ついに恭之助、初の女形をつとめる舞台の幕があがった。自分の中に掴んだ”お光”を全身で演じる恭之助だが、ヤル気のない共演者・竹太郎との不協和音が続く。やきもきする恭之助だが、竹太郎には、本気になれない理由があった。一方、婚約者・優奈にちらつく他の男の影に苛立ちを感じる一弥。歌舞伎界での後ろ盾を手に入れるため、と自分の感情を押し殺そうとするが…。さらにはあやめの心の中で恭之助が徐々に大きくなってゆき-…!?恭之助、一弥、あやめ、三者の関係が大きく変わる!激動の第7巻!!
歌舞伎界の超大物である米駒屋・恵利左衛門の元で修業することになった恭之助。その素晴らしい女形の芸に魅せられて彼を慕うようになる。しかし、恵利左衛門は偉大な大先輩とは別の顔を持っていた。年々老いていく自分に比べ、若くて才能のある一弥を目の敵にする恵利左衛門。恵利左衛門の嫌がらせに一矢報いてやろうと取った一弥のある行動に恭之助は…!?恭之助・一弥コンビ、決裂!?二人に新たなを岐路到来の第11巻!
一弥と仲違いしたまま、恵太郎とコンビで舞台に立つことになった恭之助。二人の好演に、一弥は恭之助を遠く感じ、打ちのめされる。そして月日が流れ――、恭之助と一弥が疎遠になって一年ほど経った。ついに澤山家の王道である『琳史郎』の襲名を約束された一弥。喜びもつかの間、優奈の妊娠が発覚!自分に身に覚えのない一弥は…!?一弥の命運を握る最大のスキャンダル勃発!まばたき禁止の第12巻!!
衝動的だからこそ、人は大それたことをしでかしてしまう。考え無しだからこそ、一線を越えてしまう。優奈を妊娠させた張本人・梢六が、実は恭之助の祖父・河村樹藤の落とし胤と知ってしまった一弥。梢六の祖母がいまわの際に遺した告白を、一弥は咄嗟に、隠蔽してしまう。この「隠蔽」が一弥をさらに追い込み、さらに越えてはいけない一線を…?一方、恭之助の父の病は進行し…?慟哭の第13巻!
不安な時、ひとはどうして、何気ない出来事でも嫌な方向に深読みしてしまうのか?優奈のおなかの子の父親が梢六であること。その梢六が、実は御曹司の血筋であること。一弥が必死で隠してきた事実を、ついに師匠が知ることに!師匠の娘婿になる道を断たれたことは、歌舞伎役者・澤山一弥としての命を絶たれたにも等しい。絶望の淵で、恭之助にも見捨てられたと感じた一弥は、最悪の決断を・・・!衝撃と感動の意第14巻!
2人の前に現れた救世主はまさかの…! 優奈との破談で、未来が断たれたと思い込み自殺未遂までしてしまった一弥!だが、そんな一弥に師匠は、思いがけない未来を提示する。「俺と養子縁組して、息子になってくれ」「俺の跡継ぎは、お前しかいない」師匠の思いに涙する一弥は、期待に応えようと立ち上がるが、自殺未遂で奈落から転落したことで、歌舞伎役者・澤山一弥として最も大切なものを失って…?一方、恭之助は、ひたひたと迫り来る恐怖におびえていた。父の病状が、隠しきれない程に悪化して来ていた。父の死も、木嶋屋の歴史も、受け止めきれない恭之助は…?そんな2人の前に現れた救世主はまさかの…!老いとは衰えることではない。熟すこと。たゆまぬ努力に涙する第15巻!!「私は信じてる あのコは必ず這い上がってくると」
「客の前で、親父がどんなふうに俺を育てたか、見せてやる!!」父・世左衛門と演じるはずだった『連獅子』の舞台に一弥と立つことになった恭之助。回復を信じて稽古に励む恭之助に対し、世左衛門の病状が快方に向かっていると嘘をつき続けるあやめ。それは、心の弱い恭之助を動揺させないための優しさだった。ところが舞台当日、必ず来ると言っていた世左衛門が劇場に現れず、恭之助は…?ぴんとこな、それは男らしく、芯のある二枚目のこと。恭之助は舞台の上で、そんな男になることはできるのか…!覚悟と決意に胸が熱くなる完結巻!!