人里離れた美しい山々に囲まれた村には、満月の夜にだけ姿を現す謎の美女マリアの噂があった。村に住む青年ダニーロは運命に導かれるように彼女と出会い、その抗いがたい魅力に溺れてゆく。二人は密かに愛し合うようになるが、真に想いを分かち合えぬまま月日は流れる。やがて成長したダニーロには同級生の恋人ができ、マリアの元を訪れる回数は自然と減ってゆく。年齢も経験も重ねるダニーロに対し、マリアは出会った日のまま、若々しく妖艶な姿で彼の前に現れ続ける。ある夜、マリアへの欲望が抑えられなくなったダニーロは、彼女と情熱的に、互いの想いをぶつけ合うようにカラダを重ねる。しかし、決して埋めることのできない「時の断絶」が再び二人を分かつのだった……。フィリピンの神秘的な自然を背景に、生身の人としての幸福と、不変の存在への思慕が織りなす、官能的で切ないラブストーリー。
父と共にパリのレストランを切り盛りする美しきエラ。ある日、彼女の前に現れた謎めいた男アベルを、一晩限りの見習いとして雇い入れる。しかし閉店後、彼は店の売上金と共に姿を消した。怒りに震え、彼を追ったエラが辿り着いたのは、パリの暗部に潜む地下の秘密賭場。そこでアベルは、奪った金をチップ代わりに「賭けに興じろ」と彼女を誘う。抗いがたい狂気の中、初めて勝負のテーブルに就いたエラを襲ったのは、かつてないほど濃密な高揚感だった。ギャンブルに命を焼くアベルの、自己破壊的な色香にどうしようもなく惹かれてゆくエラ。二人はやがて、溺れるように激しく身体を重ねていく。彼を破滅から救いたいという切なる願いは、皮肉にも彼女自身を、戻ることのできないセルクル(博徒の輪)の深淵へと引きずり込んでゆく。単なる一晩の賭けとして始まった二人の関係は、やがて互いの身を滅ぼすほどの、狂おしい愛欲と情熱へと変貌してゆく――。
1970年代半ば、韓国の漁村クンチョン。海が化学工場の廃棄物で汚され、地元の海女さんチームが失職の危機に直面する。リーダーのジンスクは仲間の生活を守るため、海底から密輸品を引き上げる仕事を請け負うことに。ところが作業中に税関の摘発に遭い、ジンスクは刑務所送りとなり、彼女の親友チュンジャだけが現場から逃亡した。その2年後、ソウルからクンチョンに舞い戻ってきたチュンジャは、出所したジンスクに新たな密輸のもうけ話を持ちかけるが、ジンスクはチュンジャへの不信感を拭えない。密輸王クォン、チンピラのドリ、税関のジャンチュンの思惑が絡むなか、苦境に陥った海女さんチームは人生の再起を懸けた大勝負に身を投じていくのだった......。
誰もが目をう場われる絶世の美女ダニエラは飾り窓の中で生きる女。平凡な男フランソワにとっては、まさに夢の女。そんな彼女に、宝くじで大金を手にしたフランソワは、「このお金が続く限り、僕と一緒に暮らして欲しい」と大胆な申し出をする。ダニエラとの交渉は成立し、彼女は「優しくすると約束して」とだけ囁き、フランソワの部屋に引っ越してくる。夢にまで見た幸せな日々…。しかし、心臓の悪いフランソワにとって、美しく妖艶なダニエラとの生活は刺激が強すぎて…。
セリグマンは、重症を負いながら、救急車も警察も呼ばないでほしいと懇願する女性ジョーを自宅で介抱する。セリグマンに事情を訊かれたジョーは、幼い頃から抱いている性への強い関心と、数えきれない男たちと交わってきた数奇な物語を語り始める。冷淡な母、大好きだった優しい父、15歳で迎えた“J”との初めての性体験、幼なじみの“B”との高校時代などを語る。卒業後、印刷会社のアシスタントに応募したジョーは、偶然にもその会社の社長代理である“J”=ジェロームと再会する...。
眠っていた恋心に火がついて止まらない!愛しているなら私を捕まえて!!杉下可南子(43)は夫・方正の浮気が原因で家出して東京下町の大衆食堂で働き始めた。履歴書に書いた33歳という嘘はすぐにばれるが、店主の芳雄と芳雄の娘・泰葉は可南子の明るい性格が気に入り、快く受け入れた。そんな可南子はある日、道端で酔って寝転ぶ男性を介抱する。可南子が介抱した男・謙一は一緒に暮らしていた彼女にフラれ、傷心のあまり酒と睡眠薬を一気飲みしたと言う。顔を見ると可南子より一回りほど年下の青年だった。泥酔している謙一を部屋まで運ぶ可南子であったが、謙一は恋人と間違えたのか、突然可南子を抱き寄せキスをする。瞬間的に恋愛スイッチが入った可南子は、偶然手にした合鍵を使って謙一の部屋に忍び込むようになり……。
