人々は小さな集団で森をさまよい、減りゆく物資をあさり、多くの場合は食人(カニバリズム)に走る。そんな世界で慎ましく過ごしていた青年はある日、突然現れた暴力的な集団が父親を殺し、恋人の治療薬を盗むのを目撃する。父親の復讐のため、恋人の治療薬を取り戻すため、青年はひとり、荒廃とした森を彷徨い続ける…。
ごく普通の暮らしをしている大学教授のポール。平々凡々とした日常を過ごしていたが、ある日、何百万という人々の夢の中に一斉にポールが現れ、一躍有名人に。ポールはメディアの注目を集め取材を受けながら得意げになっていく。夢だった本の出版まで持ちかけられ、天にも昇る気持ちだった。しかし、そんな夢のような日々は突然終わりを告げる。夢の中のポールが様々な悪事を働くようになり、現実世界で大炎上してしまうのだが…。
プロセッコに住むワイン生産者の伯爵は、腐敗していく自分の土地を守ろうと戦っていたが遺体で発見された。事件の捜査をする中で、幸せな背景の裏に潜む影の存在が明るみになる。
アイドル歌手を強盗から救い、国民的ヒーローになった宅配ドライバーのゴヌ。ある日、友人ムヨルから突然連絡があり再会するが、二人の目の前で次期大統領候補が爆弾テロにより暗殺されてしまう。動揺するゴヌに向かってムヨルは「お前を暗殺犯に仕立てるのが“組織”の狙いだ。誰も信じるな、生きろ!」と警告。国家情報院はゴヌを暗殺犯と断定し、大規模な包囲網が敷かれる。身に覚えのない罪を着せられたゴヌは事件の裏に国家権力が潜んでいることを知る。無数の警察に追われる無実の男は、巨大な陰謀にどう立ち向かうのか…?
名門校に赴任してきた栄養学の教師ノヴァクは【意識的な食事/conscious eating】という「少食は健康的であり、社会の束縛から自分を解放することができる」食事法を生徒たちに説く。親たちが気付き始めた頃には時すでに遅く、生徒たちはその教えにのめり込んでいき、「クラブゼロ」と呼ばれる謎のクラブに参加することになる。栄養学の教師が導くのは、幸福か、破滅か―
コールガールの仕事をアルバイト感覚で始めた女子大生の愛は、どこにも属さず、客を選ぶのも気分次第で一人気ままに仕事をしていた。ドアを開けるたびに出会う男たちの性的嗜好は様々、時に倒錯した変態的プレイを求められる。トラブルがあっても助けてくれる後ろ盾はなく、危険と隣り合わせだ。ある日、高級ホテルに呼ばれた愛は、客の贋作画商・間宮と出会う。間宮に気に入られた愛は、何度か呼び出されるうちにリッチなライフスタイルや刺激的なプレイを受けて、次第に惹かれていく…。
顧客が預けた鍵でその家に入り、他人の人生を盗み見る趣味を持つ不動産公認仲介士のク・ジョンテ。ソーセージを食べながらビーガンサラダの写真を投稿するSNSインフルエンサーのハン・ソラに興味を持ち、観察し始める。ついにハン・ソラの家に入ることに成功したク・ジョンテはある日、彼女がソファーで死んでいる姿を発見することになる。その後、彼がソラの家に出入りしたことを知る何者かが脅迫を始め…。
記者のルー・シャオシェンは20年前に起きた紙人形による殺人事件について調べていた。チャオ家の紙人形に命が宿り、家の主を殺したというのだ。事件が起きた町を訪れた彼は現場となった屋敷で奇妙な体験をし、気を失ったところを町の男性に助けられる。その男性から事件に関わった人物の話を聞き、ある紙人形店の店主に会いに行く。店主のナン・シャンは人を殺したとされる紙人形を作ったリウ・サンの弟子だったのだ。チャオ家の主アンは病床に伏す息子のトンを救うため、呪術師を雇った。娘であるユアンユアンの命と引き換えに息子の病気を治そうとするアン。彼は儀式を行うため、リウ・サンに紙人形を作らせるよう命じた。しかしまだ生きているユアンユアンの紙人形を作ることは禁忌であり、さらには目まで描いてしまう。そして紙人形に命が宿り、復讐のために父親と呪術師を殺すのだった。しかしシャンからこの話を聞いたシャオシェンはサンの友人のチェン・ゴシェンが事件に関わっているのではないかと彼女を追及する。重い口を開いた彼女は、ゴシェンが死んだ恋人の紙人形と結婚し異常者として扱われていたと話す。