ソウルに帰る

ソウルに帰る
119分 / 字幕 / 2022 / フランス、ドイツ、ベルギー、カンボジア、カタール / フランス語
あらすじ
韓国で生まれ、フランス人の両親の養子となった25歳のフレディは、東京行きの飛行機が欠航となり、偶然ソウルに到着する。彼女はゲストハウスのフロント係でフランス語が堪能なテナと意気投合し、レストランで彼女の友人たちと食事する。そこでフレディは、ハモンド養子縁組センターを通じて、実の親と連絡が取れるかもしれないと知る。フレディは両親を探すために韓国に来たわけではなかったが、テナからの勧めもあり、ハモンドを通して両親に電報を送る。数日後、実父からの返事を受け、テナが通訳を務める中、フレディは実父が住む群山へ向かう。フレディは再婚した実父の現在の家族と、居心地の悪い時間を過ごす。実父はフレディを養子に出したことを後悔しており、韓国での新しい生活を支援すると伝える。フレディはソウルに戻った後も続く彼の執拗なメールにうんざりし、返事をしなくなる。彼女はテナと、ソウルでの最初の夜に寝た男とバーに行くが、彼のフレディへの愛の告白を冷酷に馬鹿にし、テナを不快にさせる。別れ際、彼女はテナにキスをしようとするが、テナは彼女を拒絶し、フレディに「かわいそうな人」と言う。フレディはバーのDJとゲストハウスに戻ろうとするが、突然酔っぱらった実父が目の前にあらわれる。彼はメールを無視した彼女を叱りつけ、DJを追い払う。さらに勢い余って彼女の腕をつかんだので、フレディは「触らないで!」と叫んでその場を立ち去る。2年後、フレディはソウルに住んでいた。彼女は武器商人のアンドレとデートをする。アンドレはフレディに、彼女は彼の業界で通用すると言う。フレディは彼に、今日は自分の誕生日であり、毎年誕生日には母親が自分のことを思ってくれているのかと考えるのだと話す。彼女のために開かれたサプライズ誕生日パーティーで、彼女は同僚に、実母から「会う気はない」とハモンドを通して返事がきたことを明かす。実父からはしつこくメールが送られてくるが、彼女はほとんど無視している。5年後、フレディは片言の韓国語を話し、アンドレとともにミサイルを売る仕事をしていた。韓国出張の際、彼女は新たなフランス人のボーイフレンド、マキシムとともに実父に会いに行く。実父は作詞作曲したピアノ曲をフレディに聴かせ、その響きにフレディは感動する。夕食後、マキシムと別れて歓楽街に向かった彼女は、翌朝路地で一人目覚める。街行く人々を眺めていると、ハモンドから彼女に連絡が入る。一度はフレディとの再会を断った実母が、ハモンドからの電報に前向きな返事をしたという。フレディは母親とハモンドの施設で会い、フレディは母親に抱かれて泣く。母親はフレディにメールアドレスを教え、連絡を取り合えるようにする。1年後の誕生日、フレディは山を登って、ホテルに到着する。フレディは一度もメールを送っていなかった母親に「幸せに生きてるよ」とメールをする。しかし、母親のメールアドレスは無効になっていたため、メールは届かなかった。フレディはホテルのロビーに行き、楽譜が置かれたピアノに気づく。彼女は座り、ためらいがちにメロディーを奏ではじめる。
©AURORA FILMS/VANDERTASTIC/FRAKAS PRODUCTIONS/2022
解説
25歳から33歳までの、人生でもっとも多感な時期を過ごす一人の女性を見事に描き切り、「『わたしは最悪。』のように現代的な感性を持ち、『こわれゆく女』のように並外れた女性像を提示する」-Les Films du losange(フランス配給)と話題を呼んだ『ソウルに帰る』が、世界中の圧倒的な共感とともについに劇場公開。『ソウルに帰る』は、韓国で生まれ、フランスで養子縁組されて育った25歳のフレディが初めて母国に戻り、友人の力を借りて実の両親を探し始める物語。2022年カンヌ国際映画祭 ある視点部門に出品されるやいなや話題を呼び、その後世界中の映画祭で絶賛、ボストン映画批評家協会賞では前年濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』が栄誉に輝いた作品賞を見事受賞。今年1月世界に先駆け一般公開されたフランスでは、公開2週目にして7万人以上を動員した。友人の経験に着想を得て脚本を書いたという本作の監督は、カンボジア系フランス人のダヴィ・シュー。カンボジアの首都プノンペンを舞台に青春群像を描いた初長編劇映画『ダイアモンド・アイランド』(16)で、カンヌ国際映画祭批評家週間SACD賞を受賞。本作が長編2本目ながら、一躍世界でもっとも期待される新鋭監督の一人として知られるようになった。ソウルの街灯りの下、自分の原点を探し求める主人公・フレディを演じたのは、今回が初映画出演となるパク・ジミン。表情豊かで型破りなフレディの複雑な内面を見事に演じて、『TAR/ター』(22)のケイト・ブランシェット、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(22)のミシェル・ヨーらと並び、昨年を代表する名演と評された。突如目の前に現れた娘と向き合うことになる父親役には、『オールド・ボーイ』(03)『親切なクムジャさん』(05)などパク・チャヌク監督作品の常連俳優として知られるオ・グァンロク。その他、『愛の不時着』(19)で知られるキム・ソニョン、小説『砂漠が街に入り込んだ日』の作者として知られるグカ・ハンなどバラエティ豊かな俳優が出演。日本では、昨年開催の東京フィルメックス コンペティション部門に出品され、「大傑作」「過激で愛らしい」「(フレディを)抱きしめたい」「ぶっとんだ展開の発想力に驚いた」など絶賛が相次ぎ、審査員特別賞を受賞した。
スタッフ
監督:ダヴィ・シュー
脚本:ダヴィ・シュー
キャスト
パク・ジミン
グカ・ハン
オ・グァンロク
キム・ソニョン
ヨアン・ジマー
ルイ=ド・ドゥ・ランクザン
配信期間
2024/02/01 ~ 2027/11/18
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