西夏の文字を守るという思いを秘め、あえて文字を焼くモンゴル軍に入ったユルール。だが西夏の残党と合流し、数を増すシュトヘルの一団の状況を耳にした、大ハンの息子、トルイは、そのユルールに賊軍頭目シュトヘルの討伐命を下すのだった。ユルールはシュトヘルと相まみえるため、成都へ向かう--一方シュトヘルの前にはハラバルが現れ…!?守るべきものと自らの誇りのため、そして憎むべき敵への復讐のため、彼らは命ある限り大地を駆ける--!!圧倒的筆致で描く大人気ヒストリカル・ロマン、待望の最新刊!!
爆破により要所・居庸関に突破口が開く。金国になだれ込む蒙古兵たち。それはモンゴルの更なる膨張を伝える狼煙であった。「焼け野はどこまでも走れる」大ハンとユルールのけっして交じわらぬ対話が尽きたとき、ナランの想定どおり、シュトヘル、ハラバルが姿を現し、一堂が会した食料庫は戦場と化す。しかし唯一、想定外であった双子の皇子・トルイがその場に駆けつけたことで、誰もが想像していなかった事態が起こる。「生が死の先を走る」事態に気付いた蒙古兵たちが、シュトヘルたちの居るもう一つの戦場に押し寄せて来た時、命を賭した者たちの戦いは終焉を迎える。生き残ったのは果たして・・・・・
蒙金両軍決戦の地、居庸関(きょようかん)の戦い後――大ハンからユルールを守ることのできなかったシュトヘルの身体にスドーが戻ってくる。圧倒的な絶望の中、スドーは大ハンの側近、ヴェロニカの体を求めるのだった……他方、闇夜に一人立ち上がったユルールの背には大ハンによって文字が刻まれていた。その恥辱の言葉とは――!?心抉るヒストリカル・ロマン!!第16回手塚治虫文化賞新生賞受賞作品単行本第12弾!!
西夏文字を守るべく、モンゴルへと入ったユルールは、モンゴルの皇子・トルイからシュトヘルの首級と玉音同の残り半分を持ってくるように命じられてしまう。そしてそんな中、ついにシュトヘルと再会を果たした。翌日、モンゴル軍は都江堰に追い込んだ西夏の残党とシュトヘルを殲滅すべく、砲撃を開始。そんな中、ユルールは約束通り、朽ち果てた人の首と、玉音同をモンゴル軍に持ち帰ってきたのだが…!?“文字”を守るべく戦った、彼らの運命は…そして、歴史の波に揉まれながらも、必死に生き抜いた人々の姿を描く、大人気ヒストリカル・ロマン、ついに終幕!!