国際宇宙ステーションの制御エンジンをクラッシュさせた事件の犯人は、世界的なコンピュータテログループの中にいるらしい。そしてそのリーダーと目されているのが、直進が中学時代、学園祭で卑劣な事件を起こした小坂だった。日本の他にもブラジル、インド、フィンランド、ケニアで衛星テロに成功した10代の子供がいるという。小坂は、パソコンを使うことにプライドを持っている少年たちをうまくのせて影で操り、そのまま闇の中へ消えてしまったのだ。入院中のハル巡査を見舞った一文字は、事件の真相を報告し、自分と直進の大学時代の思い出を語り始める。
2015年。直進は、国際宇宙ステーションに搭乗する宇宙飛行士の試験を受けるため、5年ぶりに日本へ帰ってきた。そこで直進は一緒に試験を受ける空知と、子供の頃遊んだ公園を訪ねたり、昔なじみの人達に会いに行ったりして、旧交をあたためる。以前の恋人・マイチとも久しぶりに連絡を取って、心の中に残っていたモヤモヤを吹っ切った直進は、新たな気持ちで試験に臨む。
2020年、春。直進と空知は遂に、NASAの正式認定書を持つ民間宇宙飛行士となった。直進はミッションスペシャリスト、空知はパイロットである。半年後、空知は日本人初の宇宙パイロットとして、空の天辺まで昇った。直進はじめ皆が、長年の夢を叶えた空知に祝福を贈る。だが霊界のさやかと交信できるマイチは、さやかから「あいつの悪意を感じる」と、不安な一言を告げられていた。