの治療のために、一家を引き連れ東京に引っ越してきた。妹のキョンジャ(中村ゆり)は芸能プロダクションからスカウトを受け、狭い世界を飛び出したいという思いとチャンスの治療費のためにも、芸能界入りを決意する。そして先輩俳優の野村(西島秀俊)と出会い次第に惹かれていく。一方アンソンは、偶然駅で出会った因縁のライバル近藤と乱闘を演じ、助けに入った国鉄職員の佐藤(藤井隆)と知り合う。佐藤はすぐにアンソンの家族とも親しくなり、キョンジャにほのかな思いを抱く。そしてアンソンはチャンスの莫大な治療費のために無謀な計画を立て、佐藤を巻き込みたった2人で危険な仕事へと突っ走っていく。愛する者の命を救うために、全てを投げ出し全力疾走するアンソンたち。果たしてキョンジャと野村の恋の行方は?アンソンと佐藤のとんでもない作戦とは?そして彼らはその手にLOVE&PEACEをつかむ事が出来るのか!?
富山県高岡市。“スーパー智子ちゃん”こと斎藤智子は、あらゆる仕事をこなしながら子供たちを女手ひとつで育てあげてきた評判の肝っ玉母ちゃんだ。しかし娘の美咲は3年前に駆け落ちしたまま音信不通。やんちゃな息子・優介もまた智子について行けず、母親と“なーんつまらん、この町”から逃れるように上京を決意する…。ふるさとを飛び出していく息子を「人生で大事なのは、自分が生きた証を残すこと」という言葉で送り出す母親。ハチャメチャな元気と笑顔の裏側にあるまっすぐな想い。その切なさがやがて家族の絆をつなぎ合わせ、わたしたちの心にもつよく響く―。
収監を数日後に控えた羽原組長(西田敏行)にはやり残した事が二つある。一つは25年前に生き別れた娘のかおり(常盤貴子)に再会すること。もう一つは大好きなジェームス・ブラウンの名古屋公演に行くこと!「もう一回だけ会いたかったなぁ…」と呟き組を解散すると言う羽原親分のために、弟分の金山(岸部一徳)は子分の太郎(山本太郎)たちにトンでもない命令を下す。「いますぐジェームス・ブラウン、さらいに行って来い!!」果たしてJBの誘拐は成功するのか!?【ゲロッパ!】とはソウルの帝王“JB”ことジェームス・ブラウンの名曲「セックス・マシーン」の歌詞“Get up!”のこと。JBを誘拐しようとするハプニングと笑いに満ちた痛快娯楽な要素に加え、全編を彩るのは70年代のR&B/ソウルミュージックと登場人物による華麗な(?)ダンスステップ!!観る者全てを笑いと涙の渦に巻き込むスーパーファンキー娯楽大作!!期待して待て!!
ほのかは2010年5月5日に24歳になる。24歳は母・葉子が事故で死んだ年齢。24歳であり続ける母と同じ年になることをほのかは不安に思っていた。ほのかは母が死んだときに近くにいなかった父・耕太郎と仲が悪い。しかしかつて耕太郎が進むことも戻ることも出来ない三つの選択をさせられたことを謎の紙芝居師から告げられる。深い葛藤へと落ちるほのか。ほのかはどのようにして24歳になるのか?そして最後に経験する愛の奇蹟とは?