売れない中年のフランス人写真家ジャン・オゾン(バレンタイン・バノン)は2度の結婚に失敗した後、活動拠点を東京に移すが、借金とアルコール漬けの自堕落な日々を続けていた。唯一のパトロンにも愛想を尽かされたある日、ジャンは家出少女のフレア(福田麻由子)と出会い、被写体として彼女に興味を抱く。虐待を繰り返す親のいる家には居場所もなく、ジャンの写真に感銘を受けたフレアは、彼のアトリエに迎え入れてもらうかわりに、無償でアシスタントとして働くことに。やがて借金を抱えたジャンのためにお金を作ろうと、隠れて援助交際を始める。そんな中、ジャンは、アトリエにやってくるモデルたちと関係を持ち続けていた。フレアはモデルたちに競争心を抱き始め、ジャンに一人の女性として見てもらいたいために急激に内面も外見も変化させていくが……。
昼も夜もなく駆けずり回るが、実績は最低。あげくの果てに解体の危機を迎える麻薬捜査班。リーダーであるコ班長は、麻薬を密輸している国際犯罪組織の情報をつかみ、チャン刑事、マ刑事、ヨンホ、ジェフンの4人のメンバーと共に張り込み捜査を開始する。麻薬捜査班はその組織を24時間監視するため、彼らのアジト前にあるチキン店を引き継ぎ、偽装営業をすることに。だが、絶対味覚を持つマ刑事の隠れた才能により、思いがけず、そのチキン店は名店として名を馳せるようになる。捜査は後回し、チキン売りで息つく暇もなく忙しくなった麻薬捜査班に、ある日、絶好の機会が訪れるが・・・。
人畜無害・温厚な鶴丸杉夫は、冷酷非道・極道を絵にかいたようなもう1人の自分、松夫に引きづられて、暴力団事務所に出入りすることに。しかしそれぞれの人格が現れている時の記憶は共有することが出来ない。気の弱い杉夫は、ニ重人格という病気を知りながらも組においてくれる渡会のために、シノギをこなしていこうと努力する。ある日、杉夫の所属する丹義会が美人演歌歌手・高いずみのショーを仕切ることになった。敵対する岩動組が妨害を仕掛けてくる中、いずみの身辺警護にあたった杉夫は、やがていずみと恋に落ちる。だが、いづみを抱くのはいつも松夫――。果たして、いづみは杉夫と松夫、どちらの自分を愛してくれているのだろうか……。
女忍者のお蝶は、5年前は大店の娘であった。お蝶は浪人の黒川玄之進と恋仲にあり、ある夜、彼と一緒になるため、全てを捨てて家を出たが、玄之進に裏切られ、配下の男3人に嬲り者にされた挙句、瀕死の状態で谷底に蹴り落とされた。そのお蝶を長老・権蔵が救った。しかし、権蔵は侍に殺されてしまう。お蝶は、かねてから抱いていた玄之進たちへの復讐を実行するために町へ出る。
三角諸島に飛来した謎の隕石から出現した宇宙怪獣ベムラスが、日本本土に上陸。某発電所に居座り、使用済み核燃料を食べはじめた!一方、3年前にベムラスに伴侶を殺され地球防衛軍JAPに入ったダン隊員(壇蜜)は、愛機JAPヤロー1号で出撃。復讐を果たすため怪獣を攻撃するダンだが、自らの感情とはうらはらになぜか気持ち良くなってしまう。自己の衝動に抗いながらも怪獣に立ち向かうダンはこの危機を救うことができるのか・・・。
過去に罪を犯し刑務所から出所したコナーは、静かな生活を取り戻そうと慎ましく日々を送っていた。 孤独だが更生を望む彼の前に、ある日、海辺にマリリンという美しい既婚女性が現れる。 偶然の出会いから始まった二人の関係は、急速に親密なものへと変わっていく。 マリリンは裕福だが冷酷な夫との結婚生活に苦しんでいると語り、コナーは彼女に同情し、強く惹かれていく。 しかし、関係が深まるにつれ、マリリンの言動にはどこか不自然な影が差し始める。 彼女の語る「被害」は本当なのか、それとも巧妙に演出されたものなのか。 コナーは次第に、愛情と疑念、欲望と恐怖の間で揺れ動きながら、取り返しのつかない選択へと導かれていく。
23歳の誕生日を迎え、仕事に追われる日々に疲れを感じていた人気アイドルの「かすみ」。ある日、彼女の元に見覚えのある風景が写った一通の絵はがきが届く。差出人を求めて幼少期を過ごした沖縄へと旅立った彼女は、不思議な力に導かれるように思い出の入り江へとたどり着く。そこで再会したのは、かつて恋心を抱いていた少年。しかし、その正体は沖縄に古くから伝わる妖精「キジムナー」だった ……。
恐怖政治の嵐が吹き荒れる1794年のフランス。スキャンダラスな文学や言動で拘留されていたサド侯爵は、パリの刑務所から郊外の館に移される。この館の隣人となった無垢な16歳の伯爵令嬢のエミリーと出会う。貴族の娘であるエミリーはサド侯爵と口を利くことも禁じられていたにもかかわらず、サドの発禁本を読み、性の悦びを知りたいと切望する。サド侯爵は自分の思うままにこの少女を調教するが、侯爵がエミリーの処女喪失の相手に選んだのは庭師の青年だった……。
