昌幸さんは私たちのことを霧島さんに報告してくれた。霧島さんがなんだか複雑な様子だったのは気になるけど、これで私たちは晴れて公認の仲に!旅行先も決まったし、先行きは明るいわ!そんなある日、真樹さんと二人きりに……。え…真樹さん、やめて下さい!!私には昌幸さんが…!!
最近昌幸さんの様子がおかしい。私に何か…隠し事をしている。何でも言って欲しいのにどうして話してくれないの?そんな折、優香さんが霧島さんのお見舞いにやって来た。優香さんは私の知らない昌幸さんの事をよく知っていて、昌幸さんも優香さんとお喋りするの楽しそうで…。昌幸さん…優香さんの方がお似合いなんじゃ…。
そして私たちは水原さんの別荘に向かって出発した。途中、海岸の展望台で休んでいた時、不意に昌幸さんに母のことを訊かれた。母は優しい人だったけど、どうして急にそんなこと…?母は昔、私と同じ髪型でそっくりだったから、もしかして昌幸さんの夢の女って母だったりして……な~んて、そんなことあるわけないか(笑)
水原夫人は、私たちを見て何かを思い出したようだった。なんだろう…。一方、昌幸さんと私は別荘の庭へ。ここが昌幸さんが予知夢を見るようになったきっかけの場所。何かわかるだろうか……。
…どういうこと?なんで…なんで…昌幸さん……。昌幸さんは弁解してくれたけど、私は自分の感情がコントロール出来ない。このままだと私…昌幸さんの夢の女みたいになってしまう…。
倒れた昌幸さんは病院へ運ばれた。こんこんと眠り続ける昌幸さん…。目覚める気配はない。真樹さんの後悔、霧島さんの心配、その全てが届かない…。昌幸さんは今、何処にいるの?その頃昌幸さんは、ある“夢”を見ていた。
霧島に振られた後、桜子は予知夢を無視するようになった。そして力は薄れ…高校を卒業後、再会した早坂と交際を始める。しばらくして結婚を決めた桜子と早坂は、水原邸で久々に霧島と会う。既に結婚し、真樹と昌幸という二人の息子に恵まれ幸せそうな霧島を見て、桜子の中に僅かに残っていた霧島への想いが、黒い感情となって湧き出していた…。
交通事故に遭い、突然の死を迎える桜子。その瞬間桜子は、いつか会った老人の姿を見、声を聞く。「予知夢を見る者は魂が彷徨う事になる」「不幸の連鎖が成立した」老人の姿は髪の長い頃の自分の姿となり、桜子はその中に吸い込まれる。夢の女は、予知夢の力であり、運命でもあった。
桜子の最期の想いは昌幸により早坂に伝わった。桜子からの愛の言葉に胸打たれる早坂。昌幸は、桜子に誓ったように早坂にもゆずとは結婚を前提に交際していると告げる――。時を超えたミスティカル・ラブ・ファンタジー遂に完結!!