かすかに、ひたいに触れる指先の熱が、髪を払い肌をなぞるのを感じた。目を開けると彩子さんがいて、俺は思わず抱きしめた。夢だったら良かったのに。夢だったら俺の好きにできたのに。
あの日、小さなあなたに出会って自分の生き方が決まったの。あなたに言ったことで自分のことも励ましてた。光の方向が定まった。彩子さんの恋の行方はーー…。『蜜会』ついに完結!