夫ランドの冷たい態度に不安を募らせていたロミナは、治療師アントニオから、愛の媚薬の存在を聞く。ランドの愛を取り戻すため、藁にもすがる思いで媚薬を調合してもらうロミナ。期待を胸に早速ランドを誘惑するが、彼の反応は変わらず、彼女は深く絶望する。翌日、ロミナはランドの友人マルコから、夫の浮気相手が市場の販売員スーだと聞かされる。裏切りに打ちひしがれ、救いを求めたロミナはマルコと関係を持つ。しかし、彼女の心は一向にランドから離れない。何としてもランドの愛を取り戻したいロミナは、再びアントニオを訪れる。彼女が今回求めるのは、ランドへの愛を繋ぎとめるための媚薬ではなく、スーへ復讐する為の「危険な調合」だった。愛は憎悪へと変貌し、ロミナは禁断の道へと足を踏み入れようとしていた―。
婚約者が消えた。残された手がかりは、「あなたと過ごせて幸せだった」というビデオメッセージだけ―。指揮者ソンジンは、オーケストラのチェリストでもあるスヨンの失踪に動揺していた。結婚と大切な公演を控えた今、なぜスヨンは姿を消したのか。喪失感に苦しむなか、ソンジンは公演のためにチェリスト代理のミジュと対面する。スヨンの代わりはいないと考えていたソンジンだったが、言葉にしがたいミジュの魅力にたちまち惹かれていった。大雨の夜、2人は、スヨンのいない寝室で許されない過ちを犯す。しかし、欲望のままに求め合う2人を失踪したはずのスヨンがすぐ<そこ>で覗いていた――
観光客向けのマッサージ店を夫婦で営むエドとドナ。火事の事故で全盲になったエドを、ドナは公私にわたり献身的に支えていた。ドナはエドを心から愛していたが、事故以来エドは性的不能に陥り、二人は長らくセックスレスの状態だった。そんなある日、ドナは夢だった図書館司書の試験に合格し、新しい仕事が決まる。マッサージ店にはエドのサポート役として、ココイという青年を住み込みで雇うことに。はじめは不信感を持っていたドナだったが、純真なココイに次第に惹かれていく。ココイもまた、知的なドナに惹かれていった。一方、視力の回復手術が失敗し絶望に暮れていたエドは、ドナに当たり散らしてしまう。落ち込むドナを慰めるココイ。その夜二人は、抑えていた欲望が溢れ出し激しく互いを求め合う。以来エドに隠れて何度も関係を持つようになる二人。しかしエドの元恋人ミーアンにその事実が知られてしまい―。
幼い頃に事故で両親を亡くしたカリスマ。父親の親友ビセンシオに養女として引き取られて以来、彼女は足の悪いビセンシオの介護をしながら田舎町で暮らしていた。ある雨の日、カリスマが屋外で入浴していたところを、近所に住む若くワイルドなエドマールに覗き見される。カリスマはエドマールに強く惹かれ、そのまま彼と肉体関係に。それ以来、ビセンシオの目を盗んで激しい逢瀬を重ねる二人。ミステリアスで美しいカリスマの魅力に、エドマールはますますのめり込んでいくのだが、カリスマには誰にも言えない過去の秘密を抱えていた―。
1979年10月26日、独裁者とも言われた大韓民国大統領が、自らの側近に暗殺された。国中に衝撃が走るとともに、民主化を期待する国民の声は日に日に高まってゆく。しかし、暗殺事件の合同捜査本部長に就任したチョン・ドゥグァン保安司令官(ファン・ジョンミン)は、陸軍内の秘密組織“ハナ会”の将校たちを率い、新たな独裁者として君臨すべく、同年12月12日にクーデターを決行する。一方、高潔な軍人として知られる首都警備司令官イ・テシン(チョン・ウソン)は、部下の中にハナ会のメンバーが潜む圧倒的不利な状況の中、自らの軍人としての信念に基づき“反逆者”チョン・ドゥグァンの暴走を食い止めるべく立ち上がる。
アラサー会社員の小岩井歩は、職場へ来る自販機補充員のお兄さん・山下諒真に密かな恋心を抱いていた。ある日、勇気を出して話しかけ、連絡先を交換することになる。何度も会ううちに2人の距離はより一層近づき、「勘違いしそうになる」と真っ赤になりながら告げる小岩井に、「勘違いしていいですよ」と答える山下。しかし、そこから少しずつすれ違いが生まれてしまう。果たして2人の恋の行方はどうなるのか……。
愛しているからセックスをしたくない。それが原因で別れた恋人アキを未だに忘れられないでいる自主映画監督のまるお。自身の体験を基に新作映画を撮ろうとするが脚本に行き詰まってしまう。なぜアキを抱けなかったのか。自らも答えを出せない問いに向き合うためアキに会う決心をするまるお。一方のアキはサラリーマンの田頭と結婚しているが、子供は欲しいのにセックスレスの夫婦関係に悩んでいた。久しぶりに再会するまるおとアキ。まだアキの事を忘れられないまるおに対し、アキは別れ際に言う。「まるおの精子をください。」
