激動の幕末を、流れる雲のようにサラリと生きる“大江戸楽天人伝”。▼第1話/父娘草▼第2話/切り裂き源蔵▼第3話/鬼ばばぁ▼第4話/流転▼第5話/塵も積もれば春になる▼第6話/母なる海▼第7話/煙草のけむり▼第8話/岸壁の母▼第9話/桜吹雪●主な登場人物/浮浪雲(品川宿の問屋場「夢屋」の頭。飄々とした遊び人)、おカメ(雲の妻。夫や子供たちを大きな愛で包む女性)、新之助(雲の息子。真面目な熱血少年)、お花(雲の娘。お転婆だが、なかなか賢い)●あらすじ/年末年始の準備に慌ただしい大店・桔梗屋で働くお歌は、休みのたびに85歳になる父のもとへ帰っていた。ある日、同僚のお梅から「父親が早く死ねばいいのにって思わない?」と聞かれ、己の心にもその気持ちがあることを自覚していたお歌は、後ろめたい心を持て余していたが…(第1話)。●本巻の特徴/子供を怒鳴り散らす母親の本当の気持ちは、子にはなかなか伝わらないもの。母親のあふれる愛を描いた「鬼ばばぁ」や、いまわの際を迎えた桔梗屋主人の告白を描いた「流転」ほか、人情味いっぱいの全9編を収録!!●その他の登場人物/欲次郎(「夢屋」の番頭。実務に長けたやり手)、渋沢先生(博学多才の隠居老人。新之助らの良き相談相手)、青田先生(新之助の通う塾の先生。大志を抱く好青年)
死を悟った大店の主の遺言。そこに記されていた言葉は…「金比羅」〈浮浪雲が死んだ〉という噂を耳にした男が、カメさんや渋沢先生に真偽を聞き回った末に…「おとしまえの海」旅先で出会った二人の男。互いに60歳を過ぎた彼らが、人生を語るうちに…「旅は道づれ」家に引き蘢りっきりの浮浪雲を引きずり出そうと試みる町奉行。やがて彼の胸にある感情が去来する…「出不精」他、〈生と死〉を考えさせられる全9編収録。
連載44年、全1039話。堂々完結。44年にわたり描かれてきた1039話の物語…そして、その中に散りばめられた言葉に、一体どれだけの人間が揺り動かされてきたのだろうか?漫画家・ジョージ秋山と主人公・浮浪雲の長い長い旅が終わる。一日中、働き通しの母・かめさんの姿を見て、新之助とお花が感じたものは…『母様の日々』浮浪雲と付き合いがあった女たちに取材する「よみうり屋」。彼女たちの<浮浪雲評>は…『さよなら』突然、姿を消した浮浪雲。一体どこへ? 様々な憶測が飛び交うが…最終話『神隠し』他、全9編収録。