明治27年7月19日。清国海軍に遅れること3日、日本海軍も佐世保に集結した。現在、朝鮮国内に展開する日本兵は八千。対する清国兵は二千五百。新たに一万の派兵準備を開始した清国軍に対し、日本軍も連合艦隊を編成してこれに対抗する。開戦必至の情勢のなか、「筑紫」の航海士をつとめる真之の心境は…。
1894年10月。旅順を陥落すべく、花園口への上陸を目論む日本陸軍は、鴨緑江の清国陸軍を牽制するための陽動作戦として、大迫少将率いる第五旅団が鴨緑江渡河戦を行なっていた。だが、後続部隊の渡河の遅れにより、日本軍はたちまち劣勢に。この危機を救うべく、立見少将の第十旅団が動き始めるが…!?
明治27年11月8日。朝鮮の漢城で総理大臣、外務大臣、度支大臣らと面会した井上馨は、朝鮮の維新を断行させるべく熱弁をふるう。朝鮮国の現権力を握っている大院君とその孫を、現政権から追放すべきと考えていた井上は、今の朝鮮国と幕末のころの日本を重ね合わせ、当時に思いをはせていた…。