突然、放射性物質となってしまった福島さんは多くの人から差別を受けていた。ある日、妊娠をした妹がやってくる。福島さんの姪ということで、生まれてくる子供も差別されるのではと恐れていた。一方、エネルギー関係者、永田町関係者、マスコミ関係者はサッカーに興じながら、福島さんに放射能の責任を押し付けようとする会議をしていた。様々な人々の思惑や不安の中、追いつめられた福島さんはある決断をする。
かつて憧れたモーニング娘。再び目指すと決意する、農家に嫁いだ嫁・愛。“あったかもしれない人生”に会いにゆくために、様々な男の愛を受け止めながらオーディションに向かってゆく女の姿を描くロードムービー。
佐藤純は一見、男と見間違うようなボーイッシュな女の子。上京してきた矢先に有り金を盗まれ、途方にくれていたところ、男性モデルと間違われて、業界入り。仕事は順調だが、女であることを偽って生活することのわずらわしさに加えて、住むところが無く困っていた純を居候させてくれているカメラマン助手の哲郎のことがだんだん好きになって…。
麻由美は過去に見ず知らずの男にレイプされた。弁護士の夫は、力にはなってくれない。それ以来人間不信になり、家を出て誰とも交流を持たず、工事現場のガードマンのバイトをしながら日々を過ごしていた。優秀で大好きな兄といつも比較される少年・啓輔は、家を飛び出す。公園で物乞いのように食べ物をねだる啓輔を、仕方なく面倒みる麻由美。屈託の無い啓輔に麻由美も次第に心を開くようになる。そんな時、やっと探しあてたと夫がやって来たが…。
両親を事故で無くした小百合は、幼い弟妹を抱えストリッパーとなり身体一つで兄弟を育ててきた。自分の意思を押し殺し、姉に言われるまま優等生として過ごしてきた妹・凛子。凛子の結婚話が壊れたことにより、二人のホンネがぶつかり合う。自分の殻を壊せずに生きてきた凛子は、恋人との別れ、姉とのケンカを経て、自分の心を見つめなおし、大きく羽ばたく。表面では反発しながらも、妹を温かく見守る姉。そして凜子は…。
遊郭「蝉丸」。ここでは、様々な事情を持った女たちが働いていた。千草も蝉丸で客を取る遊女の一人。数年前に母を亡くし、千草に残されたものは金と女にだらしない義父と借金だった。そしてその義父にも犯され、しまいには、借金のカタがわりに蝉丸に売られたのだ。千草は店で男に抱かれるたびに、感情を出さなくなっていった。ある時、港で働く中川が客として蝉丸に来る。中川は、かつて千草が学生時代に淡い初恋を抱いた青年だ。戸惑う中川。中川は、まだ女を知らなかった。そんな中川を愛しく思った千草は、中川を優しく導き二人は結ばれる。そして中川は千草への想いを打ち明け二人は幸せな将来を夢見るが、千草の義父が二人の仲を嗅ぎ付け…。
ヴァンパイアのブラドは、悪魔に命を助けて貰う代わりに、一人の少女の面倒を見ることになる。彼女の名前はセツナ。悪魔が作った女。百日間セックスをしなければ一人前の女ヴァンパイアとなりブラドの好きに出来るという。だがその約束を破るとブラドも女も死んでしまうというのだ。ブラドは渋々セツナの面倒を見ることにした。ブラドが寝ている昼間、セツナは街をうろつき色んなものを目にする。何も知らなかったセツナだったが、少しずつ命の大切さを学んでいく。街の教会で若い神父と知り合い、さらに人を大事にする気持ちを大きくしていく。若い神父に気持ちが傾いていくセツナに苛立ちを覚えるブラドは…。
江戸時代初頭。井伊直孝の大名屋敷に津雲半次郎という初老の浪人が現れ、切腹のため玄関先を貸して欲しいと言う。時は合戦もなくなった泰平の世、食い詰めた浪人たちが大名屋敷で切腹を申し出、金品や士官の口をせしめる狂言切腹が流行していたのだ。応対に出た井伊家家老の斎藤勘解由は、かつて井伊家に狂言切腹に訪れ「当家では狂言切腹は通用せん」と実際に腹を切らされた若い武士・千々岩求女の死に様を、津雲に話し始める…。
第82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ノミネート!アメリカでは公開翌週に上映館が20倍となる大ヒット!まるで映画(フード・インク)のままのことが世界で起きている?!!食品の生産過程にスポットを当て、食品の安全や業界の裏側を問題視したフード・ドキュメンタリー。低価格化・効率化が進められ農業や畜産業が巨大生産工場と化している現実、利益優先の安価な食品や遺伝子組み換え食品が及ぼす危険性、健康へのリスクなどの実態を明らかにしていく。2008年制作。