実はシャオシェンは、シェンがチャオ家の娘のユアンユアンではないか、さらにはチャオ・アンを殺したのがゴシェンではないかと疑っていた。そして彼女からまた別の話を聞くことに。彼女は父親のアンを殺したのは自分で、ゴシェンはその罪をかぶってくれたと涙する。しかし事件の真相は、儀式の場にいたトンが姉を守るために父親を殺したのだった。すべてはトンを守るための作り話で、トンもあの時の出来事は夢だと信じていた。紙人形による殺人事件の全貌が分かり、店をあとにするシャオシェン。だがシェンがあることに気づく。実はシャオシェンは彼女の弟のトンだったのだ。姉弟は運命的な再会を果たすことになる。
高城久夫(出合正幸)と佐野容子(竹島由夏)は殉職した中本(野村宏伸)の意思を受け継ぎ、警備会社エステックの一員として日々奮闘していた。そんな中、一人の女性が訪ねてくる。依頼をしてきたのは中国の工作員に追われていると話す女(山崎真実)だった。高城を筆頭に警護チームが組まれ、女性の警護が始まる。女性を匿うため人里離れたキャンプ場にやってきたが、すぐに脅威対象の工作員がキャンプ場に向かったとの情報が入ってくる。子供連れの家族、仲の良さそうな夫婦、若者たちのグループ、どこに工作員が紛れているかわからない。一般客もやってくるこの場所を、高城はなぜ選んだのか?緊張が続く中、最初の犠牲者が発見される…。
ハリントン新聞社の記者で人気ポッドキャスト「リカバード」のホスト、アレックスが今回選んだテーマは、友人の弁護士が担当するエリオット・パーク殺人事件。自宅の広大な庭で何者かに頭を殴打されたエリオットが、遺体となって発見された事件だ。容疑者として起訴された妻ステファニーは以前からエリオットと別居中で、2人の子どもの親権を争っていた。しかしアレックスは、他に真犯人がいるのでは?と、編集長ドリューらと独自調査を開始。遺体の第一発見者でエリオットの親友ジェレミーと、隣人レナード、そしてステファニーの証言から、エリオットが家族にも秘密に闇カジノを主催していた事実を突き止める。そして事件のキーパーソンとして浮上したクレアという女性を探すため、アレックスとドリューはエリオットが所有する自家用飛行機の格納庫へ侵入を試みるのだが…。
ジャネットとティムの愛娘ケイティが行方不明になり5年。未だ見つからぬ娘の身を案じるジャネットと、現実を受け入れ前へと進もうとするティムの間には、いつしか深い溝ができていた。度重なるマスコミの取材攻勢や、頻繁にかかる無言電話にジャネットが辟易していたある夜、17歳に成長したケイティが突然、玄関前に現れた。驚きを隠せず歓喜するジャネットたちだったが、トラウマを抱えたケイティは行方不明中の出来事はおろか、言葉を発することができなかった。そんなある日、普段通りの生活を過ごそうと、ジャネットはケイティをショッピングに誘う。そこで彼女は、見知らぬ男がケイティを監視していることに気づく。
同僚の刑事ダグラスと結婚したソフィーは、義理の娘クロエの誕生日パーティーの準備をしていた。しかし、ソフィーにもたらされたのは、誕生日ケーキを買いに行ったはずのダグラスの訃報だった。3ヵ月後、悲しみに打ちひしがれるソフィーは、遺されたクロエと共に強く生きようと決心。現場復帰の任務として、ネット決済会社の潜入捜査を引き受ける。その会社のCEOベンは、企業評価維持のためと捜査に協力的な姿勢をみせるものの、秘書のメーガンは突然現れたソフィーに対して戸惑いを見せていた。ソフィーは営業部門トップのコーリーと、IT部門のトップのライアンに狙いを定め、捜査を開始するのだが…。
遺品処分セールで高級ウェディングドレスを入手し、ご満悦のジェニファー。すると、ドレスの隠しポケットに付着していた血痕を発見、事件の匂いを感じた彼女の好奇心が疼き出す。いつもの悪癖に呆れる周囲をよそに、ジェニファーは独自の推理力でドレスの持ち主を探し始め、35年前に起きた花婿失踪事件の新婦ヘレンのものだったことを突き止める。今では地元の名士として暮らすヘレンを訪ね、ドレスの返却を申し出るジェニファー。失踪事件によって誹謗中傷を受けてきたヘレンを見て、事件の真相を解明すべく動き出したジェニファーは、もう一人の事件関係者、新郎付添人だったテッドを訪ねる。