ハンカとペトルは同棲中のカップル。ハンカは2人の関係が悪化していると感じ始めていて、改善しようと自分のエロティックな妄想や秘密の欲望をペトルと共有し始める。それがきっかけで2人は自分たちの快楽を探求し始め、やがて他のパートナーとのセックスも試すようになるが、後ろ向きなペトルに対して、どんどんのめり込んでいくハンカ。やがて2人は愛と欲望の境界線がどこにあるのか分からなくなり・・・
母親の支配下で、幼いころからエスコート嬢として働かされているエリス。裕福なエリートビジネスマン、クリスチャンのお抱えとして、家と金銭を提供してもらい、母親と二人で暮らしていた。エリスは、横暴な母親から逃れたいと思いながらも、逃れられず、クラブで出会った男性たちと一夜限りの関係を重ねることで、ストレスを発散していた。そんなある日、男性たちとの関係がクリスチャンの知るところとなり、激高したクリスチャンはエリスを陵辱する。娘を救うため、クリスチャンをナイフで刺し殺す母。二人だけの秘密は、母娘をより固く暗い鎖で繋ぎとめることとなり、、。「ローサは密告された」で第69回カンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞したジャクリン・ホセが、娘をコントロールする横暴な母親を熱演、本作をより深い官能サスペンスに仕立てあげた。
一年前に夫を亡くした淳子は夫の残したタイ料理屋を一人で切り盛りしていた。ある日淳子は店に置くハンドメイドのテーブルを通信販売で購入する。 送られてきたテーブルは素朴で素敵な作りをしていたが、オマケで送られてきた人形の首が取れていた。気遣いのつもりで淳子がメールすると家具職人の裕司から送りなおすと返事がくる。そもそも不必要なものが壊れて送られてきたことに納得のいかない淳子は「親切の押し売りはやめて、あなたは宮沢賢治の『ツェねずみ』のねずみにそっくりです」と再度返信。そこから二人の会話が始まった…。夫との死別から立ち直ろうとする淳子と生真面目すぎるバツイチ男・裕司の心の交流が観る者の心を温かくする。人生の半ばを過ぎた大人たちに訪れた優しいラブストーリー。
結婚10年目のジュリアナは、エリートで優しい夫とイタリアの海沿いの街で二人暮らし。何不自由ない生活だが、いつも仕事優先の夫に寂しさを感じていた。そんな中、パート先のスーパーマーケットで刑事のレオナルドに出会う。レオナルドは休職から復帰したばかりだった。ある日、ジュリアナの勤務中に強盗事件が起き、人質に取られた彼女を救ったレオナルド。事件をきっかけに二人の距離は急速に近づいていく。そしてジュリアナは夫の出張中についにレオナルドと結ばれる。互いに本気の愛に陥ってしまい、ジュリアナは夫に浮気の告白を決意するが――
雷鳴がとどろく、ある嵐の夜。高家の娘・桜姫(日南響子)は、盗みに入ってきた釣鐘の権助(青木崇高)に襲われてしまう。しかし、女の喜びを教えてくれた男だとして心を奪われてしまった桜姫は、いずことなく去っていった権助を捜そうと家を出る。それから1年、遊郭「ぢごくや」には、遊女・風鈴のお姫となった桜姫の姿があった。彼女は権助の右腕に刻まれた釣鐘の入れ墨を目印にし、客の中に彼がいるのではないかと捜していた。その願いと思いが通じたかのように権助と再会するが、彼の思わぬ正体を知ってがくぜんとする。
冷酷無比な闇金・丑嶋(山田孝之)に迫られ、母親のギャンブルの借金を肩代わりした19歳の鈴木未來(ミコ)(大島優子)は、流されるままに「出会いカフェ」でバイトを始める。ウリだけはしないと心に誓うが、たやすく手にする大金に次第に気持ちが揺らいでいく。一方、23歳の小川純(林遣都)は、大学生のイケメンダンサーたちをエサにイベントを主催し、群がるギャルからチケット代を巻き上げているチャラ男。やっと掴まえたIT企業のスポンサーをウシジマに奪われ、丑嶋に仕返ししようとする。モラルや目標を見失う女と金と成功に目が眩んだ男。ウシジマと関わりを持ってしまった2人の若者に、伝説の闇金が立ちはだかり、壮絶な取り立てが始まる。
真理子と夫の孝治は、学生時代からの交際を実らせたおしどり夫婦。だが孝治は怪しい事業に手を出して、いつしか借金が膨大な額に膨れ上がってしまう。そんなとき、真理子は高校の同級生である安西を成功者としての雑誌記事で見つける。真理子と孝治は藁にもすがる思いで安西を訪ねる。安西はお金の工面を承諾するが、その見返りとして出した条件は、真理子と三ヶ月間を共に過ごすというものだった…。