歪んだ食の世界経済に迫ったフード・ドキュメンタリー。世界では120億人分の食料が生産されているが、同時に10億人が飢えに苦しんでいる。その一方で、先進国では大量の食糧があまり、そのまま廃棄されている。世界最大の食品会社や最前線で働く漁師、農家、家畜業者に取材を行い、飢餓が生まれるメカニズムを解明する。2005年制作。
世界一便利な街ニューヨーク。電気を使わず、ゴミを出さないなど、地球環境に全く影響を与えないで生きるという不便な生活に挑んだ家族の、笑って泣ける物語。2009年制作。
祐加は結婚早々、夫・耕三を事故で亡くし、そのショックで歳を取らなくなっていた。そして30年、事故後生まれた娘の綾香も30歳近く。祐加と同じくらいの年齢になって婚約者を家に連れてくるようになっていた。祐加や耕三とつるんでいた昔からの親友、次郎も60歳になったが相変わらず祐加の近くにいてなんやかんやと面倒を見てくれている。次郎は祐加のことがずっと好き。だが長いこと友達づきあいだった祐加にとって次郎をそんな目で見ることはできなかった。ある日、祐加は道端で酔っ払いの女性を介抱する。その女性・恵美は介抱してくれたお礼におまじないしてあげると祐加にキスをする。唖然とする祐加を置いて去っていく恵美。翌日、勤務する図書館の地下で見慣れないドアを発見する。恐る恐るドアを開け中に入っていく祐加。長い暗渠を抜けてなにか見覚えのある街にたどり着く祐加。そこで彼女の目の前に現れた一人の男性。それは30年前、事故で亡くなった耕三だった…。
絵美子は夫・正雄の浮気現場を目撃してしまうが、夫を問い詰めることも出来ず日々鬱積した気持ちで暮らしていた。夫との仲も不仲になる一方。またそんな両親の状況を知ってか21歳になる娘の初穂も両親に反抗し、朝帰りを繰り返すようになっていた。娘の部屋で男性からの高価な誕生日プレゼントを目撃し、娘には高価すぎるから返却しようとその男性の経営するバーを訪れる絵美子。だが目の前に現れた男・朔哉(さくや)は思っていたのと違い屈託のない好感の持てる男だった。絵美子の話を軽くあしらい、また店に来てくださいと言われると悪い気にはなれない絵美子だった。家に帰ると夫や娘の事で頭を悩ます絵美子だったが、買い物の帰り、ふと気がつくと朔哉のいるバーの前に・・・。自分の気持ちの底を見たような気がしてその場を後にしようとする絵美子だったが、表にいた朔哉に呼び止められ、折から振ってきた雨のせいもあって店で雨宿りさせてもらうことになった。そして過ちの出来事は始まろうとしていた・・・。
秀二は映画監督。兄が残した莫大な借金を返すため、殴られ屋を始める。殴られる度に名作映画を想い浮かべ、何度殴られても映画への愛情が秀二をふたたび立ち上がらせる。何故そこまでできるのか。この試練を乗り越えることで愛する映画を救おうとしているのだろうか。
廃止になった文化祭復活のために教室を占拠した巧(小出恵介)、京平(勝地涼)、和生(鈴木亮平)、雄喜(ムロツヨシ)、秀人(綾野剛)の5人。しかしそこでハッタリのはずの爆弾が誤爆してしまう。高校を退学になった5人に降りかかる数々の不幸。そんなある日、ヤクザ稼業に身を落とした和生のせいで、大事件が勃発する。絶体絶命のピンチだが、それはもしかしたら、最悪な人生から抜け出す最高のチャンスかもしれない。自分たちを取り戻すため、5人は再び立ち上がる。
愛と正義の戦士をテレビで演じていたさくら。現実世界において愛と正義を貫くことはできるのか?元戦隊シリーズのヒロインだったさくらは、番組終了後にあっさり引退して結婚。のどかな暮らしを手に入れたハズだったのだが…。数年後、さくらの毎日は、夫を含め愚にもつかない件でストレスは堪る一方だ。そんなさくらのストレス発散は黒いエナメルのボディスーツに身を包み、見えない敵をやっつける一人芝居だった…。そんなさくらの日常が一変するのは、特撮モノの出演者が集う同窓会のお知らせハガキが届き、出向いてからだった。さくらは“レッド”こと光太郎と再会し、落ちぶれた彼に昔の恋心を甦らせる。同窓会終了後、流れで二人きりになるさくらと光太郎。さくらは酔いを醒ましたいからと光太郎の部屋に押し掛ける。なんとなく危うい雰囲気になる二人。だが寸での所でストップした二人。そしてその日からさくらは足しげく光太郎の部屋に通うようになった。淡い恋心をお互いに持ち始める二人だったが、光太郎にはある秘密が…。窮地に陥る光太郎をさくらは救うことができるのか?さあ、さくら!ボディスーツに身を包んで出撃?だ!
