第7巻ナタリーをモデルとした肖像画対決は、いよいよ佳境を迎えていた。発表された4人の絵に対し、今までの画風を全く捨て去った龍太郎の絵最後に残った竹蔵の絵は…奇想天外なものだった。2人の絵にピカソ、モディリアーニ、ユトリロ、パスキンの画壇の最先端の絵を見た以上のどよめきがパトロンたちの間に起こるのであった。パトロンたちの怒号が飛び交う会場の中でついに審判が下される。ピカソ、モディリアーニ、ユトリロ、パスキン、龍太郎、竹蔵の6人の中で誰が選ばれるのだろうか。
第11巻サロンで大賞を受賞した龍太郎に対し、サロンから追い出された竹蔵だったが、フォンテーヌ伯爵の助力によって個展を開く事になる。それを機に、二人は日本へ戻ることを決意する。故郷へ凱旋を果たした龍太郎。片や、死んだことになっている竹蔵は京都のある寺に身を寄せることになるのだった。ある日、小僧となった竹蔵の前に天女のような美しい女性が現れる。彼女の姿に憑りつかれた竹蔵は、あの手この手でモノにしようとするが…。
第12巻竹蔵の想いが通じたのか、ついに天女は竹蔵の前に裸体を露わにする。仏画師・海石、煩悩画家・竹蔵の二人がたどり着いた絵とは…。絵の基礎を学ぶため、九州の黒田清輝のもとに身を寄せていた竹蔵であったが、物足りず東京へ行くことを決心する。一方、黒田との対立で画壇から孤立している龍太郎だったが、竹蔵の上京を機に二人で個展を開くことを決意するのだった。画家を志して上京した二人の若者の蒼き炎は、始まりの地、東京で再びメラメラと燃え上がる!