済公 SAI・KOU ～天地降臨～

「済公・降龍降世」は、伝説と現代を繋ぎ、少年の成長過程、そして自分と向き合う少年の心を描く。この映画は、豊かな表現や爆発的な視覚効果が特徴的で、幅広い世代から注目を集め、第24回上海国際映画祭の映画チャンネルのメディア注目セクションにノミネートされた。少年済公のストーリーから、文化の伝承、中国アニメのパワーを体験でき、そして自分自身と向き合うことができる。この夏、少年済公と一緒にヒーローになれ！

あらすじ

金翼大鵬は、仏陀が最後の黄金の体を、龍を征服する降龍羅漢に与えたことに不満に思い、仏陀が守るもの全てを破壊するつもりだった。降龍羅漢は金翼大鵬を黄金の体で封印し、人間に転生した。金翼大鵬の羽は金羽になり、500年後に復讐する時を待っていた。赤城山下にある永寧村で、病気の母親を助けるために、李修縁は英雄になりたかったが、彼はいつもダメだとわかっていながらも悪いことをし、村人に嫌がらせをした。多くの危機に遭遇した後、李修縁は、自分が英雄である降龍羅漢の生まれ変わりであることに気づいた。彼の父、李茂春は、金羽に騙され、李修縁を守るために黄金の体を奪い、息子の代わりに世界を救う使命を引き受けようとしたが、金羽に黄金の体を奪われ、金翼大鵬に捧げられた。そして金翼大鵬は復活し、世界を破壊しようとした。最後、親子二人は、大局のために金翼大鵬に対抗しようとしたが、到底人間の力では及ばなかった。瀕死の李修縁は、金身ではなく、愛と心が一番大事なものだと気づき、降龍羅漢と化し、金翼大鵬を倒した。浮世を経験した降龍羅漢は、仏の身を捨て、人間界に残ると決めた。その時から、天界から降龍羅漢が一人消え、地上から天下を放浪し、世間の人々を救う活仏、済公が現れた。

解説アニメ映画「済公」は、男の子が英雄となる物語だ。少年李修縁はあとひと月で12歳の誕生日を迎える。この時期の子供は、大きな夢を抱き、大胆で反抗的な行動に出ることも多い。彼はいつまでも子供扱いされることを嫌い、もっと多くのことをやってみたいと思っていた。だが、内面は優しいが常に厳格である父親、李茂春は子供には親が決めた道を歩んでくれることを望んでいた。父は息子の将来を計画し、期待もし、息子を援助しようとも考えていた。しかし、父子の間には相容れない矛盾と誤解が生まれていた。一方、母親は女性ならではの知恵で常に父と息子の仲介に入っていた。そして、母親が亡くなったとき、父親はより一層息子のことを考えるようになり、すべてを犠牲にしてでも唯一の息子を守ろうとした。同時に、李修縁は自分の運命を知った。わがままな少年はその背後にある責任を理解できなかったが、英雄になって、どうしても自分を証明しようとしていた。彼を守るために、父、茂春は息子と他の人から完全に切り離した。母親の導きがなくなった今、家族は崩壊し、心無い人がそれを利用した。父と息子の間で誤解が大きくなり、最終的にはふたりは決裂した。李修縁は戦場に足を踏み入れた。混乱と混沌の中で、李茂春はすべてを失い、戦うことをやめ、息子を守ろうとして戦場で命を落とした。李修縁は、父親が亡くなる前に、父が命がけで密かに準備した誕生日の贈り物を息子に渡そうとしていたことを知り、父親の気持ちのすべてを理解した。そして母親が彼に伝え、当時修縁が理解できなかった教えと導きが、彼の心に矢のように突き刺さった。李修縁の心は成長した。これこそがこの作品が表現しようとしている本当の意味での成長である。この映画は、特定の個人の戦いと成長を描くのではなく、すべての家族、さらにはすべての中国人が、自分の成長の過程で経験し、直面しなければならない困難と不安を描いています。家族という存在は中国人の根源であり、家族は私たちを強くし、他人の世話をすることを学ばせてくれ、周囲の人々に関心を向ける方法を教えてくれる。私たちはこれらを表現しようとし、この精神を完全に表現することができれば、「済公」は素晴らしい作品になるだろう。家族の存在がすべての夢と根源的な願望の源であることを気づかせてくれる。

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