海野陽菜は黒い心に覆われていた。負担が増すばかりで、うまくいかない不妊治療。同僚の妊娠報告を聞くたびに心がドス黒いもので満たされていく。それに加えて、営業先の担当者のセクハラが会社に発覚。取引先を失いたくない上司は陽菜に泣き寝入りを強要する。私は出来損ないの人間だ…すべてに絶望した時、現れたのはお局OLだった。「出来損ないの人間なんかいない。思い通りにならない人生でも、その中で楽しむべきです」その言葉に力を取り戻した陽菜だったが、直後に絶体絶命のピンチが訪れて…? 働く女性の本音を描く痛快オムニバスシリーズ第14話!
総務部部長・駿河は母の介護に頭を抱えていた。田舎に住む70歳になる母が骨折し、入院することになったのだが、突然、父が退院させると騒ぎだした。ソーシャルワーカーからは介護申請の案内を受けたが、父は自分が面倒を見るといってすべて拒否。母を連れて帰ってしまった。父は家の中に手すりをつけるなどしていたが、掃除は不十分、必要なものも買ってこられない状態。駿河は週末の度に帰省して、母の面倒を見ていたが……。ある日、些細なことが口論に発展し、父を怒鳴ってしまう。これまでの思いを爆発させる駿河、その時、廊下から母の悲鳴が聞こえて――!? 働くオトコのホンネもえぐる、痛快オムニバスシリーズ最新話!!
映画を愛するハピネスサニー営業部の新入社員・山田七瀬は、自他ともに認める要領のいいオンナ。昔から勉強はそこそこできたし、行動力とコミュ力もあって性格も社交的。人と話すのも人前で話すのも得意だった。学生時代にはボランティアサークルで人脈を築き、入社早々、その人脈を生かして自社商品の大手スーパーでの全国展開をつかみとった。まさに営業部に現れたスーパールーキー、それが七瀬だった。しかし、社内にはそんな七瀬をやっかむ声も……。そんな声が出るのはわかっている。私はただ要領よくやるだけ。自分に言い聞かせる七瀬の前に、お局OLが現れる。働くオンナのホンネをえぐる、痛快オムニバスシリーズ最新話!!