盲導犬のシローは、長年仕えてきた主人を交通事故で亡くしてしまう。落ち込むシローの元に死んだはずのゴングが現れる。「お前の願い事を一つだけ叶えてやる。」シローは人間になって子犬の頃一緒に暮らしたハルカにもう一度会いに行きたいと願う。人間の姿となったシローは、ハルカと再会を果たす。風変わりなシローの存在に不信感を抱いていたハルカだが、次第にハルカは心を通わせていく。しかし、2人に切ない結末が待ち受けていた。
70年代、帰国事業により北朝鮮へ渡った兄と生まれたときから自由に生きてきた妹、そして兄をかの地に送った両親。その兄が病気治療のため一時帰国をする。25年ぶりの日本での再会を喜ぶ一家。ところが、治療も終わっていないにも関わらず、兄は突然の帰国命令を受ける。その時に家族が下した決断とは……。
テヘランで暮らす妻シミンは、11歳になる娘テルメーの将来のことを考えて、夫ナデルとともにイランを出る準備をしていた。しかしナデルは、アルツハイマー病を抱えることとなった父を置き去りにはできないと国を出ることに反対。夫婦の意見は平行線をたどり、シミンが裁判所に離婚申請をするが、協議は物別れに終わる。シミンはしばらく家を出ることとなり、ナデルは父の世話のためにラジエーという女性を雇うことにした。しかし、ある日、ナデルが帰宅すると、父は意識不明でベッドから落ち床に伏せていた。ナデルは怒りをあらわにして、ラジエーを問い詰め、彼女を手荒く追い出してしまう。その夜、ナデルは、ラジエーが入院したとの知らせを受ける。しかも、彼女は流産したというのだった……。
育児を手伝わない、浮気の疑いがある、「俺の稼ぎでいい思いしてるんだろ。」的発言をする夫に失望し、今にも離婚の2文字を口に出してしまいそうなアラフォー主婦・川島良子。良子は専業主婦だったが、「私も外に出る!」っと思い切ってパートに。そこで出会った舞台俳優と仲良くなる。それを不信に思った夫は、妻の携帯をチェックしていたことが発覚。そこから、大げんか。しかし、そこで初めて今までの想いをぶつけることができ、この夫とこれからも一緒に歩むことを決意する。
浩介は過去に最愛の妻を失い、女性との新たな出会いに踏み込めないでいる。会社での仕事も身が入らなくなっていた。亡き妻と一緒によく見ていたお気に入りの映画「マイエンジェル」のDVDを一人寂しく見ている浩介。何度も観た映画。だが今日は何かが違った。画面の中のヒロインと目が合ったような気がする。気のせいかと思い画面を見つめているとまた目が合った。そしてそのヒロインが自分に向って歩いてきたかと思うと画面から飛び出してきた。あっけにとられる浩介。彼女はいつも一人で寂しそうに映画を観ている浩介のことが気になって映画の中から出て来たと言うが・・・・・・。
ケイジは気弱なフリーター。彼女を寝取られても文句も言えないような男。出来心で入った雀荘で借金を背負わされ怪しげなスナックで働かされることに。そこにいたのは年下だけど妖艶な女・葉子。一目ぼれしてしまうケイジだったが、葉子もまた失踪したヤクザの夫の身代わりにこのスナックで働かされている影のある女だった。一緒に働く内にどんどん葉子に魅了されるケイジ。葉子もまたそんなケイジに気持ちが傾いてきているようだった。だが、二人をその店で働かさせているヤクザ・鬼島や、葉子の夫の影を気にするケイジでもあった。はたして、ごくつまとの恋は成就するのか?二人の運命は?
