- 配信期間: 2015/09/18 ~
- みんなの評価:
生んでくれて、ありがとうで ばかやろう
あらすじ
京都の小学六年生、漆場レンコは、ある日両親が離婚を前提しての別居に入り父ケンイチが家を出たため、母ナズナとともに二人暮らしとなった。最初のうちこそ離婚が実感のなかったレンコだったが、母と父との間に挟まれ心がざわついてくる。家でも学校でも行き場のなさを感じたレンコは、昨年も行った琵琶湖畔への家族旅行を復活させればまた平和な日々が帰ってくるかも知れないと、自分で勝手に電車の切符もホテルも予約してしまう。ホテルのロビーでレンコとナズナが来るのを待っていたケンイチは、もう一度三人でやっていきたいと語るが、その態度にナズナは怒る。その場を逃げ出したレンコは不思議な老人・砂原に出会う。砂原との温かいふれあいに力を得たレンコは、祭が最高潮を迎え、群集で賑わう中をひとりでさまよううち、琵琶湖畔で自分たち家族のかつての姿を幻視する。かつての幸福だった自分に向けて『おめでとうございます』と大きく手をふるレンコ。夏の終わり、レンコにとって、新しい生活の風が吹きこもうとしていた。
解説第1回椋鳩十児童文学賞を受賞したひこ・田中原作の同名小説を、読売テレビが製作した第1回製作映画。原作者は小説を書いている時から映画化されるなら相米慎二監督でと夢想していたのが現実となって驚いたと語っている。主演の田畑はもとより、父親役の中井貴一母親役の桜田淳子の演技も素晴らしく、世界で日本で高く評価された。
■第46回カンヌ国際映画祭「ある視点」招待上映。
■第67回キネマ旬報ベスト・テン 第2位。
■第48回毎日映画コンクール日本映画優秀賞。
■第3回東京スポーツ映画大賞(1993年)作品賞。
■キネマ旬報新人女優賞、報知映画賞新人賞、毎日映画コンクール新人賞 (田畑智子)。
■キネマ旬報助演女優賞、報知映画賞助演女優賞、毎日映画コンクール助演女優賞 (桜田淳子)。
■第17回日本アカデミー賞優秀編集賞(奥原好幸)。
キーワード 邦画 小説原作 日本アカデミー賞 女性主人公 家族愛 広報部もこのおすすめ ハイビジョン 特集 ドラマ ファミリー