明治25年12月、岡山県成羽村。日清両国の緊張が高まる中、徴兵された木口小平は、断腸の思いで妻・亀野と離婚して、広島にある歩兵第二十一連隊に赴く。努力のかいあって、2年後には兵士憧れの“ラッパ手”を任され、その音色は仲間から「幸運のラッパ」と言われるほど評判も上々。だが、ついに小平のいる連隊も朝鮮に出陣することになり…。
1894年10月。旅順を陥落すべく、花園口への上陸を目論む日本陸軍は、鴨緑江の清国陸軍を牽制するための陽動作戦として、大迫少将率いる第五旅団が鴨緑江渡河戦を行なっていた。だが、後続部隊の渡河の遅れにより、日本軍はたちまち劣勢に。この危機を救うべく、立見少将の第十旅団が動き始めるが…!?
明治27年11月8日。朝鮮の漢城で総理大臣、外務大臣、度支大臣らと面会した井上馨は、朝鮮の維新を断行させるべく熱弁をふるう。朝鮮国の現権力を握っている大院君とその孫を、現政権から追放すべきと考えていた井上は、今の朝鮮国と幕末のころの日本を重ね合わせ、当時に思いをはせていた…。