「堕ちた強豪、飛べない烏」―――。かつてそう呼ばれた烏野高校が、ついに辿り着いた“頂”の舞台。春の高校バレー宮城県代表決定戦、決勝。インターハイ予選準決勝で青葉城西高校に惜敗し、春高予選へと再始動した烏野が、さらなるレベルアップを求めて挑んだのは関東強豪チームとの合同合宿だった。梟谷、生川、森然、音駒と並み居る全国レベルのチームとの力量差を痛感しながらも、烏野高校はチームの“進化”を求めてただひたすらに挑戦をし続けた。迎えた春高予選。一度は封印した日向と影山の「変人速攻」もさらなる進化を見せ、個々の歯車が噛み合い、チーム全体が動きだし、烏野は並み居る強豪を打ち破っていく。そして宮城県代表決定戦準決勝で再び立ちはだかった、宿敵・青葉城西。因縁の相手を前に一歩も譲らぬ攻防を繰り広げ、試合は総力戦にもつれ込んでいく。ぶつかり合うプライドとプライドの果て、体力の限界を超えた激戦を制したのは、烏野高校だった。全国まで、あと一つ。対するは絶対王者、白鳥沢学園高校。超高校級エース・牛島若利を擁する県内最強のチーム。激闘を制し、春への切符を掴むのは一校のみ。烏野高校VS白鳥沢学園高校今、烏野高校最大の挑戦が始まる――!〈勝つのは、どっちだ。〉
人は何を求め、何のために「塔」へと登るのか―。80年の時を越え、ウルク国に再び現れたドルアーガの塔。仲間と共に最上階を制した登頂者ジルを待っていたのは、信じていたカーヤの手ひどい裏切りだった。謎の目的を胸に秘めるニーバと共に「幻の塔」へと消えていくカーヤ。ジルは失意とともに、最下層へと流されていく。カーヤは何を求めていたのか。自分は何を望んでいるのか。生きる気力を失い、答えのない問いを抱えたまま時を過ごすジル。だが、彼の目の前に謎の少女カイが現れ、運命は再び動き始める。「私を塔のてっぺんまで連れて行って」失われたはずの願いを胸に、ジルは再び登頂者となって果てなき塔の冒険に挑む。
アヌの夏―。五年に一度だけ訪れるこの時期は、天上のアヌ神の加護により、塔内の魔物は皆ひとしくその力を失ってしまう。ギルガメス王により建国されたウルク国は、北方に「塔」の復活を確認すると、出現した魔物の征討を理由に「塔」内部への侵攻を開始。以来このアヌの夏の到来を見計らい、上層階への進撃を目標に塔内に拠点を作り続けてきた。嘗て、ドルアーガの塔を彩った勇者ギルと巫女カイの物語が伝説として伝承された八十年後の世界……。ついに三度目のアヌの夏が訪れようとしている。塔内第一階層に最初に建設された拠点「塔内都市メスキア」は、塔と共に復活を遂げたと目されるドルアーガ討伐の為、三度目の出征に備えるウルク国軍と、塔最上階に眠るという伝説の秘宝「ブルークリスタルロッド」の噂を聞きつけた冒険者たちで賑わっていた…。