6人目の王妃は誰だ――!?1542年、2月――ロンドン塔のタワー・グリーン。大人たちの都合で祭り上げられ、わずか17歳にして“5番目の王妃“となった少女が、ただ恋人を愛したばかりに裁かれ、数多の血を吸い込んだ断頭台に上ろうとしていた。「私がお前のために祈ろう」庶子であり、無力な7歳のエリザベスの言葉は、彼女の魂を救うのか。それから半年後。22歳になったウィリアム・セシルは、父王であるヘンリー8世の存命中に、エリザベスの王位継承権復活を目指す。「あの王はいつも女で動く」目的遂行のため、助言を得たセシルが目指したのは、“6番目の王妃”の擁立だった――!!第二章“王妃交代劇編”クライマックス!!
王家に生まれた子どもたち。1550年、宗教改革の進むイングランド。伯父であり摂政だったサマセット公爵エドワード・シーモアからの独り立ちを宣言し、国王としての矜持を胸に歩み始めたエドワード6世……わずか12歳。政治の実権はウォリック卿ジョン・ダドリーが握ることになるが、前権力者であるサマセットの逆襲を警戒、セシルに、彼を完全失脚させるよう命令する。「サマセットを殺せ。言葉通りの意味でだ」政治家としての覚悟を問われる立場へ。誰がために、彼は修羅をゆくのかーー一方、エドワードと姉メアリは、信仰の違いから、徐々に対立を深めていた。プロテスタントとカトリック。嫡子と庶子。男と女。家族でありながら、様々な属性により分断され、政治と宗教、国の駒とされる運命を背負った子どもたち。二人の間に立つエリザベスが見つめる地平はーー“エリザベス1世を女王にした男”の物語、悲しみが忍び寄る第11集!