主人公・パティの叔母・ジェーン・パイカは南の国のパームタウンで病院を開いている女医さんです。そのドクター・ジェーン・パイカの招きでパティは親元を離れパームタウンの小学校に転入します。パティがやって来たパームタウン、それはメイプルタウンからは想像もつかない、しゃれた感覚の街でした。南国らしく明るい太陽と青い空、街路樹、そして白い砂浜、広い海、港には、素敵な灯台と広々としたヨットハーバー、海岸通りには、かわいいレストランやカフェ、ブティックやお花屋さんが並びショーウィンドウにはパティがあこがれる素敵な小物でいっぱいです。パティの目から見ると、牧歌的なメイプルタウンと違って、そこはダイナミックに躍動する大都会に見えるのでした。
メイプルタウンは北の国の森の中にある、どうぶつたちが暮らす町。町ができてから200年の間、平和な暮らしがつづく町に、ウサギの少女パティの一家が引っ越してきます。パパがメイプルタウンに新しくできた郵便局の局長となったのです。パティは勉強よりも外で遊ぶのが大好きで、好奇心いっぱいの女の子。全学年で1クラスしかない小さな学校には、お金持ちのキツネのお嬢さん・ダイアナや、優等生のイヌのジョニー、宝探し名人のモグラのミハイなど、いろいろな個性をもったクラスメートがいます。パティはさっそくクマの腕白少年ボビーとなかよしになりますが、ならず者オオカミのグレテルがメイプルタウン近くの森に住みつき…。