1985年~1991年にかけて、『週刊少年サンデー』に連載され、1988年に第34回小学館漫画賞を受賞。燃える血(Burning・Blood)を持つという意味からB・Bと呼ばれる高校生・高樹りょう。熱く燃え滾る血が惨劇の戦いの中へ彼を向かわせる!宿命のライバル・森山仁との戦いをハードに描いた、ボクシングだけではくくれぬ“男の生き様”の名作。
仁は強大な権力を持つ「昇竜ジム」に移籍して、リング・デビューする。そして、ナゾのトレーナー・ロクさんと手を組み、世界最強の男への過酷な改造に挑む。しかし、仁はまだロクさんがかつて不世出のボクサーと呼ばれていた実父・早瀬大であることを知らない。
激化したマフィアの内部抗争に巻き込まれたりょうは、その争いにケリをつける「ボクシング代理戦争」で、ガッソ側代表として立つことになった。一方、ラモッタ側は、金髪の悪魔と呼ばれるシェイドを選ぶ。そのシェイドにりょうの友人・シンディが瀕死の重傷を負わされ……!?
勝ってはいけない相手である、ゴットファーザーの孫・シェイドと対戦することになったりょう。しかし、残忍で執拗な攻撃の前に苦戦するが、日本から駆けつけた小雪の声援を受け勝ってしまう。そのとき、マフィア同士の銃撃戦が起き、会場は修羅場と化した。
プロ第四戦に出場した仁は、やさしさという精神的な弱点を暴露する。試合後、ロクは「ヤツを鬼にする」という言葉を残し姿を消す。一ヵ月後、再び現れたロクは、仁に対し自分が真の父親で告げるとともに、最後のスパークリングを挑む。
自らの手首を切り裂き、命をかけたスパークリングに挑んだ大。鬼と化した父と子の死闘の末、大は重体におちいり病院で亡くなってしまう。父の死を知り、どん底に落ちた仁は、かつての修行場・巌林寺のお堂にたった一人身を潜めていた。
仁は弱点を克服し、日本ライト級のタイトルを奪取する。一方、りょうはマジシャンの薦めで傭兵学校に入隊する。真の市民権を手にするため、史上最強の傭兵部隊「眠れる羊たち」の一員になる。そして、はじめての作戦地・モンダナで……!?
激しい戦闘のなか、生き抜くためにやむなく自らを殺人機械と化していくりょう。そして、「眠れる羊たち」は次の作戦地・フィリピンに上陸した。しかし、そこはかつての友人・ワカの暗躍の地だった。敵として再会した二人は……!?
生き抜くためとはいえ、自らを殺人機械と化したりょうの精神は傷つきはじめ、パリまで訪ねてきた最愛の人・小雪と我が子にも会わず新たな戦場へ向かう。そして、戦場の友・バイブルの悲惨な死を目の前にして、大きな衝撃がりょうの心をゆるがす。
作戦で失敗し重傷を負ったりょうは、ソ連軍の特殊部隊「スペツナズ」の手に捕らえられてしまう。そして、記憶喪失のまま敵の洗脳を受け、偽りの過去の記憶を植えつけられたりょうは、冷酷な兵士となり砂漠の強制収容所に出現する。
脱出を図るガーギルは、囚人のリーダー・ドッズと手を組み、ボクシングによりりょうの記憶を取り戻そうと画策する。元世界ヘビー級第三位のドッズと爆弾パンチを持つりょうの対戦。壮絶な戦いの末、りょうは自分がロシア人ではないことに気がつく。