全国高校駅伝第6区、波切島高校は遂にトップに立つ。アンカーの雄介につなぐ重責区間を担うのは、キャプテンとして波切島を支えてきた本松。一方、2位の山梨修央の走者・岡本は、監督の指示に従い本松の5m後方を追走する。大会を通じ、初めて追われる立場となった波切島。息詰まる心理戦が、始まろうとしていた……。
吉崎から先頭でタスキを受けた2区の中学生・倉内は、順調に飛ばし、先頭のまま1km地点を通過する。同時に、後続の長崎県代表の選手達も、吉崎の命をかけた走りを見て、それぞれの思いを熱くさせていた。その時、監督兼ランナーの本田が、雄介の存在の大きさを語り始める…
第四中継所。長崎代表は、先頭でタスキを宮崎に託した。この宮崎は、大学1万mで最高記録を出したほどの実力者だ。ところが第六中継所にいる、監督兼最終ランナーの本田は深刻な表情をしていた。彼は、宮崎が抱えている腰の爆弾が、いまだ完治していないことを知っていたのだ…
都道府県駅伝第6区を激走する、長崎代表の天才ランナー・壱岐雄介。43位から17位にまで順位を上げるその走りに、兄の大介は、仲間のつないだタスキとともに走る雄介の喜びを感じ取っていた。そしてさらに13位をかわした先には、雄介をライバル視する静岡代表・藤川の背中があった…