ジャネット

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神的少女ジャンヌ・ダルク、降臨!ジャンヌ・ダルクの幼年時代を描く、破壊的な音楽劇

あらすじ

1425年、フランスとイギリスによる王位継承権をめぐる「百年戦争」の真っただ中。幼いジャネットは、小さな村ドンレミで羊の世話をして暮らしていた。ある日、友だちのオーヴィエットに、イギリスによって引き起こされた耐え難い苦しみを打ち明ける。思い悩む少女を修道女のジェルヴェーズは諭そうとするが、ジャネットは神の声を聴く体験を通し、フランス王国を救うために武器を取る覚悟を決める。

解説ジャンヌ・ダルクとは何か?カトリックの聖女。あるいは魔女。神の恩寵を受け祖国を救う愛国的英雄。民衆を鼓舞する革命の偶像。異端審問の末に火炙りにされた男装の女騎士。フランス国民劇の受難のヒロイン。15世紀フランスに実在した少女の物語は、様々な領域で幾度も題材にされた。映画史においても枚挙にいとまがない。メリエス、ドライヤー、セシル・B・デミル、フレミング、プレミンジャー、ロッセリーニ、ブレッソン、リヴェット、ベッソン…歴々たる映画作家たちがこの「歴史劇」の古典に取り組んでいる。メロドラマとして、社会風刺劇として、スリル満点のスペクタクルとして、恐れ慄くような美/崇高に迫る実験作として。フランスのみならず世界中で作られてきた「ジャンヌ・ダルク映画」。その最新の変奏が本作である。監督は、現代フランス映画において一筋縄ではいかない挑発的な作品を発表してきた鬼才、ブリュノ・デュモン。原作は、シャルル・ペギーの劇作『ジャンヌ・ダルク』(1897)と『ジャンヌ・ダルク愛の秘義』(1910)。ペギーは、ジル・ドゥルーズ、ヴァルター・ベンヤミン、ジャン=リュック・ゴダール、そして須賀敦子らを魅了したカトリックの詩人・思想家であり、ジャンヌ・ダルクがイギリス軍から解放した都市オルレアン出身。デュモンは、ジャンヌ・ダルクの生涯を特別な想いを持って描いたペギーの詩劇を、仰天ともいうべき演出・手法によって、全二部構成の映画作品に仕上げた。前半『ジャネット』では神の声を聞く体験と戦いに旅立つまでの幼年時代を、なんと奇妙奇天烈なミュージカルとして描く。シャルル・ペギーのテキストの韻律に活力を与える歌。そこに響く激烈なる音楽。そして、ぎこちなく歌い、踊り、ヘッドバンギングするジャネット(幼年期のジャンヌ・ダルク)。緊張と弛緩のとめどない反復の内に時間の感覚が消失し、奇異なまでの現代性が浮かび上がる。音楽を担当するのは、デスメタル、プログレ、ブレイクコア、バロック音楽などの要素を取り込んだユニークな音楽で活躍する異才Igorrr。振付は、現代フランスを代表する振付家フィリップ・ドゥクフレが担当している。神話でも伝説でもなく、今、この時に目の前で起こる現実の出来事としてジャンヌ・ダルクが立ち上がる。私たちを震撼させ、呆然とさせ、途方もない地点へと連れ去る、来るべき映画の誕生。

キーワード 洋画 フランス 戯曲原作 伝記 ミュージカル ハイビジョン 歴史

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