不動産仲介人の友人エイドリアンから、売り出し中の担当物件の内覧会に誘われたジェニファーたち。盛況な内覧会の様子に手応えを感じるエイドリアンだったが、内覧会終了後にその物件が呪われている館だとする記事が出回る。心無い中傷によって買い手が付かない状況に憤慨したエイドリアンは、その疑いを払拭するため、噂の元となった“死の部屋”での宿泊をライブ中継することに踏み切る。その様子を見守っていたジェニファーだったが、翌朝エイドリアンがベッドの上で亡くなっている状態で発見される。関係者の誰もがエイドリアンの死を自然死として受け入れる中、ジェニファーだけはその死に納得できない引っかかりを感じていた。
カルメンとメイソン夫妻は離婚調停中ながらも、二人でシティビューニュースの人気アンカーを務めている。そんな華々しい活躍をする姉カルメンを、アシスタントとしてサポートする妹ヘザーには、密かに自身もスポットライトを浴びたいという願望があった。空きスタジオでキャスターの真似事をする姿を義兄メイソンに目撃され、アンカーとしての心得を伝授されたりと、変わりのない日常だったにも関わらず、姉夫婦の離婚報道は加熱の一途を辿るばかりだった。そんな中、いつものように姉を迎えに家へ入ったヘザーが見たのは、プールに死体となって浮かぶ姉の変わり果てた姿だった。
倉庫の競売で、お目当ての“お宝”を入手できたアンティーク・ショップのオーナー、ジェニファーはご満悦。ところが競売の翌日、貸倉庫のオーナー、マーティンが行方不明になっているとの情報が飛び込んでくる。4日前にマーティンと見知らぬ男の口論を目撃していたジェニファーは、現場検証中のリンウッド刑事にその情報を提供。さらに犯行現場の状況から彼が殺害され、遺体が隠されていた場所まで言い当ててしまう。またもや事件にのめり込み心配する夫をよそに、マーティンの妻を訪ねたジェニファー。しかし、生前にマーティンと交わした会話とは食い違う妻の話に、激しい違和感を覚える。
アンティーク・ショップを営むジェニファーは、ガレージセールでお宝を見つけるべく、朝から会場を巡っていた。立ち寄ったある会場が友人ケイトの主催するものだと知り、相談されなかったことに戸惑うジェニファー。だが、相場を知らないケイトに、彼女は値付けをアドバイスし、ランチの約束を決めて次の会場へと向かった。一方、新聞が報じるグレンウッド地域の窃盗事件の犯人が、ガレージセールの常連客ではないかと疑うジェニファーは、事件担当のアイバーソン刑事を説得。その仮説を調査すべく、ガレージセールへの同行を取りつける。その後、ケイトの家へと向かったジェニファーが見たものは、階段の下で横たわり、冷たく変わり果てたケイトの姿だった。
ある夜、5歳のミーガンがベッドルームから誘拐される事件が発生。捜査に乗り出したFBI捜査官のベックは、ミーガンの部屋に何者か侵入したと思われる窓枠に手を触れていた。目を閉じると、網戸を切り開き、ミーガンを抱き抱え外に出て行く男の姿が脳裏に浮かんだ。ベックには物質に残った残留思念を読み取る特殊な能力があった。その力で今までも幾度となく難事件を解決してきたが、能力を伏せて捜査をするベックに周りの仲間は、勘や憶測で捜査を混乱させていると批判する。それでも彼女は動機、犯行、全てが謎に包まれたこの事件を解き明かし、幼いミーガンの命を救うべく捜査を続ける。そして玄関のドアノブに手を触れた時、事件当日、母親のジュリアが夫ではない別の男性と会っているヴィジョンを見る…。
クリスマスの夜、刑事ボブ・ハイタワーの元妻とその夫が惨殺され、愛娘ギャビが忽然と姿を消した。その背後には、悪魔のようなカルト集団「左手の小径」の影が蠢(うごめ)いていた。絶望と怒りに苛まれたボブは、かつてカルトに誘拐され生還を果たした女性、ケース・ハーディンと出会う。深い傷を負った彼女は、ボブの苦悩と覚悟に心を動かされ、再びその悪夢の世界へ戻ることを決意する。
友人グループが遊び感覚で始めた「zoom交霊会」。霊媒師の言う通りに儀式は進むが、参加者の部屋で怪奇現象が起こり始める。すぐさま除霊を試みるが失敗。死の危機に襲われるなか、誰もいないはずの部屋で「顔認証」された正体とは?!
