【一目惚れ文学青年×魔性の未亡人】が織りなす大正ロマン×初恋BL、第三話。如月の家で下宿を続けることになった陸九。夕飯の買い物を終えて彼が家に帰ると風邪をひいた如月を、医者が訪ねてきたところだった。医者から如月の監視を任され、看病に励む陸九。一方、床にふせる如月は旦那がお見舞いに来たときのことを夢で見て……。
大正七十二年。これは、僕の初めての恋の記録。【一目惚れ文学青年×魔性の未亡人】が織りなす大正ロマン×初恋BL、第一話。物書きを目指すため下宿をすることになった軍人の九男坊・陸九(りく)は、家主の未亡人・如月(きさらぎ)に一目惚れをしてしまう。初めてのときめきに心浮き立つ陸九だったが、忘れ物を取りに来た元・家政婦に「世話になる先を変えろ」となぜか忠告をされ…?
【一目惚れ文学青年×魔性の未亡人】が織りなす大正ロマン×初恋BL、第二話。家主・如月の不健全な遊び癖を知り、失望した陸九。失恋を知った友人から観劇のチケットを貰った彼は、一日気晴らしに出たものの、如月と会うのはまだ気まずい。夕刻、こっそり帰宅した陸九が見たのは、「陸九の下宿先が変わるよう」連絡している如月で…!?
【一目惚れ文学青年×魔性の未亡人】が織りなす大正ロマン×初恋BL、第四話。如月にはっきりと「下宿先を変えろ」と告げられ、傷心の陸九は友人宅で世話になることに。一方、陸九を追い出した如月は亡き夫を思いながら自分を痛めつける日々へと戻っていく。もう二度と惑わされぬと踏んでいた如月だったが夫の面影とともに、陸九の顔が離れなくなっていて――。
【一目惚れ文学青年×魔性の未亡人】が紡ぐ、大正ロマン×初恋BL、最終話。 陸九が戻ってきたあの日から、如月の暮らしは少しずつ健やかさを取り戻していた。季節が巡り、夏の暑さに文句をこぼす如月を宥めながら、陸九は自身が脚本・主演を務める演劇の発表へと、彼を誘う。 「憤死するほどちゃかしてやろう」素直じゃないくせに観る気でいる如月の姿を見て、陸九はふっと笑みをこぼしながら、彼にこの舞台を見せられることをひそかに喜ぶ。 上演されるのは墓に囚われた男の物語。静かに紡がれる陸九の想いは、優しく如月の過去へ手を伸ばす。二人の奥ゆかしくも艶やかな恋物語、その行方は――。