日本陸連から強引な短距離転向の勧誘を受け、軽井沢で行われるリレー日本代表選抜選考を兼ねた強化合宿へ招かれた雄介。桧山をはじめとする日本を代表する短距離ランナーたちは、突然やってきた短距離は素人の雄介に強い拒絶反応を示していたが、雄介の実力を目の当たりにして驚異に感じだしていた。合宿4日目、400mリレーの試走2回目直前。桧山は先輩の岡本に、雄介の実力のすごさを説く。だが当の雄介の気持ちは…
吉崎から先頭でタスキを受けた2区の中学生・倉内は、順調に飛ばし、先頭のまま1km地点を通過する。同時に、後続の長崎県代表の選手達も、吉崎の命をかけた走りを見て、それぞれの思いを熱くさせていた。その時、監督兼ランナーの本田が、雄介の存在の大きさを語り始める…
第四中継所。長崎代表は、先頭でタスキを宮崎に託した。この宮崎は、大学1万mで最高記録を出したほどの実力者だ。ところが第六中継所にいる、監督兼最終ランナーの本田は深刻な表情をしていた。彼は、宮崎が抱えている腰の爆弾が、いまだ完治していないことを知っていたのだ…
都道府県駅伝第6区を激走する、長崎代表の天才ランナー・壱岐雄介。43位から17位にまで順位を上げるその走りに、兄の大介は、仲間のつないだタスキとともに走る雄介の喜びを感じ取っていた。そしてさらに13位をかわした先には、雄介をライバル視する静岡代表・藤川の背中があった…