- 配信期間: 2022/02/09 ~ 2030/03/31
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心を無くした彼女は、身体を無くした彼と、旅に出る
あらすじ
母と2人で暮らす高校生の琴浦史織(福地桃子)は、大好きな太鼓を母(生田智子)に反対され、母との関係性が上手くいかず、不登校になっていた。母も家も友達との関係も、全てが嫌になってしまった史織は、次第に心を閉ざしていく。ある日、祖母(水野久美)のいる屋久島を訪れた史織は、そこで1台のロボットと出会う。会話ができるAIロボットに興味を示し、自分の心の内を吐露していく史織。ロボットとの不思議な交流の中で、やがてロボットは史織にとって唯一心を許せる友達になっていく。一方、交通事故で半身不随になってしまった鷲尾星空(柳喬之)は、病室の中で生きる目的も見失い、空虚な日々を過ごしていた。そしてそんな星空を献身的の様子に心を痛める母(杉本彩)。心を無くした史織と、身体を無くした星空には何の接点もないはずだったが…。そして、いつも史織と一緒に過ごしていたロボットには、ある秘密が隠されていたのだった―。
解説本作でメガホンをとった古新舜監督と各界で注目を集めている実在のロボット・OriHime(オリヒメ)、そして番田雄太という一人の青年との出会いがこの作品を誕生させた。出会いは、2014年に遡る。健康な人と同じ生活ができない番田くんに、社会との関りを提供したいという思いで開発されたOriHime。企画・開発に取り組んだ吉藤オリィによって、無機質なロボットに人の息吹が吹き込こまれた。こうして誕生したOriHimeは、その将来性が期待され、各メディアが注目する存在となり、本作では主人公・史織の心を解き放つ存在としてスクリーンに登場する。ロケは鹿児島と、鹿児島と姉妹関係にある東京の渋谷で敢行され、史織が太鼓を軽快に打つシーンは、鹿児島で年に1回開催されている実在の祭り「おはら祭り」と渋谷で開催されている「渋谷・おはら祭り」の2会場で撮影されている。