『報復刑』強烈な復讐心の炸裂を描いたトータス杉村氏がさらなる人間の奥底を描く『トリああああああジ』。多くのファンをうならせてきた本作の第3巻がこれだ。数ある死神の物語に斬新な設定、快感さえ感じられる死をめぐる描写を加えて早くも死神ものの傑作の呼び声。不死身を売りにしてのしあがった教祖を信じた男女の信者が、教祖の不死身を信じ、殺害にまで及ぶスピリチュアルホラー、第9話「死ぬ間際に何か見えても何の役にたつんですか?」ほか社会の断層にまで切り込む瞠目作を堪能ください。
AIの解説によれば、この『トリああああああジ』という作品は「理不尽な二者択一を迫る死神」のお話ということで、誠に正鵠を射ているのですが、今回も死にたくなければ一日一悪を強制されたり、研究者が不老不死を追究するあまり自らハダカデバネズミ化してしまったり、と解説にたがわぬ品ぞろえ。ただ違うのは、今回は死神自身に二者択一が提示されてしまうのです。え、リッパーが……まさに身の毛のそばだつ最終巻。ゆめゆめ死神をあなどるなかれ。