プロ野球人として悲運の生涯をたどった父の幸福の薄さを呪って、“怨念”の一球一球を春の甲子園に叩きつける秋葉高校の快腕小林投手……九人きっちりの弱体ナインを昨年夏につづく奇跡の連続出場に導いた天才球児が、父の“挫折”を超えて、苦闘と孤独の果てに獲得した栄光とは……!?
秋葉校のエース小林のストレートはめっぽう速く、とても的を絞れないと見るや相手校はバントの攪乱(かくらん)戦法に出た。目の悪い小林には予想外の重荷になって試合は延長戦にもつれこむ、危うし秋葉ナイン! また陽子には更なる悲劇のクライマックスが訪れようとしている。果たして二人はそれを乗り切れるだろうか? 野球大河ロマンここに堂々第五部完結。
甲子園を目指し、都立の星秋葉校もエンジンの始動をはじめた。しかしどうも投守攻チグハグで快調とは言いがたい。ピンチに次ぐピンチ、果たして連続出場は可能か? 不調と言えば陽子の方も父を亡くし、心の痛手をいやす術もない。そんな陽子のポッカリ空いた心の隙間に、小林以外の男性像が入りこんだとしても、いったい誰が責められようか?
陽子に会うべく甲子園大会から抜け出して来た小林は、ショッキングな光景を目撃してしまう。なんと陽子は半裸でしかも全裸の男に肩を抱かれているではないか――呆然自失虚脱状態の小林は果たして甲子園大会で投げ抜けるのか? 陽子との仲はこれでお終いなのだろうか? 青春大河ロマンついに堂々完結!!