悩み惑い…それこそが生きるということ。青年・青田に「生きる姿勢」を考えさせる一冊の書物。その中身とは?…「幸福療法本」病に苦しむ子を医者に見せる金がない夫婦の最後の手だては?…「どろぬま」年老いた両親の願いで、姪と婚約させられた男。だが、その縁談は…「縁談」浮浪雲のひと言が、人気のない咄家を変えた…「わはは本舗」他、市井の人々の人生を描いた全9編収録。
ぐらり、人生が少し違って見えてきます。唯一の生きる希望とは、浮浪に「あちきと遊ばない?」と声をかけられることだと常々言っていた老婆。死に際に、枕元に立った憧れの浮浪に老婆は言う「帰っとくれ!」その理由とは?……『乾物の味』。他、ほんの少し肩の荷が下りたり、隣に住んでる人の心配事がわかったり…昨日までの人生が少し違って見える全9編収録。
世界はこんなにも豊かだ。人がいるから。女房が病床にあるのに、隣の家の奥さんとヤッてしまった亭主…殺人事件に発展した夫婦間の本当の理由は…!?「女房の隣の横」女房がある日突然姿を消した……原因は不甲斐ない自分のせいだと考えた男は…?「地女」ひとり黙々と、自分の墓を掘る坊主がいる…なぜ?「墓穴」 ほか、喜びと哀しみ、希望と絶望、沈黙と饒舌……今日を生きるヒントに溢れる全9編収録。
人間の営みは、馬鹿馬鹿しくって、哀しい。婚礼の前日に、一度だけ過ちを犯す花嫁の心理を描いた『狐の嫁入り』。『跡継ぎ』で語られる、腹を痛めて産んだ我が子を抱けない女の覚悟。「あちきはいつも女に愛想尽かされるんです」と笑う浮浪雲の爽快。『素泊まりの人』。我が子の将来に絶望した母がとった、絶望的な“愛の形”とは?『はぐれくも蛛』………魂の救済と慰安を求めるすべての人へ。全九編収録。
人は、他人がいるから幸せで、不幸だ。吉良邸の井戸で黄金の光を目撃した新之助が…!?「黄金伝説」。浮浪雲のいいかげんさが、どうにも許せない青田師範がガツンと…!?「ぺにしりん」。品川宿で保険金殺人が起きる!浮浪雲とカメさんの夫婦は…!?「生命金」。最愛の母を喪った息子。死ぬのは悲しい。でも生きるのももっと悲しい……「慈悲」。人と人が集まって街になる。人は人がいて笑い、人は人がいて泣く。馬鹿で哀しい人間関係を描いた珠玉の全9編収録。
一つ一つのセリフに真実がある。嘘がある。「心ないようで、ある。あるようで、ない。いわば空(くう)なるものじゃ」「西洋を妄信狂信は危険であるぞ」「医療は神にも勝る」「オレの恋心はどうしてくれるんだよ。オレの絶望はどうしてくれるんだよ」「おとうちゃんの命はおとうちゃんのものだけど、おとうちゃんだけのものじゃないよ。おかあちゃんのものだし、私のものでもあるんだよ」「何事もだ、答えを出すことはないんだよ」 (すべて本巻収録のセリフより)繰り返し読んでさらに深く、笑って読んでさらにさらに深く噛みしめる。人間のホントとウソ。馬鹿で哀しい人間が充満してる全9編収録。
これぞジョージ秋山。これぞ浮浪雲。「愛してる証拠に殺してやるんだよ」(第1話 鬼女房)「(父上は)やっぱりお正月っぽい人だなあ」(第2話 四苦八苦)「どいつもこいつも みんなそうじゃねえけ。金のために生きてんじゃねえかよ。嫌だ嫌だ。人間てえのは嫌だねえ」(第5話 修羅の穴)「おめえ、自分に飽きちゃあいけねえよ。自分を好きになんねえとよ。誰からも好かれねえよ」(第7話 ぼんやり)今こそ、こんな時代だからこそ、心震える魂のセリフが満載の全9話。
つまるところ、人間誰もが孤独。母が死ぬ夢を見た新之助。それが正夢になりはしないかと疑心暗鬼に…「赤い月」大店の後家さんが、大奥を下がる時に天璋院様から頂戴した観音様が盗まれた! その犯人は…?「後家観音」仲が良いと評判だった夫婦。だが、亭主が急逝。残された妻は…?「おしどり夫婦」“人間とは…?”ということを改めて考えざるを得なくなる全9話収録。
通算1000話突破の金字塔!生きる喜びを見失った老夫婦が最後に選んだ道は?…「晩秋の海」自分をたらせ。雲の言葉の意味を考える男が辿り着いた答えは?…「たらす」進むべき道、生きる道に迷える青年・青田にとって、浮浪雲は認めたくない存在なのだが…通算1000話となる「ひねもす」他、時に重厚に、時に軽やかに「人生」を描き出す全9話収録。
漫画家50年。誰も描き得ぬ人生がここに!妻子とうまくコミュニケーションがとれず、酒と薬に溺れる男の行く末は…「さびしい人」。突然、年若の妻との別離を決めた大店の主。その真意は?…「ごめんね」。悩める新之助に、父である浮浪雲が伝えたこととは?…「烏がなくから」。財産目当てに色仕掛けで孤独な老人をたらし込む女。その目論見は?…「しょぼくれ」。他全9編収録。<生>が鮮明に見えてくる。