夫に先立たれ、娘と二人暮らしの大塚真名美(円城寺あや)。ある日、そんなくたびれた大塚薬局に常連客がついた。冴えない女子中学生の永作恵美(小林香菜)だ。同じクラスの男の子に片思いをしていることを真名美に打ち明ける。真名美の脳裏には初恋の記憶がよみがえる。恵美にアドバイスをしているうちにいつしかヒートアップしてしまう真名美、そして時を超えて二人の思いは交錯するのだった。
日々、盗撮などで小銭を稼いでいるゲイリー、ザック、ロックス、ブラッド、4人の不良グループに、謎の人物からギャラのいい仕事が舞い込む。それは、1本のビデオテープを盗むという奇妙な依頼だった。彼らが家に忍び込むと、そこには大量のVHSテープと共に、一体の死体があった。戸惑いながらも大金目当ての4人は目的のビデオテープを探すため手分けして1本1本再生していくのだが、そこに映っていたのは・・・。(TAPE56より)
『12年後』・・・琴美が目を覚ますとそこは病室のベッドの上。身体には無数の医療器具がつながれ、異変に動揺し助けを求めるが人の気配が全くない。ふとベッドに置かれていたカルテを見ると、12年もの間眠っていたことに気付く。その時、琴美の背後に・・・。■『同窓会』・・・高校卒業から10年。同窓会のニ次会でミキの家にやってきた幼馴染のたかしと、当時はあまり話したことがなかったが一次会で意気投合した細井。ミキは卒業アルバムをひっぱり出し、細井を捜すがどこにも名前がなく・・・。■『髪の長い女』・・・深夜2時。隣の家のドアを何度もノックする音が聞こえる。うるささのあまり寝付けなくなった久美は、玄関から様子をうかがうと、隣の家を叩く髪の長い不気味な女が立っていて・・・。■『REC』・・・真夜中の廃校にやってきた若者4人組。過去に惨殺事件があったとされる教室に辿り着いた4人はそこで奇妙なうめき声を耳にする。恐怖のあまりとっさに廊下に出るが、その時、何者かが物凄い形相で襲い掛かってきて・・・。
『お母さん』・・・愛子は隣の部屋から響いてくる奇妙な物音で目を覚ます。時計の針は午前2時を指していた。翌朝、母の千佳に声を掛けるも、この家に越してから様子がおかしく、無表情で反応がない。その夜、またも隣の部屋から奇妙な物音を耳にした愛子が、隣の部屋をそっと覗くと・・・。■『山ガール』・・・山道で遭難しかけたさと子は、奇跡的に小さな山小屋を発見し助けを求め入るも人がない。寂れた台所にはお菓子やジュースが置かれ、ふと流しに目をやると、そこは血まみれで人の肉片らしきものがこびりついていて・・・。
作家で、カフェバーや出版社、NPOの経営など大活躍する自由人、高橋歩。彼が講演先の北海道名寄市で、20年間車椅子で生活するCAPと出会いこの旅は始まった。「一度でいいから、アメリカに行って、ハーレーでR66を走りたかった・・・」と言うCAPに「だったら、行くべ!」と答えた高橋歩。CAPの家族、高橋の仲間、20代~70代の男女11人がキャンピングカーとハーレーでアメリカ大陸4200kmを駆け抜けた。
ニューイングランドの街にたたずむ古びたホテルが、その長い歴史に幕を下ろそうとしていた。ここでは昔、ある女性が結婚式当日に新郎に捨てられ、客室で首吊り自殺を図るという悲しい出来事があった。その日以来、花嫁衣装をまとった女性の幽霊が、新郎を探すかのように廊下をうろつきまわる姿を多くの客が目撃してきたという。そんなホテルを、閉館までの期間管理することになった、従業員のクレアとルーク。2人は興味本意から、幽霊の証拠を掴もうと調査に乗り出すのだった。そして、何も起きないまま数日が過ぎたある夜。誰も居ないはずのロビーからピアノの音色が響き渡り、地下室からはクレアを呼ぶ謎の声が。クレアはその声に導かれるかのように、謎の地下室へと続く、固く閉ざされた扉をあけてしまう・・・。
