第1巻「明治中期、ある村で二人の赤ん坊が生まれた」一人は地主の長男・川上龍太郎、もう一人は小作人の長男・大山竹蔵。二人は幼少の頃から絵を描くのが好きで、ライバルでもあり友でもあった。龍太郎の画家になりたいという気持ちは、次第に強くなっていく。しかし、家の跡取りである龍太郎は、両親に画家になることを反対される。一方、小作人であり家族を養わなければならない竹蔵も、絵を描くことをあきらめかけるが、龍太郎の東京へ出て画家になるのだという強い決意に押され、決意を固める。そして、二人は東京へと向かう。
第11巻サロンで大賞を受賞した龍太郎に対し、サロンから追い出された竹蔵だったが、フォンテーヌ伯爵の助力によって個展を開く事になる。それを機に、二人は日本へ戻ることを決意する。故郷へ凱旋を果たした龍太郎。片や、死んだことになっている竹蔵は京都のある寺に身を寄せることになるのだった。ある日、小僧となった竹蔵の前に天女のような美しい女性が現れる。彼女の姿に憑りつかれた竹蔵は、あの手この手でモノにしようとするが…。
第12巻竹蔵の想いが通じたのか、ついに天女は竹蔵の前に裸体を露わにする。仏画師・海石、煩悩画家・竹蔵の二人がたどり着いた絵とは…。絵の基礎を学ぶため、九州の黒田清輝のもとに身を寄せていた竹蔵であったが、物足りず東京へ行くことを決心する。一方、黒田との対立で画壇から孤立している龍太郎だったが、竹蔵の上京を機に二人で個展を開くことを決意するのだった。画家を志して上京した二人の若者の蒼き炎は、始まりの地、東京で再びメラメラと燃え上がる!