同時に発見された6人の首なし死体。事件を追う2人の刑事は、深く暗い泥沼に迷い込む。同時に発見された6人の女性の全裸死体。血は抜かれ、指紋は酸で焼かれ、そして頭部はすべて持ち去られていた。事件を担当するのは、はみ出し物のベテラン刑事フレディとそのボスで冷静沈着な相棒のフィンケ。やがて死体の身元が明らかになるが、その失踪時期や場所、彼女たちの職業や外見まで全く共通点は見いだせず捜査は難航する。そんな中、犯人の元から逃げ出したと思われる女性・リナが、記憶をなくした状態で発見される。フレディはフィンケら上層部の反対を押し切り、リナを突破口に独自の捜査へとのめり込んでゆくのだが・・・。
国家の危機を救った判事ディーは、皇帝から神剣を授かった。皇后の則天武后は神剣を奪うため、司法長官ユーチに命じてディーを狙い打つ。そんななか不可解な事件が発生。解決策を知る三蔵法師の弟子ユエンツォー大師や医官シャトーとともに、命をかけた正義の戦いに挑む!!
19世紀のサンクトペテルブルクで、美女ばかりを狙った連続猟奇殺人事件が発生。事件の真相を追う警部ロストフと相棒のガニンは、犠牲者の体内から魔術の印「五芒星<ペンタグラム>」が描かれた卵を発見。霊媒師オリヴィアに犠牲者の霊視を依頼すると、彼女は「第9の犠牲者まで殺人は続く」と予言し、捜査線上にドクロのタトゥーを入れた怪しい人物が急浮上する。しかし、事件の裏には驚愕の真実が隠されていた…!
名探偵キム・ミンと相棒ソピルは「吸血怪魔連続殺人」と呼ばれる不審死を調べていた。捜査現場に現れた記憶喪失の美女ウォルリョンと出会ったミンは、彼女が事件と関連していると直感し共に捜査を進めるが、三人の前に黒衣の男が立ちはだかる。そこには30年前の王朝の陰謀と、今も消えぬ死者の怨讐が深く関係していた─!!
7世紀唐の時代、女帝・則天武后の治世。若き判事・狄仁傑(ディー・レンチエ)は朝命に背いた罪で大理事獄の天塔に幽閉されていた。そんな中、洛陽の都では男女2人組が殺される事件が6件続けて起こる。被害者の女は顔の皮を剥がれ、男は額に眼のような傷を負い殺されるという手口が事件の特徴だ。何の手掛かりもない猟奇的で奇妙なこの事件を都の人々は“天眼事件”と呼び、「女帝を天が罰しようとしている」と噂する。早期の事件解決をはかる則天武后は、囚われの身のディーに一時的に捜査に加わることを命じる。
7世紀中国、唐の時代。宮廷では女帝・則天武后の面前で天下の太平を祈念する祈祷式が行われていた。その時、吉兆の徴の天をかける龍を蹴散らし、空を覆うばかりの巨大な鬼の顔をした人頭が出現、宮中の兵士に襲い掛かり、甚大な被害を与えて消えたのだった。「天地の意向に逆らえば妖魔が現れ則天武后に天罰が下る」という国師の予言を耳にした都の人々は、5日後に控えた大典で凶事が起こるのではと噂する。鬼人頭を退治し事件を解決して、人民の不安を鎮めるため、則天武后は大理寺の判事・狄仁傑(ディー・レンチエ)を召喚する。
ユダヤ人女性の歴史学者デボラ・E・リップシュタットは、イギリスの歴史家デイヴィッド・アーヴィングが主張する「ナチスによる大量虐殺は無かった」とする”ホロコースト否定論“を看過できず、真っ向から否定していた。しかし、アーヴィングはリップシュタットを名誉毀損で提訴し、異例の法廷対決を行うことになった。訴えられた側に立証責任があるイギリスの司法制度で戦う中でリップシュタットは、大量虐殺の事実を証明する必要があった。彼女のためにイギリス人による大弁護団が組織され、アウシュビッツの現地調査に繰り出すなど、歴史の真実の追求が始まった。そして2000年1月、多くのマスコミが注目する中、かつてない歴史的裁判がはじまった―。
未解決事件を扱う特捜部Qに、また新たな捜査の依頼がやってきた。海辺を散歩していた町人がボトルの中に「助けて」と書かれた手紙を見つけ、Qに送ってきたのだ。手紙はどうやら7~8年前に書かれたもので、インクが滲み殆ど読めない。唯一の手がかりは差出人の頭文字“P”。Qのチーム達は手紙を解読しながら該当する行方不明者を割り出していくが、そこには驚愕の事件が隠されていた・・・。
都内在住の上原梨華が11月5日夜、忽然と姿を消した。母親の上原鞠子は、知人の紹介された板倉探偵事務所に捜索依頼を出し、探偵・大友諒人が梨華の行方を追う。闇の真相に迫った時、おぞましい恐怖が蠢いていた。
個室DVD店の店員テジョンは、多額の報酬につられて密売人から預かった麻薬を「7号室」に隠す。店を売却したい社長ドゥシクは、新人バイトが店内で事故死し、パニックのあまり死体を「7号室」に隠して誰も入れないようカギをかけた。ドアをこじ開けたい店員と、開けられたら困る社長は、“秘密の小部屋”をめぐる壮絶な攻防戦に突入する──!!
