25歳から33歳までの、人生でもっとも多感な時期を過ごす一人の女性を見事に描き切り、「『わたしは最悪。』のように現代的な感性を持ち、『こわれゆく女』のように並外れた女性像を提示する」-Les Films du losange(フランス配給)と話題を呼んだ『ソウルに帰る』が、世界中の圧倒的な共感とともについに劇場公開。『ソウルに帰る』は、韓国で生まれ、フランスで養子縁組されて育った25歳のフレディが初めて母国に戻り、友人の力を借りて実の両親を探し始める物語。2022年カンヌ国際映画祭 ある視点部門に出品されるやいなや話題を呼び、その後世界中の映画祭で絶賛、ボストン映画批評家協会賞では前年濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』が栄誉に輝いた作品賞を見事受賞。今年1月世界に先駆け一般公開されたフランスでは、公開2週目にして7万人以上を動員した。友人の経験に着想を得て脚本を書いたという本作の監督は、カンボジア系フランス人のダヴィ・シュー。カンボジアの首都プノンペンを舞台に青春群像を描いた初長編劇映画『ダイアモンド・アイランド』(16)で、カンヌ国際映画祭批評家週間SACD賞を受賞。本作が長編2本目ながら、一躍世界でもっとも期待される新鋭監督の一人として知られるようになった。ソウルの街灯りの下、自分の原点を探し求める主人公・フレディを演じたのは、今回が初映画出演となるパク・ジミン。表情豊かで型破りなフレディの複雑な内面を見事に演じて、『TAR/ター』(22)のケイト・ブランシェット、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(22)のミシェル・ヨーらと並び、昨年を代表する名演と評された。突如目の前に現れた娘と向き合うことになる父親役には、『オールド・ボーイ』(03)『親切なクムジャさん』(05)などパク・チャヌク監督作品の常連俳優として知られるオ・グァンロク。その他、『愛の不時着』(19)で知られるキム・ソニョン、小説『砂漠が街に入り込んだ日』の作者として知られるグカ・ハンなどバラエティ豊かな俳優が出演。日本では、昨年開催の東京フィルメックス コンペティション部門に出品され、「大傑作」「過激で愛らしい」「(フレディを)抱きしめたい」「ぶっとんだ展開の発想力に驚いた」など絶賛が相次ぎ、審査員特別賞を受賞した。