大学受験に失敗した枕野(まくらの)ゆり。それを皮切りにボーイフレンドにはフラれ、たったひとりの身内である祖母も亡くなるという不幸に見舞われる。ところが、祖母の遺書により、死んだと思っていた母親が生きていたことがわかる。しかも、母親は有名女優で、兄弟が3人もいるというものだった…!!
勤続48年というばあやも加わり、ゆりの生活は日夜戦いに明け暮れる毎日となる。そんな日々のなか、いつしかゆりは兄・菫に思いを寄せはじめる。そして、同じく菫を愛する弟・葵の攻撃に耐えながら、ゆりの生活は続く。
ゆりは家政婦同然の扱いを受けながらも、次第に超美形の家族に馴染んでいく。そんなある日、ゆりは母親・しょう子の本当の娘ではないことを知る。ショックを受け、行く当てもなく家を出たゆりは妙な漫画家に拾われ…!?
自分の母親がしょう子でないことを知ってしまったゆりは家を出る。そして、漫画家・桃家と出会い、そこでアルバイトをはじめることに。一方、桃家はひょんなことで知り合ったゆりの姉・芙蓉にひかれていき…!?
ある日、死んでしまった菫の恋人・セリに似た藤子という女が花屋敷家に現れる。藤子は菫の前でウソばかりつき、ゆりを陥れる。菫のことが好きなゆりはを嫉妬にかられ、菫と衝突してしまう。
自分を妹として大事にしてくれる菫との今の関係を壊したくなくて、菫への思いを抑えているゆり。一方、菫は自分がゆりにひかれはじめていることに気がついた様子。そして、葵のゆりへの思いも抑えられなくなってきていて…!?
東京の高校のクラスメイト・柿山と、偶然スーパーマーケットで出会ったゆり。柿山から「きれいになったな」とほめられて喜ぶゆり。そして、柿山と市内観光に出かけることに。菫はだんだんきれいになるゆりに悪い虫がつかないかと心配して…!?
ゆりは日ごとに菫への思いを募らせていた。葵も菫に恋をしていたが、葵は姉であるゆりにいっそうひかれはじめていた。一方、菫は亡き恋人・セリを今も思い続けているが、最近妙にゆりのことが気になりだしていて…!?
スキーがしたいと言い出した芙蓉の提案で、兄弟で富良野の別荘へ。そこではじめてスキーを体験したゆり。ところが、ゆりは冬の富良野で遭難してしまう。ケガと寒さで意識が遠のくなか、ゆりを助けにきた菫にすべて告白してしまう。
富良野でケガをして遭難してしまったゆりは、救出されたがなぜかしゃべれなくなってしまっていた。菫との仲も気まずくなるが、やがて元通りに。そんなとき、葵と結婚の約束をしているという少女・かえでが現れて…!?