長く、激しい選挙戦の末、ついに政権を手にした加藤。その新人事が発表され、まさに改革の第一歩が始まったその日、朝田龍太郎は、一人、明真を去ってゆく。最後に残した言葉、それは伊集院へのもの、「医者になったな」「おめでとう」。きっと、もう戻るつもりはないのだろう。それぞれの正義。それぞれの愛。それぞれの夢。それぞれの誇り。戦いは終わり・・・・・それぞれの未来へ。
朝田に見限られ、自暴自棄になった荒瀬を公園に呼びだし、「立ち直って欲しいんだよ、あんたに!!」と言って拳を叩き付けた伊集院。無頼を気どる荒瀬の内に潜む、医者であることから逃げ出したいという気持ち。そのことに打ち勝ち、もう一度チームを組もうと呼びかける伊集院だったが…
国立チームによる野口の手術中、名麻酔医・バウマンにまさかの持病の発作が!それにより筋弛緩剤が切れてしまった患者の野口は、血圧が上昇し、致命的な大動脈瘤破裂を起こしてしまう。緊急開胸のため患者を運ぶよう指示する国立だが、もはや助からないと誰もが諦めかける。だが、そのとき…
屋上から身を投げた真悟を、地上で受け止めた朝田・・・・・・全身を強打した朝田は、その意識を失う直前、伊集院に自分を切れと言い残す。伊集院にとっては、いつか立ちたいと思っていた執刀医のポジション。オペチームのメンバーを自ら指名し、師匠の身体にメスを入れる。
迫り来る、予備選当日。医局員が選ぶ次のリーダーは誰なのか。教授の座を掴み、日本の医療を変えようとする加藤、その理想は叶うのか!?そんな中、オペ室から運び出されるストレッチャー。患者の息は、あるや、なしや。患者の名は、朝田龍太郎・・・・・・