琵琶奏者の李颯颯は演奏会中に不思議な声を聞き、突然、唐代にタイムスリップしてしまう。そこでは不幸な結婚をした元琵琶奏者の李茹娘になっており、彼女が持っている琵琶はまさに自分が大事にしていたアンティークの琵琶だった。それに触れると様々なことが脳裏に浮かぶことから、琵琶に呼ばれてこの時代にやってきたのだと察した李颯颯は、李茹娘の望みを叶えれば現代に戻れるのではないかと考える。
風土の違う9つの“川(せん)”からなる九川(きゅうせん)。ある日、九川を率いる新川(しんせん)に各地から娘たちが集まった。新川主の息子たちの夫人を決める選抜会に参加するためだ。自らの有能ぶりを隠している六少主・尹崢(いん・そう)は、霽川(せいせん)からやって来た李薇(り・び)を娶ることに。わざと落選して故郷でのんびり暮らしたいと企んでいた李薇にとっては不本意な嫁入りとなったが、新生活は味わい深いものとなる。問題が連発しながらも互いに支え合い、尹崢が職位を得て政に参加する頃には、2人は次第に心を通わせ意気投合。手を携え、日に三度の食事と四季を共にし、新川の大家族の温かい日常のなか、個性豊かな兄弟やその伴侶たちと一緒に成長していく。
天界は神界、仙界、妖界の3つから成り、この三界を4人の真神が治めている。4人のうち最も若く、唯一の女神で、未来の混沌主神でもある上古(じょうこ)は生まれながらに霊力が弱いうえ、主神たる覚悟も身につけていなかったが、同じ真神の天啓(てんけい)と炙陽(せきよう)、そして親友の女神・月弥(げつび)に囲まれ幸せに暮らしていた。だが、やがて上古に課せられる試練が迫ってきて…。
時は明朝。丹薬を服用した皇帝が昏睡状態に陥った。皇族ですら面会できない重篤な症状を鑑み、朝廷が皇位継承について議論していた頃、都に連続殺人事件が発生する。遺体はいずれも太監(宦官)だったが、宮中の人事を管理する司礼監の回答は「行方不明者はいない」というものだった。噂に尾ひれが付き、疑いの矛先は皇帝の弟である斉王へ。7日以内に斉王の潔白を証明せよ、との皇后の命を受け六扇門に事件解決が委ねられるが…。
辛亥革命により清朝が滅び、近代国家としての第一歩を踏み出した中国。その後、国を揚げて軍事力強化が進められるなか、正義感の強い謝襄(シエ・シアン)は尊敬する兄・謝良辰(シエ・リアンチェン)の遺志を継ぐことを決意し、兄の名前で女子禁制の烈火士官学校に入学する。そんな謝襄を待っていたのは過酷すぎる訓練、そして名門出身のイケメンながら「超」がつく問題児のルームメイト・顧燕幀(グー・イエンジェン)だった…。
前漢、武帝の時代。西域で存在感を増す烏孫の国へ、漢から政略結婚で嫁いだ細君公主が急死する。次なる和親公主として選ばれたのは、王族の血筋だと判明した旅芸人の一座の娘、解憂(かいゆう)だった。都に入る前の旅の途中で、瀕死の重傷から救った謎の男と恋に落ちるが、男は烏孫の大将軍にして王の従弟だった。運命を嘆きつつも覚悟を決めた解憂は烏孫の王に嫁ぐが、時を同じくして西域の雄である匈奴からも公主が輿入れしていた。大国の思惑や過去の因縁が渦巻く後宮という世界、翁帰との許されぬ恋…。解憂の戦いが始まる。
中国戦国時代。魏国の宰相・王錯は、民と天下の太平のため奴隷廃止の変法を進めていた。ある日、王錯を逆恨みする者が手下の暗殺部隊・刈首営に命じて王錯とその一族を惨殺。だが、生後間もない赤子を抱いたひとりの侍女・鍾萍が脱出に成功する。10年が過ぎた頃、姫呈率いる刈首営は一族の残党を追いつめ、ついに王錯の息子・王禅の居場所を聞き出した。その頃、母子として暮らす鍾萍と王禅の前に、王錯の友人・史太皓が現れる。追っ手が迫り、史太皓に連れられて故郷である魏の都・大梁へ移り住んだ王禅は、父親に託された孫子兵法の研究を深めながら成長。その知識と機転は魏王の目に止まり、政策を助言する存在になっていった。周辺国との騙し合いで一触即発の攻防を繰り広げる中、涙と血を流すのは不幸な民。そんな民のため、乱世を治めるべく、王禅は動き出す…。
徐薔薇(じょ・しょうび)は北京で働く見習い設計士。小薇(しょうび)が愛称の彼女は故宮(紫禁城)が大好きで、仕事をしながらも皇帝が暮らした時代に思いをはせていた。ある日、紫禁城内の資料室に行って道に迷い、灯りのともった部屋にいた謎の老婦人に古い灯籠を持たされて家路につく。雨が激しさを増したその晩、徹夜で作業する小薇の目の前に突然、弁髪姿の青年が現れた。疲労からくる幻覚だと自分に言い聞かせる小薇だが…
現在でも過去でもない時代。舞台はスポーツや芸術・文化面で一芸に秀でた者のみが在籍を許される中国の総合大学CMFU(China Most Fantastic University)。武術、書画の達人である祖父の下で育ったフォン・ピャオピャオは、文系を専攻とするCMFU尚香学院の書画学科への入学を果たすが、ちょっとした誤解から学院のプリンセス的存在“尚香淑女”とみなされ 注目の的になってしまう…。
ジンジュ、ウンジョン、ハンジュの3人は、同じ家で暮らす親友の仲。破局と復縁を繰り返した末、7年来の恋人と別れたジンジュ、 恋人を亡くしたウンジョン、シングルマザーのハンジュと、それぞれ波乱万丈な人生を送りながら30歳を迎え、互いの悲喜こもごもを 共有し生活している。そんな中、ドラマ脚本家を目指すジンジュに大きな仕事のチャンスが訪れる。テレビ局の看板ドラマ監督ボムス がジンジュの脚本「30歳になれば大丈夫」に興味を持ったのだ。しかしボムスの助監督がジンジュの元カレだったことが分かり・・・。
現代の女性が突然タイムスリップ!?そこは18世紀初頭、康熙帝(こうきてい)が支配する清の時代。出会ったのは、美しき9人の皇子たち― 清の康熙帝が中国を支配する時代、第八皇子の側室・若蘭(じゃくらん)の妹である若曦(じゃくぎ)が眠りから目を覚ます。しかし彼女の心には2011年からタイムスリップした張暁(ちょうしょう)が入り込んでいた。現代に戻ろうとする張暁は走る馬の前に身を投げ出すが、馬に乗っていた第四皇子に助けられる。若曦としてこの時代に生きていくことを決めた張暁は現代と清の時代の人の考え方や習慣の違いに悩むが、姉の若蘭たちに支えられ、徐々に宮廷生活になじんでいく。そして皇子たちと接するうち、若曦に対し恋愛感情を持ち始めた第八皇子と第四皇子の間で、若曦の心は揺らぎはじめる。同じくして激化した皇位争い(“九子奪嫡”)。歴史の結末を知る若曦に過酷な運命が待ち受けていた。果たして現代に戻れる日は訪れるのだろうか―?