心臓外科医スティーブンは、美しい妻と健康な二人の子供に恵まれ郊外の豪邸に暮らしていた。スティーブンには、もう一人、時どき会っている少年マーティンがいた。マーティンの父はすでに亡くなっており、スティーブンは彼に腕時計をプレゼントしたりと何かと気にかけてやっていた。しかし、マーティンを家に招き入れ家族に紹介したときから、奇妙なことが起こり始める。子供たちは突然歩けなくなり、這って移動するようになる。家族に一体何が起こったのか?そしてスティーブンはついに容赦ない究極の選択を迫られる…。
新人女優のシヨンは、映画撮影のために山奥にある廃墟へとやって来た。しかし、変わり者と評判の監督から演技指導はなく、奇怪なダンスを屋上で踊るだけというものだった。かつてない演出に不安に駆られるシヨンは、共演者のチェユンに愚痴をこぼす。さらに、ギリギリの予算で組まれた現場は殺伐としていた。トラブル続きの撮影が進む中、突如血まみれの女性スタッフが現れる。そして、呆然とするシヨンたちを一瞥すると、屋上から飛び降りてしまう。地面に叩きつけられた体はあらぬ方向に折り曲がり、即死したかに思えた。しかし、彼女は立ち上がり、駆け寄った別のスタッフに襲い掛かる。その様相は、まるで生ける屍のようだった―。
交通事故で母を亡くし、犬飼いの父と二人で暮らすヨンホ。学校でいじめを受けながら苦しい毎日を送っていたヨンホは、ソウルから転校してきたジスと友だちとなり、毎日が楽しくなる。しかしある日、父の行動から疑問を持ち、後を追うヨンホは父が人を殺すところを見てしまう。それで、母を殺したもの父だったと気づく。殺人者の息子である自分はどんな人だろう。大人になれば自分も父と同じく殺人を繰り返す人になるだろうか。これは思い込みなのか、それとも父の血を受け継いだ定なのか。父の暴走とジスの危機。ヨンホは自分で答えを出すが…。
1960年、ニューヨーク。建築家のウォルターは美しいが神経質な妻クララとの生活に息詰まりを感じていた。ある日パーティーで会話をした女性に嫉妬した妻クララが自殺未遂を起こす。ウォルターは妻に嫌気がさし、妻殺しの完全犯罪を実行したとされる男の記事を思い出し、彼に接触を試みる――数日後、クララの死体が離れた町の森の中で発見された。自殺の疑いが強かったが、ある一人の刑事は夫のウォルターを怪しむ。
クリスティーン(ニコール・キッドマン)は、事故の後遺症により毎朝目覚める度に、前日までの記憶が失われてしまう特殊な記憶障害を負っている。夫のベン(コリン・ファース)は、結婚していることや夫である自分のことすらも忘れてしまう彼女を、献身的な愛で支えていた。ある日、ベンの留守中に医師を名乗る男(マーク・ストロング)から電話がかかってくる。少し前から夫に内緒で、クリスティーンの治療にあたっているという医師は、「数週間、あなたは毎日の出来事をひそかに映像日記として撮影してきた」と言い、その隠し場所を告げる。そして、日記を再生したクリスティーンは、記憶障害の原因が、誰かに襲われて瀕死の重傷を負ったことだと知る。夫の言葉と相反する医師の言葉。一体誰を信じればいいのか?クリスティーンは〝昨日の自分からのメッセージ″を頼りに、謎を追っていくが、辿りついた真実は、想像もできないものだった。
ハンナとリブは親友同士。バックパッカーとして訪れたオーストラリアでお金に困り、荒れ果てた田舎にある古いパブ「ロイヤルホテル」に滞在してワーキング・ホリデーをすることになった。単なる接客バイトかと思いきや、彼女たちに待ち受けていた洗礼は、炭鉱で働く荒々しい男たちが店に来て起こすハラスメントや女性差別の連続だった……。楽観的なリブは店に溶け込んでいくが、潔癖なハンナは孤立し精神的に追い込まれ、2人の友情は徐々に崩壊していく。嫌な上司や泥酔する男たちなど身の毛のよだつような悪夢を描くという、女性側の視線に立って作られた新しいタイプのフェミニスト・スリラー。
