生と死を見つめなおす人生の軌跡を辿るシリーズ第46話。オフィスの冷蔵庫にノンアルコール飲料が入っていて、ちょっとした騒ぎになる…。そこに見積もりの電話が入る。大月が見積もりに行くと、アパートの大家らしき人からの依頼で、どうやら特別清掃のないものだった。大家の年配女性は、その故人とはお茶飲み…おしゃべり…お酒飲み仲間…だったらしい。年をとってからの友人関係で、よく部屋飲みをしていたと話す。ところが家財はすべて処分…残しておきたいものはないと言う。唯一残しておきたいものというのが…。
「自分が情けないです」ため息をつき汚部屋に佇む依頼人。転職して収入も地位も上がったのに、ストレスで心の余裕がなくなり手の付けられないゴミ部屋に。片付けたいのに片付けられない…そんなジレンマに追いつめられる依頼人への提案は…。
今回の依頼は昭和の古い一軒家、全室分の遺品廃棄。見積もり依頼で訪れたその家のリビングで目にしたのは、既に生産が終了された4リットルボトルのウイスキー。それは日本酒党だった依頼人の亡くなった父親が、40年以上前に突然買ってきたものだという。なぜ封を開けられることなく飾られたままなのか?遺品に込められた想いとは?そしてウイスキーは廃棄されるのか…。
自殺の方法で一番多いのは『○○』。自殺の原因で一番多いのは…。取り壊し予定の老朽アパートで白骨化死体が発見された。汚染部分を作業可能な状態にしないと、解体作業が進まないため特掃の依頼が入る。天井も剥がれ床も腐った室内に充満する異臭。そして遺体の痕跡を辿るとそこにあったのは…。
遺品…それは人が生きた日々の証。そして残された人とのかけがえのないつながり。人は何を思い、いつ、それを手離す決断をするのか…。老婦人からの遺品供養の依頼。それは愛する夫と生きた日々への決別なのか?それとも?家族と故人の絆を温かく見守る…それが『遺品整理業』。
老人ホーム個室の遺品整理の依頼。そこにあったのは大量の卒業アルバム。学校という限られた空間の中でのつながりにとどまらず、人として教え子たちと向き合い続けた故人の人生が、そこに凝縮されていた…。いずれ消えてしまうものでありながら、誰かの時間にふれあうことの重さを描く感動編。
ごみ屋敷の清掃の依頼。しかしそれは依頼人自身の家ではなく「実家」。家が荒れ果てたのは、高齢の両親が生活能力を失ってしまったためだった。介護が必要だとわかっていても、住宅事情等により同居することができないと困惑する依頼人に、林はある提案をする。遠隔地に住む老親の介護問題に、鋭く切り込みながらも温かく見守る意欲作。
「八重さんに会いに行かない?」かつて親交を深め、現在は施設で暮らす依頼人への面会を林にもちかける森内。八重は認知症の進行により二人のことが全くわからなくなっていたが、再び穏やかな時を過ごせたことにより、度々面会に足を運び始める。そんな中、ある品物をきっかけに、八重の古い記憶が蘇り…。幸福なだけではない人生の中で、人を生かしてゆく思い出の存在を描く。
遺品整理の生前予約をしたい。だが整理してもらう家がない!建て替えを理由にアパートの退去を迫られた男性。健康で経済的にも大きな問題はないが、身寄りのない高齢者が新しく住居を得るには、あまりにも厳しい条件が立ちはだかる。依頼主の事情を知った大月は、ある提案をする。高まる「終活」の意識の中、平均的な生活を送ってきた高齢者に起こり得る問題を描き出す。
孤独死した男性の住居への特別清掃に向かった大月と林。しかし、それまで全く音信不通だった弟が遺したとおぼしき預金通帳の存在に執着し、第三者の入室を拒否する遺族に、大月は先に部屋へ入って捜索してもらうことを提案する。一方、親交のあった八重の病状について後見人が森内のもとを訪れ…。自らの生命の終わりに向かうさまざまな姿勢のあり方を描く。
森内と林は後見人より、八重が患っている「進行性核上性麻痺」が治癒することのない難病であることを告げられる。動揺する二人だったが、八重が穏やかに過ごしてゆけるよう見守ることを決意する。その頃、姑を亡くした同居の嫁より遺品整理の依頼が入る。深い確執のあった姑の遺品は見るのも嫌だと全て処分することを希望されたが、遺品の中から指輪が見つかり…。去り行く者と残される者、その関係が織りなす様々な人間模様。