進学校に通う高校3年生の岡崎朋也は、無気力な毎日を送っている。毎日同じことの繰り返し。周りのみんなのように学校生活を楽しむこともできず、毎日遅刻ばかり。そのためか、校内では浮いた存在になっていた。ある日、朋也は学校まで続く坂道の下で、一人の少女と出会う。
父親の態度に思わず家を飛び出した朋也は、気づくとなぜか渚の家に来ていた。ぼんやりと渚の家から漏れる光を眺めている朋也。ふと声がして振り返ると、穏やかな表情で謎めいた言葉を語りかける渚の姿があった。
雨に打たれながら朋也を待っていた渚が倒れてしまう。翌日朋也は様子を見に渚の家を訪れる。秋生と早苗は心配ないと言うが、朋也は責任を感じる。朋也の頭からは、バスケットボールを抱え雨にうたれる渚の姿が離れなかった。
演劇部復活に向けて活動する渚と朋也。しかし学校内に貼った部員募集のポスターがはがされ、渚が生徒会に呼び出されてしまう。部員募集の活動ができなくなった渚を朋也は励ます。そんな二人の様子を春原が見ており…。
風子の姉が、渚が一年生の時に美術を担当していた先生だとわかった。だが、風子の話はどこか不思議で、渚が知っている先生の妹に関する話ともつじつまがあわない。疑問に思った朋也は渚と一緒に、風子の姉・公子の家を訪ねてみることにする。
風子が渚の家に泊まるようになり、古河家には新たな笑いが生まれることに。学校では相変わらず生徒に彫刻を配って歩く風子。がんばる風子を見て、渚は公子と風子を合わせるため、創立者祭に公子を呼ぼうとする。
創立者祭にやってきた公子。やっと風子と公子があえると喜ぶ渚。しかし公子の口からでた意外な言葉に、朋也と渚は凍りつく。それはとても悲しい現実だった。そんな二人に公子は学校に風子がいるという噂を知っているかと尋ねる。
幸村の計らいで式を学校であげる許可もおり、遂に公子の結婚式の日が決まった。結婚式に向け生徒へヒトデを配り続ける風子。そんな風子の姿を見守る朋也と渚。しかし風子が差し出すヒトデを受け取らない生徒の数が増えていた。まるで風子の存在に気づかないかのように…。
風子を連れて朋也と渚は夜の学校へ忍び込む。演劇部の部室で今までどおりなにげないことでふざけあいながら過ごす3人。ふいに風子が朋也と渚にお互いを下の名前で呼ぶべきだと話す。照れる二人。そんな二人に風子は公子と芳野のように幸せになってほしいと笑いかける。
演劇部復活の部員集めを再開する渚。なかなか進まない状況をみた朋也は、新入部員候補としてある少女を思い出す。それは、授業に出ず図書室でいつも本を読んでいる一ノ瀬ことみだった。
音楽室のバイオリンを貸してもらえることになったことみ。嬉しいことみはバイオリンを弾いて聞かせるが、その音色は周りの人間を悶絶させてしまう。杏はバイオリンからことみの気をそらそうと「お笑い」の練習をさせるが、たくさんの人にバイオリンを聴いてほしいということみのため、バイオリンの発表会を開くことにする。
バイオリン発表会も終わり、ことみは借りていたバイオリンを返すことに。バイオリンを貸してくれた仁科とも友達になり、ことみは教室で授業を受けるようになっていた。いつも図書室一人だったことみの周りに少しずつ人の輪ができていた。
ことみの家に見舞いに行った朋也は、ことみの家に見覚えがあった。家に忍び込み、ことみの姿を見つけた朋也は、小さい頃ことみと出会っていたことに気づく。よみがえる幼い頃の記憶。問いかける朋也にことみは両親のことを語り始める…。
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