戦争状態にある二つの国、エルデとモーリエ。モーリエ軍の戦車兵・アダムは、戦友レフ少尉との連携を武器に、戦いを生き延びてきた。戦況は大国エルデ優勢の中、アダムたちは本隊退却の援護を命じられる。その矢先、捕らえたエルデ軍の偵察兵から、敵の戦術を探る情報を引き出さなければならなくなるが……!?言葉も文化も異なる「敵」──その向こうに見える景色を求めて。分断してしまった世界で、彼らを繋ぐものとは──?「手を握って、友よ。強く」戦火のブラザーフッド・ファンタジー第1巻。
戦禍で相棒レフを失った片眼の戦車兵アダムは、失意のまま彷徨い、廃墟の街に辿り着く。そこで出会ったのは、口がきけない敵国の少年兵だった。アダムはレフを救えなかった怒りと後悔を彼にぶつけるが、通じ合えない。そして、断絶の二人の奇妙な共同生活が始まる――廃墟の街――生死の端境で迫られる選択。“霧の幽霊”の正体とは?