ホラーDVD「本当にあったガチ恐投稿映像」シリーズを制作する編集マンの江尻とオカルトライター鬼頭の元に様々ないわくつきの映像が届く。倒産した映画会社の倉庫で発見されたいわくつきのDVD。自称、世直し系動画が迷惑者を懲らしめるという名目で廃ビルを探索する生配信。お笑い芸人とグラビアアイドルによるどこか奇妙な街歩き番組。編集マンとしての知識や持ち前の洞察力で、動画の裏に隠された秘密を推理していく江尻とそれを見守る鬼頭だったが…。
ある島に移住してきたSF作家のエドガーと若妻ミレーヌ。彼女はエドガーが起こした事故が原因で、一時的に話せなくなる。そのため外出したがらない彼女に代わり、エドガーが用事をこなしていた。しかしエドガーは露天商の二人組に襲撃され、何者かが屋敷の前に黒猫の死骸を置く等、不可解な出来事が頻発する。そんな中ミレーヌは彼に妊娠を知らせお互いに喜ぶが、意思の疎通がスムーズに行かないためか、もどかしさも感じていた。やがてエドガーは、一連の出来事の原因が、人々を暴力行為や犯罪に駆り立てる謎の金属片にあり、それを秘かに流通させている人物の存在に気付いて阻止を試みるが…
ある日、とある写真館の店主が頭を割られ惨殺される。事件を担当することになったギフン刑事は、現場に血まみれで立ち尽くしていた妻ギョンヒを容疑者と疑い捜査を開始する。最初は単なる痴情殺人と思われた事件だったが、捜査は予想外に混迷する。そんなギフンは、美しく貞淑な妻スヒョンがありながら、妻の親友であるカヒと不倫関係にあった。妻の妊娠を機に、カヒとの関係を精算しようとした矢先、カヒの妊娠が発覚する…。
不特定多数の人間たちが入り混じる街・梨泰院(イテウォン)のハンバーガーショップのトイレで、韓国人大学生が胸や首など9カ所を刺されて死亡する殺人事件が発生。現場にいたアメリカ国籍の青年2人が有力な容疑者となるが…
ニューイングランドの平和な町で現職のブレア・グラッドウェルと挑戦者ハロルド・フォークナーは目前に迫った町長選を巡り、激しく争っていた。ある夜、アリソンとメリッサが夜道を歩いているとマスクを被った謎の男に襲われる。これは不吉な連続殺人事件の始まりにすぎなかった……。誰が殺したのか、目的は何なのか。欲望渦巻く選挙が始まる――。
武則天の誕生祝いの宴で、五爪の金龍と三眼神将が現れ、十日のうちに退位しなければ災いが起こると告げられる。事件解決のために、越州城にこもっていた狄仁傑が洛陽に呼び戻された。周侍郎の遺体を調べると、龍涎香の匂いがすることに気がついた。ほどなくして、武尚書も毒殺され、公主の屋敷からは金の甲冑と龍袍が見つかり、狄仁傑の元には上官婉児と瓜二つの刺客がやってくる。果たして武則天の命を狙う者は誰なのか…。
ひき逃げ事件で恐怖の幻覚を見るようになったジミン(ナム・ギュリ)は、耐えられなくなり警察に相談しに行った。だが実際に事故は存在していないという事実を聞き、自分を含め周りも信じられない状況に陥る。婚約者のウジン(イ・ギュハン)はジミンを優しく見守る一方で、ジミンが通う精神科の医師など彼女に関わる人間に対し怪しい行動をとり、何事もなかったかのように彼女の前で振舞うのだった。そんな中、相談を受けた刑事の一人インテ(イ・チョニ)は捜索を続ける。警察・婚約者・職場の誰もが、事件の存在を知らないと言われるが、彼女の幻覚は見る頻度が多くなり私生活に支障をきたすレベルにまでなっていた。“幻覚”を見るジミン、“秘密”をもつ婚約者ウジン、“真相”を追う刑事イテン。何が真実で、何が嘘なのか。真実を知る鍵は、ジミンが観る幻覚にあったー。
イスラエルの諜報機関「モサド」のエージェント・アリは、敵国シリアに潜伏する仲間を脱出させる任務に就く。上司から「死の危険が迫ったら、コードネーム“エンジェル”を頼れ」と助言を受けた彼は、ドイツ人実業家を装い現地に潜入。一方シリア秘密警察の長官サラージは、“エンジェル”をはじめ国内のスパイ抹殺に執念を燃やしていた。極限状態の中、アリはついに作戦決行の日を迎えるが、突如何者かの襲撃に遭い、自分が罠にハメられたことを知る。誰ひとり信用できない謎の陰謀に巻き込まれたアリは、決死の脱出作戦を遂行する―?