リッキー(シャイロー・フェルナンデス)は、あこがれの女の子ジョアン(キャンディス・アッコラ)とうまく話すこともできず、さえない学生生活を送っていた。ある日、リッキーは、JT(ノア・セガン)に誘われ学校を抜け出し、廃病院へ忍び込む。その地下には、鎖につながれた裸の女(ジェニー・スペイン)がいた。汚れた体を見てリッキーはたじろぐが、JTは助けようとするどころか「良く見れば綺麗な顔をしている」と言って、女に襲い掛かり・・・。
幕末の動乱期、京都に新撰組さえ恐れる若き薩摩の侍がいた。彼の名は中村半次郎。人並み外れた度胸の良さと剣の腕で西郷隆盛に重用され、志士たちからは慕われ、脱藩覚悟で公家の暗殺を目論んでいた薩摩の永山弥一郎や、敵対していたが理解のある長州の鮎川小次郎と肝胆相照らす仲となる。やがて幕府との間で戊辰戦争が起こり、半次郎は永山らと数々の武勲をたて明治新政府の陸軍少将まで上りつめるも元勲たちの腐敗ぶりに憤慨し、大久保利通との権力闘争で敗れた西郷と共に故郷・薩摩へと下野する。その頃、近代化を急ぐ新政府による不平士族の弾圧に薩摩の不満は頂点に達していた。半次郎は不利を承知で西郷を擁して反政府の旗を掲げる決意をし、五十年ぶりの雪が桜島を覆った日、一万三千の薩摩軍を率いて東上した・・・。
加奈は中高一貫教育の私立女子校に通う女の子。小学校では明るい性格でクラスのアイドルだったが、今では成績も運動神経も家柄も平均的。良くも悪くも目立たない普通の子というのが定位置になっていた。ある日、親友の絵莉花から学校に伝わる都市伝説を聞く。『12年前の事故で亡くなった女の子が黄泉(よみ)となって旧校舎に出るらしい・・・。黄泉に願い事をすると何でも夢が叶うという。ただそれと引き換えに大事なものも失ってしまう』。それを聞いた加奈は、「じゃあ、誰よりも可愛くなりたい!」と、憧れの学校の人気者リオに思いをはせるのだった。ある日、軽い気持ちで受けた読者モデルとしての写真が雑誌に取り上げられ、クラスで話題になった。これをきっかけに、リオたちに目をつけられることになってしまう。加奈は<最低ランク>へと転落してしまうのだ。なんとか今の状況を変えるため、加奈は立ち入り禁止となっている旧校舎で、黄泉に禁断の願い事をしてしまうことに・・・。
妻に先立たれ、男手一つで娘を育ててきた中年サラリーマン・片倉健。彼を乗せたマレーシア行きの飛行機は、嵐でマレーシアの僻地に緊急着陸することになり片倉は慌てて機内から、クアラルンプール近郊の村で教師をする縁に電話で宣言する。「お父さん、縁の結婚なんて絶対認めてないからなー!!」なんとか無事、マレーシアに降り立った片倉だったが、見知らぬ空港では、バスにもタクシーにも乗せてもらえず。あげく財布をスられ一文無しに。このままでは、縁の結婚式に駆けつけられなくなる。・・・そんな時、ド派手な龍の装飾が施された巨大トラックが現れ、トラック運転手の中国人のモウリス・マーこと通称メリーと共に、クアラルンプールを目指すことになる。健とメリーは、はたして無事にたどり着くことできるのか?!
