アビゲイル・ハーム

『ミナリ』が世界的に評価されたL・アイザック・チョン監督の2012年に作られたファンタジードラマ。

あらすじ

現代のニューヨークらしい大都会に住むアビゲイル・ハームは、視覚障害者に物語を読む訪問ソーシャルワーカーの仕事をしている孤独な女性だった。ある日、世話をした相手の老人から、ある廃墟に行くと入浴している男性がいるから、彼の着物を隠してしまいなさい・・・彼はあなたのものになる・・・と言われて､廃墟に出掛けてみる。そこでアビゲイル・ハームが見たものは不思議なアジア人男性だった・・・。

解説後に『ミナリ』が世界的に評価される韓国系アメリカ人、リー・アイザック・チョン監督の初期作品。日本の“羽衣伝説”に似た朝鮮の民話「木こりと仙女」から着想を得て、大都会で生きる孤独なソーシャルワーカーの中年の女性の揺れ動く恋心を描いた。全体を通して繊細で詩情豊かな空気が漂うファンタジックな作品。アマンダ・プラマー、バート・ヤング、ウィル・パットンなどインディーズ映画を個性派名優たちが支えている。

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