「特捜部Q」――過去の未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署である。「Q」が今回挑むのは、80年代に起こったナイトクラブのマダムの失踪事件。調査によるとほぼ同時に5人もの行方不明者が出ているという。カール警部補は大事件の匂いを嗅ぎつけ捜査に着手。やがて、壮絶な過去を持つひとりの老女と新進政党の関係者が捜査線上に浮かび上がってくるのだが……。
とある田舎町で小学校の教諭をしているスヒョクには秘密がある。彼の妻は毎夜、別の人間に変わってしまうのだ。このことが村中に知れ渡ると、村人は彼らの家に檻を取り付けてしまう。そしてある日、スヒョクの家に火が上がり、夫婦は焼死する。ひとりの刑事が調査の為に村を訪れると、宴会に招待され酒を飲み意識を失う。刑事はスヒョクの家で目を覚ますが、自分がスヒョクになっていることに気づき――。
スタンリーは自動車事故で最愛の息子を失い、自分を責めて神父になる。しかし、バチカンからの申し出で息子ニコラスは初めての復活者として甦り、成功者として世界中で有名になってゆく。そして、世界中でバチカンの選別の元に死者が復活してゆく。甦るのは罪のない者のみ、犯罪者は選ばれない世界。しかし、告解師として活躍していたスタンリーはある日、自分の教区の復活者が突然大量殺人を犯す事件に遭遇する。ハッカーの協力を得て、教会組織のデータを探るうち、スタンリーは恐るべき人類終末計画の陰謀に巻き込まれてゆく。復活祭の日に起こる恐るべき惨劇とは?!
ベルは弁護士を目指し法学部に通う傍ら、学費と生活のためにストリッパーとして働いていた。ステージで踊って指名を取り、個別にセミヌードでラップダンスを踊ってチップを稼ぐ毎日。ある日、粘着質な男に目をつけられストーカー行為にあい悩んでいた時に、謎の男アンドリューと仲良くなった。彼はダンスも要求せずに話すだけでチップをくれ、ストーカーの相談にも乗ってくれた。ベルの生活も安定したかのように思われたころ、粘着質の男がベルのアパートで殺されていた。さらに同僚のストリッパーが自宅で殺害されていた。常軌を逸していくストーカーに立ち向かうことができるのか?
漫画喫茶のデマンと元刑事テスが、韓国最初の探偵事務所をオープン。しかし、なかなか依頼は無く、警察署にまで密かに営業をかける始末。ある日、ついに最初の依頼人が現れ、なんと成功報酬は5千万ウォン!自信満々に仕事を引き受けるのだったが、事件は想像を絶する展開に発展する。次々に不信な事故死を遂げる容疑者たち、そして残された謎のメッセージ<ドクサ>。一体真犯人は誰なのか?デマンとテスに最大の危機が迫る!
演劇部時代のトラウマを抱えた主人公・香澄(増田有華)は、妹・菜摘(白石優愛)の演劇祭を観るために6年ぶりに地元に帰省する。本番当日、香澄は菜摘から、家に忘れたバッグを劇場まで届けて欲しいとお願いされる。バッグの中にはラストシーンで使う仮面が入っていた。香澄は昔の仲間である米司(坂井良多)に車で迎えに来てもらい久しぶりの再会を果たすが、目を離した隙に大事なバッグを誰かに盗まれてしまう。残されたメモには「バッグを返して欲しければ、この町で一番大きな野球場に来い」・・・と書かれてあった。次々と出される謎の指令に翻弄される香澄と仲間たち。しかし、その裏には隠された驚愕の事実があった-
バイト暮らしのジョンスは、偶然再会した幼なじみのヘミと肉体関係を持ち、彼女の旅行中に猫の世話を頼まれる。やがてヘミは、裕福な青年ベンを伴って帰国。ベンはジョンスに“趣味”を打ち明ける。それは古いビニールハウスを燃やすこと。そしてこの日を境に、ヘミの姿が消えた......。
グラハム家の祖母・エレンが亡くなった。娘のアニーは夫・スティーブン、高校生の息子・ピーター、そして人付き合いが苦手な娘・チャーリーと共に家族を亡くした哀しみを乗り越えようとする。自分たちがエレンから忌まわしい“何か”を受け継いでいたことに気づかぬまま…。やがて奇妙な出来事がグラハム家に頻発。不思議な光が部屋を走る、誰かの話し声がする、暗闇に誰かの気配がする…。祖母に溺愛されていたチャーリーは、彼女が遺した“何か”を感じているのか、不気味な表情で虚空を見つめ、次第に異常な行動を取り始める。まるで狂ったかのように…。そして最悪な出来事が起こり、一家は修復不能なまでに崩壊。そして想像を絶する恐怖が一家を襲う。“受け継いだら死ぬ” 祖母が家族に遺したものは一体何なのか?