暴力団の若頭と、愛人との間に生まれた少女・結。同級生達からの凄惨ないじめ、父親に隷属する母親、父親からの歪んだ愛情・・・すべてに耐えきれず、結は逃げるようにして家を飛び出す。——そんな様子を、陰からじっと見つめている男がいた。男の名前は設楽。恋愛も生き方も、すべてが不器用な中年ヤクザ。「この子を助けなくては・・・」結に心酔した設楽は、奇妙な高揚感と使命感のうちに、彼女を廃墟の一室に誘拐・監禁してしまう。食事を与え、服をぬがせ、髪を染め・・・男は時間をかけて、結を自分の理想の女に飼育していく。両手両足の自由を奪われ、自分の過去を知る男から飼育される奇妙な生活。結は徐々に抵抗する力を失い、やがて服従しはじめる。やがて二人の間に生まれる禁断の愛の行方とは・・・。
2007年3月26日。千葉県市川市のマンションから、ひとりの若い男が捜査員の追跡を振りきって逃走した。部屋のベランダに置かれたバスタブからは、行方不明になっていたイギリス人女性英会話講師の変死体が発見される。これが日本を震撼させた殺人犯・市橋達也の、2年7ヵ月に及ぶ逃亡生活の始まりだった。青森、四国、沖縄、名古屋、大阪、福岡――。行く先々で名前を変え、顔を変え、自らが犯した許され難い罪から逃げ続けた2年7ヵ月。謎に包まれていた空白の逃亡期間の真実が、映像で解き明かされる・・・・・・。
何事もチャレンジする前に「自分は・・・無理だ」とあきらめてしまう自己完結型童貞男・遼太郎、29歳。でも自分を変えるために、意を決して初めて風俗に行くが、緊張のあまり過呼吸になってしまう。そこで、純粋で人のために役立ちたい風俗嬢・かよにやさしく介抱されたことで、一目惚れし、初めて恋という感情に気付く遼太郎。人の良いかよにどんどん魅了されていく遼太郎は、なぜ彼女がこの仕事をしているのかに疑問を持ち始める。知れば知るほど、好きになればなる程、自分の中で芽生えた感情は恋ではなかった。多くの男を相手にしているという事実と嫉妬。どうすることも出来ない無力さを痛感するが、次第に遼太郎は男としての決心を行動に表していく・・・。
心霊実験1:「こっくりさん」をやろうと廃屋に集まった友達の男女4人。無事に「こっくりさん」を降霊し、質問に答えてもらっていると、部屋の外で急に物音がする。そして仲間の1人に異変が・・・。心霊実験2:3人のアイドルが、実際に「ひとりかくれんぼ」をやることになる。とある廃校に連れて行かれ、スタッフはその場を離れてしまった。3人は真面目に「ひとりかくれんぼ」を実行するが・・・。
「峠のドリフトバトル」「接触バトル」「ローリング族」「チキンレース」「深夜の高速バトル」「車泥棒」「深夜の県道バトル」「当て逃げ追跡」「峠のバトル」など、大迫力の投稿動画を多数収録!!
第二次世界大戦末期、地獄の最前線。ソ連軍の偵察部隊が目撃した想像を絶する悪夢!1945年、第二次世界大戦末期の東部戦線。ソ連の偵察部隊がある任務を帯び、ドイツの占領地域に足を踏み入れた。やがて古い教会を見つけた部隊は、そこで何者かによる大虐殺が行われた形跡を目撃する。さらにその建物の地下には迷路のような通路が張り巡らされ、広大な研究室が隠されていた。その研究室こそ、フランケンシュタイン博士の末裔が、死体と機械を合成し、不死身の改造人間を製造している大量破壊兵器工場だった・・・。
お笑いコンビ「房総スイマーズ」。“交換日記”をしなければ、解散せずにすんだのかもしれない・・・。売れるために始めた“交換日記”のはずだった―。田中(伊藤淳史)と甲本(小出恵介)が高校卒業後に目指したのは「お笑い」の世界。千葉県出身の元水泳部ということでコンビ名は“房総スイマーズ”。しかし現実は厳しく、結成12年、30才も目前、売れる気配は一向にない。そんな時に甲本から発案されたのは「交換日記」!交換日記は次第にお互いの本音に迫り、2人は再び夢に向かって走り出していく。そして全てを賭けお笑いコンテスト“笑軍”に挑むのだが・・・。
1830年パリ。貴族の家系の子息オクターヴは自堕落な毎日を送っていたが、父親が亡くなったのを機に派手な生活をやめることに。その頃出会った年上の未亡人ブリジットに強く魅了されるが、彼女は若くて情熱的なオクターヴを恐れて距離を置こうとする。だがいつしかブリジットはオクターヴの愛情が本物だと知り、2人は愛し合うように。やがて相手を思う気持ちが強過ぎるせいか、2人は落ち着いた心境になることができず・・・・・・。