新婦ジャスティンと新郎マイケルは結婚パーティーへ向かっていたが、ふたりの乗るリムジンがくねった道で立ち往生し、予定の時刻を大幅に過ぎてしまう。皆から祝福されながらもどこかでむなしさを感じていたジャスティンは、無断で式場を離れたり、ケーキ入刀の時間になっても姿を現さないなど勝手な言動を繰り返し、情緒不安定なジャスティンに当惑を隠せないマイケルも、ついには彼女の元を離れていく...。7週間後、巨大惑星メランコリアが地球に異常接近し、世界滅亡の時が近づいていた…。
ファッション界でカメラマンとして働くカレンは、世界中からオファーが来るほどの超売れっ子。仕事で忙しい彼女を支える献身的な夫、まだ幼い可愛い一人娘――自分でもこれ以上完璧な人生はない、と思っていたカレン。ある夜から、彼女は同じ夢を何度も見るようになる。それは、ホテルの一室で、ベッドに腰をかける裸の男の夢。そしてカレンは仕事先のフランスで、夢で見た男と全く同じ男マチェックに遭遇する。最初はカレンを不審に思っていたマチェックだが、彼女の夢の話を聞き、彼女に興味を示すように。やがて互いに家庭を持つ身でありながら、一線を越えた関係になった二人。しかし、浮気と割り切るマチェックに対して、カレンはどんどん彼との関係にのめり込んでいく。家庭もキャリアも捨てマチェックの仕事部屋に住み着くカレン。そんなカレンとは対照的に、家庭や仕事を優先するマチェック。帰る場所を失ったカレンは、執拗にマチェックを求め、その行動は次第に異常な愛へと変化していく――。
「片腕を一晩、お貸ししても良いわ――」と娘は言った。その日の朝、花屋で買った泰山木の大きな蕾を美しいと思った事を知ってか知らずか、女が自身の身体から、その蕾のような丸みを帯びた白い肩の処から外してくれた。その娘の右腕を男は受け取る。――この腕はモノを言うだろうか? 話をしてくれるだろうか?男の密かな愉しみに、腕は腕の出来る事しか出来ないと言いながらも、女は「お試しになって」と男を送り出した。男は外套の内に右腕を抱いて自宅へ戻る。すると、右腕は男の部屋に泰山木の匂いがすると話し出すのだった。これまでの孤独が染みついた部屋で、男は純潔を保った娘のように儚くも冷ややかな体温を持った娘の右腕を愛で始めるのだが――
宮田陽彩(みやた・ひいろ)(19)は、“クソ”のような大学生活を送っていた。大学に通い、それ以外の時間のほとんどを浪費家の母に代わっての家事とコンビニでのアルバイトに費やし、その中から学費と母と2人暮らしの家計8万を収める日々。遊ぶ時間も、金もない。何かに期待して生きてきたことがない。親にも、友人にも・・・。いつものように早朝にバイトを終えた宮田は、母のために朝ご飯を作り、家事をした後に大学に登校していた。そこで大学の同級生であり、バイト先の同僚でもある 江永雅(えなが・みやび)(24)のひょんな噂を耳にする。威圧的な金髪、メイク、ピアス──バイト先ではイヤホンをつけながら接客する、地味な宮田とは正反対の彼女の噂。「江永さんのお父さんって殺人犯なんだって」他の誰かと普通の関係を築けないと思っていたふたり。ふたりの出会いが人生を変えていく―。
“私の人生には娘が必要なの”思いもよらない妻の、母の決断に、家族は大きく揺さぶられる―ジャスミンは、夫と3人の息子たちに囲まれ、オーナーを務めるヘアサロンは大繁盛と、満ち足りた日々を送っていた。しかし40歳を迎えた頃、父の死をきっかけに異変が起きる。金髪の少女を父から託される夢を繰り返し見るようになり、自分の人生には「娘」が必要だという想いに囚われるようになる。ジャスミンは養子縁組で娘を迎え入れることを決意するが、それは幸せだった家族に大きな波乱を巻き起こすのだった。イタリア国内での養子縁組はハードルが高く、それをクリアしたとしても性別を選ぶことは許されていない。家庭内が疲弊していく中、夫から「あきらめるんだ。家族のために」と諭されたジャスミンは一度は断念したものの、どうしてもあきらめきれず国際養子縁組という手段を選ぶ。そうして一家が下した、大きな決断とは――。
毎日ピザ屋のアルバイトに明け暮れるジャム。彼女の夢は世界一のコメディエンヌになること。そんなある日、ジャムは千年に一度の大嵐に襲われ、目を覚ますとそこはピザの惑星だった!王様の話によると、惑星のバランスを保っていた4ピースのピザが台風の威力で全銀河系に散らばってしまい、ピザの惑星は何の味もしない面白味を失った亡骸の国と化してしまったという!どうやらこの災害には、守護者ゴードンの風邪が影響しているそうだ。ジャムは仲間達と出会い、4ピースのピザを探し出し、ピザの惑星、そして全銀河系の危機を救う事ができるのか!?そして!2020年の現代に戻ることが出来るのか…!!
