高3の夏を迎えた直進は、宇宙飛行士応募資格の第一関門となる大学入試にむけて、必死に勉強中。内村研の先輩たちの協力もあって、勉強の方は順調だが、どこの大学を受けるかで、悩んでいた。直進が夢見るのは「火星へクリオネを探しに行くこと」。つまり、自分の作ったロボットを引き連れて、火星に降り立つ事だった。そのためには、どの大学のどんな学科に行くことが近道なのか。直進は色々と考える。同じ頃、東京では空知が、最終的には宇宙船・スペースプレーンのパイロットになることに目標を定め、そのためにまずは防衛大学に行き、戦闘機のパイロットになるということを決めていた
2015年。直進は、国際宇宙ステーションに搭乗する宇宙飛行士の試験を受けるため、5年ぶりに日本へ帰ってきた。そこで直進は一緒に試験を受ける空知と、子供の頃遊んだ公園を訪ねたり、昔なじみの人達に会いに行ったりして、旧交をあたためる。以前の恋人・マイチとも久しぶりに連絡を取って、心の中に残っていたモヤモヤを吹っ切った直進は、新たな気持ちで試験に臨む。
2020年、春。直進と空知は遂に、NASAの正式認定書を持つ民間宇宙飛行士となった。直進はミッションスペシャリスト、空知はパイロットである。半年後、空知は日本人初の宇宙パイロットとして、空の天辺まで昇った。直進はじめ皆が、長年の夢を叶えた空知に祝福を贈る。だが霊界のさやかと交信できるマイチは、さやかから「あいつの悪意を感じる」と、不安な一言を告げられていた。