小林投手にとっては、野球に若いエネルギーを爆発させている時こそ、不安、苛立ち、迷いを解消する唯一の安息時間であった……そんな彼にも“野球”を放棄しなければならなかった過去があり、そして今また、足の負傷で孤独の訓練に耐えねばならなかった。“挫折”をバネに大きく羽ばたいてきた不屈の天才球児の無頼にして繊細な日々を描く……第3巻!!
秋葉校のエース小林のストレートはめっぽう速く、とても的を絞れないと見るや相手校はバントの攪乱(かくらん)戦法に出た。目の悪い小林には予想外の重荷になって試合は延長戦にもつれこむ、危うし秋葉ナイン! また陽子には更なる悲劇のクライマックスが訪れようとしている。果たして二人はそれを乗り切れるだろうか? 野球大河ロマンここに堂々第五部完結。
甲子園を目指し、都立の星秋葉校もエンジンの始動をはじめた。しかしどうも投守攻チグハグで快調とは言いがたい。ピンチに次ぐピンチ、果たして連続出場は可能か? 不調と言えば陽子の方も父を亡くし、心の痛手をいやす術もない。そんな陽子のポッカリ空いた心の隙間に、小林以外の男性像が入りこんだとしても、いったい誰が責められようか?
陽子に会うべく甲子園大会から抜け出して来た小林は、ショッキングな光景を目撃してしまう。なんと陽子は半裸でしかも全裸の男に肩を抱かれているではないか――呆然自失虚脱状態の小林は果たして甲子園大会で投げ抜けるのか? 陽子との仲はこれでお終いなのだろうか? 青春大河ロマンついに堂々完結!!