春の訪れを祝う新年の日、7歳の少女ラジエーは店で見た、白くぽっちゃりとした、ヒレが花嫁さんみたいにきれいな金魚が欲しくてたまらない。母親にねだってどうにかお金をもらい、初めて街中を一人で駆け抜ける。でもあちこちで寄り道をして、やっとのことで店に着いた時、お金は手もとからなくなっていた。ラジエーは途方にくれながら、どこに落としたのかと思い悩み、金魚が売れてしまわないうちに、お金を見つけようと奮闘する…。
東京でシェフとして働くフランス人のジェイ(ロマン・デュリス)は、日本人女性と結婚するも離婚。共同親権をめぐる制度の違いにより、最愛の娘リリーと引き離される。望みを捨てきれないままタクシー運転手に転身した彼は、孤独に街を彷徨いながら、いつも娘の面影を追いかけている。やがて帰国を決意しかけた矢先、思いがけない再会が訪れる。成長した少女が、偶然ジェイのタクシーに乗り込んでくるのだ。しかし、リリーは目の前の男性が実の父親とは気づかない。ジェイもまた名乗ることができないまま、束の間の時間を共にする。それは偶然か、あるいは運命か。再び父として娘と向き合うことができるのか。名乗れない父と、父を知らない娘。交差した時間が、止まっていた父の人生を再び動かしはじめる。
ある病院の小児科センターに、左腕を骨折したアダムという4歳の男の子が入院した。栄養失調で痩せこけたアダムは発育が遅れ、骨が脆くなっている。裁判所は移民のシングルマザー、レベッカに問題があるとし、彼女の面会を制限する命令を下した。自らもシングルマザーである看護師長のルシーは、息子と引き離され、親権を失うことを恐れるレベッカに寄り添おうとする。しかしレベッカの思いもよらない行動と病院システムの歪みによって、ルシーは次第に追いつめられていく……。
北京の片隅で、窓清掃員の夫アン・クンと貧しくも幸せに暮らすマッサージ師のピングォ。ある夜、泥酔したピングォは店のオーナー、リン・ドンに関係を迫られ、その現場を窓の外から夫に目撃されてしまう。この事件をきっかけにピングォは解雇されるが、ほどなくして彼女の妊娠が発覚。事態はリン・ドンの妻をも巻き込み、金と欲が絡み合う思わぬ騒動へと発展していく。
退役軍人デリックは、日雇い仕事のため国境近くの農地へ向かう。 しかしそれは、不法移民を標的にした“人間狩り”の罠だった。 私有地に連れ込まれた労働者たちは首輪を装着され、22時間以内に国境へ逃げなければ殺されるゲームに強制参加させられる。 武装したファミリーによる執拗な追跡の中、仲間は次々と命を落としていく。 極限状態に追い込まれたデリックは、軍人としての経験を武器に反撃を決意。 逃げるだけの獲物から、狩る側へ――。 だが、待ち受けるのは逃げ場のない国境ライン。 タイムリミットが迫る中、壮絶なサバイバルの果てに、生き残るのは誰か!?反撃が始まる――。
1988年、テキサス州ロンド。町はジェレマイア一族と買収された保安官に支配され、住民は醸造所でコカイン密売に加担させられていた。車椅子の父オーウェンと娘レーナも逃げ場を失うなか、元特殊部隊で流れ者の“名もなき男”が現れる。修理仕事をきっかけに親子と関わった男は、横暴なジェレマイアの息子クライドの暴力を止め、町に巣食う悪の実態を知る。祈りに導かれたように現れた男は、一味の報復が迫るなか、過去の傷を抱え、レーナを守るため腐敗した町を揺るがす孤独な戦いに身を投じるが…。
元特殊部隊員の張智勇が搭乗した国際便が、機密データを狙ったテロ集団にハイジャックされてしまう。乗客たちは次々と人質にされ、逃げ場のない機内はパニックに。張智勇は極限状態の中、封印していた戦闘能力を駆使してたった一人でテロリストに立ち向かう―。
チンギス・ハン没後、モンゴル帝国は崩壊し、衰退の一途を辿っていた。シルクロード周辺は、無数の勢力によって戦乱の時代へと突入していた。そんな中、ひとりの若き戦士・ティムールが立ち上がる。裏切りや敗北を味わい一旦は流民にまで落ちぶれたティムールであったが、男は仲間と敵を見極めながら勢力を拡大、やがて分断された世界を再び統一へと導いていく―。
1956年、ブダペシュトで民衆が蜂起する。モスクワからハンガリーへ帰国したユリはカメラを手に、荒廃した街並みや犠牲者を見つめていく。その年の大晦日、ユリたちは久々に一堂に会する。政治的立場が異なる者たちも、束の間、仮装や音楽、ダンスに耽る。しかし反動分子の弾圧はとどまるところを知らず……。
1947年、ソ連からハンガリーへ帰国したユリは、共産党員の養母マグダの保護下で育つ。父は秘密警察に捕らわれ、母はこの世を去っていた。恐怖政治が布かれるこの国で、ユリは不安定な生活を強いられる。ある日、ユリはヤーノシュと名乗る男と出会う。彼は父と瓜二つの人物だった。
