蘇芳の婚約者として月山邸に残ることを決めた莉子。蘇芳は、幼いころからずっと恋焦がれてきた莉子と共に居られることに幸せを感じつつも、愛が募りすぎて不安になってしまう。「莉子を離したくない…」そして蘇芳の伯母・綾乃の来訪をきっかけに、蘇芳と莉子の関係が大きく変わっていく──。
マガツを祓うことを生業にし、地位と財を築いてきた日ノ咲家。主人公、莉子は日ノ咲家の長女として産まれてきたにも関わらず、マガツを祓うことの出来ない落ちこぼれだった。一族きっての神童と名高い妹・瑠莉からはストレス発散の道具にされ、使用人にすら馬鹿にされる日々。そんな莉子が初めて役に立つ日が来る。それは『あやかしの長に捧げる花嫁』という名目の、生贄だった。醜く残酷だと噂されるあやかしの長。しかし、嫁いだ先で出会ったのは、満月のように美しく妖艶なあやかしだった。あやかしの長である蘇芳が莉子に隠している想いとは──。
「どうして蘇芳様はこんなに優しくしてくれるんだろう…?」初めての感情に戸惑いながらも、徐々に蘇芳へ心を開いていく莉子。それと比例するように、気持ちが抑えられなくなっていく蘇芳。近付いていくふたりの行方は──?そして、莉子の妹・瑠莉がついに動きだす。