鶴水に掴みかかった俺を、彩子さんは止めた。なんでこんなやつ庇うんだよ…っ!!だけど本当は解っている。俺を守るためだ。奴が帰った後、来客があった。近所の農家の兄妹だ。兄の方は、彩子さんに気があるらしい。そして妹の方は、俺に興味を持ったようだ。妹の方から彩子さんの噂話を色々と聞いた俺は、堪らなくなって遂に、あの日、キスしたことを口にしてしまった。
「彩子さんが好きだ」つい口にしてしまった想い。だけど彩子さんは俺を突き放した。「そんな事を言うならもう、ここには置いておけない」
鶴水の弟・泰貴が彩子さんの元へ訪れていた頃、俺は友海に駆り出されてトマトの収穫を手伝っていた。作業が終わりシャワーを借りていると、友海が入ってきて…。彩子さんには秘密にするからたまにこういう事をしようと言う。
呑んべえ達が「彩子さんはもしかしたら処女かもしれない」と噂する。いやまさか…という話だけれど、前の旦那とは何も無かったのではと各々が勝手に思っている。そんな時、彩子さんは鶴水と2人きりで家にいた…。
彩子さんの元ダンナ、瀬能さんが戻ってきた。別れたのに心を開いている様子の彩子さんに、俺は心中穏やかではない。こんな時に、ここを離れたくないのに…。
富良野を発ったものの、彩子さんの処女疑惑に俺は気が気ではない。しかも富良野では台風の影響で集中豪雨。彩子さんの家の付近が道路封鎖になってしまい…。
道路封鎖のため、彩子さんの店に留まることを余儀なくされた鶴水。びしょ濡れなので、俺(不在)のTシャツに着替える。Tシャツから伸びた傷痕だらけの腕。その傷に、彩子さんは見覚えがあった。
鶴水の腕に抱きしめられ、心臓の鼓動を抑える事ができない彩子さん。つい、「…おばさんで、ごめんなさい」と謝ってしまう。その後鶴水は帰ったが、一人になった彩子さんは久々にペディキュアを塗り、自分が「女」だという事を自覚する。
鶴水の妹・美貴から鶴水の秘密を聞かされた彩子さん。困惑しながらも、鶴水の事で頭がいっぱいになる。そうとも知らずに俺は…。
富良野に戻った俺を彩子さんは空港まで迎えに来てくれた。一見いつもと変わらない様子だったのに、突然「店を閉めようかな」などと言い出して…。俺がいない間に鶴水に何かされたのか?彩子さんの瞳が揺れるーー…。
彩子さんを呼び出したのは鶴水の弟・泰貴だった。場所は以前連れて行かれた山の中の不法投棄場。鶴水と泰貴の確執が決着するのなら…と呼び出しに応じた彩子さんだったが…。