マグダの元を離れ映画監督を志すユリは、モスクワの大学で映画制作を学ぶ。スターリンの死後、ユリは労働者の実情を捉えたドキュメンタリー映画を完成させる。そしてユリは父がすでに死去したことを知らされる。
アメリカからハンガリーへ帰国したアンドラーシュ。根無し草状態の彼は、放し飼いにされていた犬に惚れ込み、飼い主の少女から強引に買い取る。やがてふたりは、親子とも言い切れぬ親密な関係を育んでいく。彼のかつての恋人アンナも、そんなふたりを気に掛け、彼に愛を告白するが……。
工場勤務のユトゥカは、大学生のアンドラーシュと恋に落ちるが、拒絶されることを恐れ、学生のふりをして名前も偽る。やがてアンドラーシュは真実を知るも、両親には告げられない。両家の食事会でアンドラーシュ家の階級意識が剥き出しになっていく。
政治家の夫に先立たれたエディトは、保険金や邸宅の相続を頑なに拒む。父の名声が汚されることを恐れた息子は、母エディトを別荘に軟禁した。息子の婚約者も「看守」として手を貸すが、壊れていくエディトを見るうち、結婚という結び付きに違和感を募らせていく。
児童養護施設で育ったエルジは、24年ぶりに小村で暮らす実の母を訪ねる。再婚していた母は、娘の来訪に戸惑い、彼女を姪と偽って新しい家族に引き合わせた。家族関係の修復も曖昧なまま街へ戻ったエルジは、行きずりの男と交際しながら、鬱々と日々を過ごす。ある日、素性の知れぬ中年男性がエルジの前に現れ、「君の両親は死んだ」と告げる。
東テキサス州の小さな町で暮らすドンナ・マーティンは、親を必要とする子どもたちの存在を知り、夫のマーティン牧師と共に里親制度の現状に向き合う。深刻な虐待やトラウマを抱え、誰にも引き取られない子どもたちが多くいることを知った二人は、教会の家族たちに養子縁組を呼びかける。やがて22の家庭が立ち上がり、合計77人の子どもたちを迎え入れるという前例のない取り組みへと発展。小さなコミュニティが示した揺るぎない愛と行動が、弱い立場の子どもたちに希望をもたらしていく。
文化大革命の混乱の中で青春時代を過ごしたミン・ワンは、アメリカへ移住し、あらゆる困難を乗り越えて世界的に知られる眼科医となる。そんなある日、継母によって視力を奪われた盲目の孤児が彼の前に現れる。少女を救うため奮闘する彼は、封じ込めてきた祖国での辛い記憶と向き合い、若き日に培った不屈の精神を再び呼び起こしていく。過去の傷と現在の使命が交差する中、彼は少女の“光”を取り戻すための挑戦へと踏み出す。
ひとり暮らしの孤独な老人の家に侵入し、ショーンとイーサンはドッキリを仕掛ける。ドアの開閉、クーラーの急稼動、オーディオからの音楽再生などで驚かせ、その反応を隠しカメラで楽しもうとするが、老人は想像以上に冷静で、逆にその常軌を逸した落ち着きに不気味さを覚えていく。さらに老人が頻繁に地下室へ出入りしていることに気付き、そこに何か秘密があるのではと疑念を強める。やがてリビングのカメラが猫によって倒され、発覚を恐れた二人は深夜、イーサンを再び侵入させて回収に向かわせる。ショーンは映像越しに老人が寝室で眠っていることを確認し、計画は順調に見えた。しかしカメラ回収後、イーサンが地下室を覗いた瞬間、そこには異様な光景が広がっていた。さらに誤って鳴らしたベルの音で老人が目を覚まし、銃を手に狂気の表情で迫ってくる。
【《沖縄ことば対応字幕付き》版:うちなーぐち(沖縄の方言)などの一部のセリフに字幕対応しています】 1952年、沖縄がアメリカだった時代。米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちがいた。いつか「でっかい戦果」を上げることを夢見る幼馴染のグスク(妻夫木聡)、ヤマコ(広瀬すず)、レイ(窪田正孝)の3人。そして、彼らの英雄的存在であり、リーダーとしてみんなを引っ張っていたのが、一番年上のオン(永山瑛太)だった。全てを懸けて臨んだある襲撃の夜、オンは“予定外の戦果”を手に入れ、突然消息を絶つ…。残された3人は、「オンが目指した本物の英雄」を心に秘め、やがてグスクは刑事に、ヤマコは教師に、そしてレイはヤクザになり、オンの影を追いながらそれぞれの道を歩み始める。しかし、アメリカに支配され、本土からも見捨てられた環境では何も思い通りにならない現実に、やり場のない怒りを募らせ、ある事件をきっかけに抑えていた感情が爆発する。 やがて、オンが基地から持ち出した“何か”を追い、米軍も動き出す――。 消えた英雄が手にした“予定外の戦果”とは何だったのか?そして、20年の歳月を経て明かされる衝撃の真実とは――。