女は、歳の離れた夫との満たされぬ日々に若さを持て余している美貌の人妻。男は、莫大な財産を築きあげた著名な金融投資家。“特別な愛人関係”を交わした二人は、過激なボンデージプレイに興じていく。刺激を求めれば求めるほど、激情にかられた行為はエスカレートし、やがてその歪んだ愛が取り返しのつかぬ“死のプレイ”を引き起こしてしまう・・・・・・。
犯罪の増加に手を焼く東京都は、警察の手が回らない軽犯罪を取り締まるため、善良な一般市民だけを選出し、犯罪検察組織「市民ポリス」を誕生させた。選ばれた市民には、任期の1ヶ月間、身分証でもある覆面と、麻酔銃が与えられる。そんなある日、家庭でも仕事でも居場所をなくしていた気弱なサラリーマンの芳一に、69人目の市民ポリスに任命するとの通達が。最初は任務を恐れ逃げ回ってばかりの芳一だったが、仕事で立ち寄ったコンビニで働く美少女・桃との出会いが、彼の運命を180°変えてしまう。桃はマジメな芳一の優しさに心動かされ、誰にも話したことがないという、ある相談を持ちかけたのだ・・・。
記憶に残るメロディが、ふたりを優しく包み込む。--ある日、家具職人として働く聡介(郭智博)は、結婚を前提に付き合っていた恋人(菜葉菜)に突然別れを告げられる。そんな折り、神戸から大学時代の友人知加子(山口尚美)が上京してきて、2人はまるで学生時代に戻ったかのように同居生活をスタートさせる。聡介はマイペースな彼女に翻弄(ほんろう)されながらもそれを楽しんでいたが・・・・・・。
楽しかった夏休みも終わり、心機一転、新学期がスタート!!・・・と思いきや、生徒はみんなどこかそわそわ。原因は掲示板に張り出された1枚のポスター。「ねぇねぇ、ポスター見た?」「見たよー。どうしよっかな~?」「私、もう応募しちゃった」「えーズルい~」と、学園のそこかしこで話題になっていたのは、アイドルオーディションの募集告知。夢に掛ける想いはそれぞれ違えど、スポットライトを浴びる日を夢見る超絶学園の乙女たち―。大事件が起きるわけではないけれど、ちょっと心がざわついた日々の、青春のひとコマを切り取ります。
下っ端ヤクザの原沢は、ボスの命令で当たると評判の“ユタ”を誘拐しにやってきた。ユタの経営するアパレルショップに入ると、アラサー女の深谷が万引き中!深谷はとっさに店長であるユタのふりをしたばかりに、勘違いした原沢に拉致されてしまう。その頃東京から沖縄に遊びに来た代理店勤務の橋元と、彼女の工藤。最初は上機嫌で観光を楽しんでいた橋元だったが、行く先々で謎の嫌がらせをうけるようになる・・・。
短編映画『FREE』を撮影するため渡米した弓削智久と須賀貴匡は、サンフランシスコからラスベガスまで4000キロに及ぶ旅を敢行。途中、台本に沿ってシーンを撮影するのに飽き足らず、旅で出会った人々に「人生で一番大切なものは何?」とインタビューを開始する。ゴールまで3日というある日、二人はスタッフとはぐれ、道に迷ってしまう。
愛の真実を探り出す!!物語はフランス西海岸に浮かぶ小島、モンサンミシェルで幕を開ける。アメリカからやって来たニール(ベン・アフレック)は、そこでマリーナ(オルガ・キュリレンコ)と出会い、互いに深く愛し合うが、アメリカへ渡り、オクラホマで生活を始めたふたりの幸せな時間は長く続かなかった。マリーナへの情熱を失い、やがて幼なじみのジェーン(レイチェル・マクアダムス)に心奪われるニール。そして、彼との関係に苦悩するマリーナはクインターナ神父(ハビエル・バルデム)のもとを訪れる。愛とは何か?愛は彼らの人生を変え、破壊し、そして彼らを新たな人生に向き合わせる。
グリーンリーヴズ・エンタテインメントは、仙台で活動する弱小芸能プロダクション。しかし最後の所属タレントに逃げられ、社長の丹下は次の手としてアイドルユニットの結成を思い立つ。丹下の無茶振りにしぶしぶ街に繰り出しスカウトを始めたマネージャーの松田は、公園で一人歌を口ずさむ少女に出会う。その素晴らしい歌声に思わず声をかけるのだが、彼女は「アイドル」という言葉に表情を曇らせ、逃げるように立ち去ってしまう。その少女こそかつて国民的人気アイドルユニット『I-1クラブ』のセンターを務めながらも、ある事情で脱退した元アイドル、島田真夢であった。