魔女の毒薬を飲み、<愛する人に関する記憶>を消したセイラ。毒は“愛する人”と関わりが深い人間のことも忘れさせ、幼馴染であり、マシューの側近だったジュリアンとの思い出も抹消してしまった。失われたジュリアンとの記憶の手掛かりを欲し、かつての自分の日記を辿る中でこれまでも彼の深い愛に支えられてきたことを知ったセイラは溢れる想いを伝え、二人は交際することに!しかし、恋人同士になった彼らを待ち受ける国の政治に深く関わる両家の派閥問題や、セイラへの新たな婚約話。そして国王陛下の懇願により、セイラは再びマシューと面会することになり――!?「今の私が愛しているのは――…」
「卒業まで他の女性を愛することを許してほしい」十年にわたり、婚約者として王妃教育に励んできたセイラへ王太子・マシューから告げられた残酷な言葉。セイラの幼馴染であり王太子側近・ジュリアンの諫めも聞かず、浮気相手の令嬢と公の場で親しくするばかりか学園内での不貞行為にまで及んで……サロンで愛し合う彼らの姿を目の当たりにしたセイラは心が壊れる寸前まで追い込まれてしまう。しかし酷く傷つき、貶められてもなお、マシューを愛する気持ちは簡単には消えてくれず――憔悴したセイラは魔女の毒薬を飲み、“今までの自分”を殺すことを決意するが……?