1952年、沖縄がアメリカだった時代。米軍基地から奪った物資を住民らに分け与える“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちがいた。いつか「でっかい戦果」を上げることを夢見る幼馴染のグスク(妻夫木聡)、ヤマコ(広瀬すず)、レイ(窪田正孝)の3人。そして、彼らの英雄的存在であり、リーダーとしてみんなを引っ張っていたのが、一番年上のオン(永山瑛太)だった。全てを懸けて臨んだある襲撃の夜、オンは“予定外の戦果”を手に入れ、突然消息を絶つ…。残された3人は、「オンが目指した本物の英雄」を心に秘め、やがてグスクは刑事に、ヤマコは教師に、そしてレイはヤクザになり、オンの影を追いながらそれぞれの道を歩み始める。しかし、アメリカに支配され、本土からも見捨てられた環境では何も思い通りにならない現実に、やり場のない怒りを募らせ、ある事件をきっかけに抑えていた感情が爆発する。 やがて、オンが基地から持ち出した“何か”を追い、米軍も動き出す――。 消えた英雄が手にした“予定外の戦果”とは何だったのか?そして、20年の歳月を経て明かされる衝撃の真実とは――。
崇拝する美しいママンに会うため、祖母のもとで育てられていたピエールは両親が暮らすスペイン、カナリア諸島を訪れた。 自堕落な父親に対する煩わしさはあるものの、ママンとの平穏な暮らしへの訪れに胸を震わせながら。 しかし、父親の事故死と共に、幻想は崩れ去る。 母を敬愛する喜びは打ち砕かれ、代わりにピエールの人生は不安と恐怖に支配される。 青い海、煌めく太陽の下、ママンが徐々に本性を露にしはじめたのだ。 17歳の少年が知る、不道徳で魅惑的なママン。ママンが連れてくる若い愛人たち。毎夜繰り返される堕落した淫らな夜の日々。 刹那的で欲望に忠実なママンは、逆らいがたい支配力で若者たちを惹きつけていた。 少しでもママンに近づくために、ピエールはママンに紹介された女性たちと不道徳で残酷な遊びに身を投じていく。 そして、残酷で暴力的な愛の行く末には、衝撃的な結末が待っていた―。
少女の教育が反抗と見なされる国で、夢は不可能だと言われてきた若者たちに、ある女性が未来を信じる力を示そうと立ち上がる。彼女が率いる精鋭チームは世界的な注目を集め、希望を広げる一方で強い反発と危険も増していく。脅威が迫る中、彼女たちは犠牲を払いながらも前に進み、決意と勇気があれば最も暗い障害さえ乗り越えられることを証明しようとする。その歩みは、国に新たな変革をもたらす運動へと火を灯していく。
苦しい過去に囚われ、自己破壊へと傾いていく少年ネイト・ウィリアムズ。高校教師スタン・ディーンは、彼が車中生活を送り投獄されていることを知り、保釈金を払い引き取る決断をする。善意から始まった行動は、ネイトの心を蝕んできた暗い秘密と向き合う闘いへと変わり、二人は互いの限界に迫られていく。ネイトが絶望の淵に沈む中、ディーン先生は彼を救うためにどこまで踏み込む覚悟があるのか、自らの信念を試されることになる。やがて二人の絆は、過去の闇を越えようとする希望の光となり、壊れかけた少年の未来を取り戻すための最後の支えとなっていく。
舞台は1985年、アイルランドの小さな町。炭鉱商人として生計を立て、家族と慎ましく暮らすビル・ファーロング(キリアン・マーフィー)は、クリスマスが近づくある日、石炭を届けに訪れた地元の修道院で、目を背けたくなる現実を目撃する。そこに身を置く少女から「ここから出してほしい」と懇願され、若い女性たちが行き場もなく苦しんでいる現実と向き合うことに。見て見ぬふりをすることが賢明だと理解しながらも、良心の呵責に悩むビル。そんな彼が、ついに下す決断とは――。
若くして妊娠した女性を支援する施設で共に暮らす5人の少女。彼女たちは頼る人を持たず、家族との関係、貧困など、さまざまな問題を抱えている。「ひとりじゃ育てられない」「嬉しいと思いたいのに」――戸惑い、悩み、なるべき家族像を見いだせないまま、母になる少女たち。押し寄せる孤独感に飲み込まれそうになっても、時に誰かに寄り添われながら、それぞれが歩むべき道を選び取っていく……。自分たちなりの「愛」を選択していく少女たちの真っすぐな瞳から目が離せない、希望に満ち溢れた傑作がついに日本上陸。
彼女いない歴23年。スーパーでアルバイトをしながら、どこか満たされない日々を送る辰樹。ある日、彼はカフェで働く美しい女性・エリカと出会う。一目で心を奪われた辰樹は、足しげく店に通い、エリカと距離を縮めていく。しかしエリカは、恋人・亮からの暴力に苦しんでいた。ある夜、エリカの自宅を訪れた辰樹は、家の中から聞こえる悲鳴に導かれるように扉を開ける。その夜を境に、二人の関係は大きく変わり、辰樹の人生もまた静かに形を変えていく。やがて恋人となった二人。辰樹にとって、それは生まれて初めて手にした幸福だった。愛する人のためなら、どんなことでも受け入れられる――そう信じていた。しかしその頃から、辰樹の周囲で不可解な出来事が起こり始める。少しずつ歪んでいく日常。拭いきれない違和感。そして、エリカの微笑みの奥に、ふと垣間見える“何か”。その愛は、救いなのか――。愛してしまった瞬間、もう逃げることはできない。