その姿は世の女性が憧れる理想像。食品メーカーに勤め、業界の第一線を走るキャリアウーマン・川原由加利(長澤まさみ)は、研究医で面倒見の良い恋人・小出桔平(高橋一生)と同棲5年目を迎えていた。ある日、由加利が自宅で桔平の遅い帰りを待っていると、突然警察官が訪ねてくる。「一体、彼は誰ですか?」くも膜下出血で倒れ意識を失ったところを発見された桔平。なんと、彼の所持していた運転免許証、医師免許証は、すべて偽造されたもので、職業はおろか名前すらも「嘘」という事実が判明したのだった。騙され続けていたことへのショックと、「彼が何者なのか」という疑問をぬぐえない由加利は、意を決して、私立探偵・海原匠(吉田鋼太郎)と助手のキム(DAIGO)を頼ることに。調査中、桔平のことを“先生”と呼ぶ謎の女子大生・心葉(川栄李奈)が現れ、桔平と過ごした時間、そして自分の生活にさえ疑心暗鬼になる由加利――。やがて、桔平が書き溜めていた700ページにも及ぶ書きかけの小説が見つかる。そこには誰かの故郷を思わせるいくつかのヒントと、幸せな家族の姿が書かれていたのだった。海原の力を借りて、それが瀬戸内海のどこかであることを知った由加利は、桔平の秘密を追う事に……。なぜ桔平は全てを偽り、由加利を騙さなければならなかったのか?そして、彼女はいまだ病院で眠り続ける「名もなき男」の正体に、辿り着くことができるのか――。
雑誌編集者の名美(川上麻衣子)は取材中にフラッシュバックに襲われる。それは9年前の土砂降りの日、高校生だった名美が見知らぬ大男にレイプされた忌まわしい記憶だった。ある夜、バーで泥酔した名美は、気が付くとラブホテルのベッドに全裸で横たわっていた。男の死体とビデオカメラを見つけた名美は、とっさにビデオカメラを掴んで部屋を飛び出した。私があの男を殺したの…?
“何でも代行屋 紅次郎”こと村木(竹中直人)は、事務所を訪れた謎めいた美女・名美(余貴美子)に東京のガイドを依頼される。その夜、都内のホテルに戻った名美は、腐れ縁のやくざ・行方(根津甚八)を浴室で刺し殺す。次の日、何も知らずにホテルを訪れた村木は行方の死体を見つけ、嵌められたことを知る。自分を陥れた女と知りながら、どうしようもないほど名美に惹かれてしまった村木は、運命を狂わされていく…
韓国ソウル郊外。ある日、スミとスヨンの姉妹は長い入院生活を終え、静かに佇む一軒家に帰って来た。2人を笑顔で迎える継母のウンジュ。だが、そこには同時に冷たい表情も浮かんでいた。新しい母親に対し、姉妹は嫌悪と警戒心を抱く。その夜、部屋で何者かの気配を感じて怯えるスヨン。スミも悪夢にうなされる。以来家の中では怪奇現象が頻発する…
フェリックスは遊園地を経営する孤独なオーナー。出会いのない生活の中に突然、謎めいた女ローラが現れる。過去を隠し、どこか影を宿した彼女に彼は惹かれてゆく。二人は順調に愛を育んでいるように思われたが、ある日ローラが突然失踪する。フェリックスが彼女を見つけ出すと、ローラは自分が男に追われており彼を殺してほしいと頼むのだが。。。。
28年前に起きた一家惨殺事件で生き残った、8歳の少女リビー。彼女の証言により、殺人犯として逮捕されたのは、兄のベンだった。大人になったリビー(シャーリーズ・セロン)の元へ<殺人クラブ>のメンバーのライル(ニコラス・ホルト)から接触が。「無実」を語り始めたベンに残された時間は、あと21日。闇に葬られたはずの真実は、果たして――!?