今まで触れずに来た事をついに口にしてしまった。彩子さんは一瞬口ごもったけれど、すぐに元に戻りこう言った。「気にしてない」。それから「むしろごめんね」と。「ごめん」って何。なんでそっちが謝るの?俺がしたかったんだよ。あなたの気持ちなんか考えずに、親父が祝福されている教会の裏で、血の繋がったあなたに、俺がキスしたかったんだ。
あの日、小さなあなたに出会って自分の生き方が決まったの。あなたに言ったことで自分のことも励ましてた。光の方向が定まった。彩子さんの恋の行方はーー…。『蜜会』ついに完結!