別離

はじまりは、愛するものを守るための些細な“嘘”だった――。

あらすじ

テヘランで暮らす妻シミンは、１１歳になる娘テルメーの将来のことを考えて、夫ナデルとともにイランを出る準備をしていた。しかしナデルは、アルツハイマー病を抱えることとなった父を置き去りにはできないと国を出ることに反対。夫婦の意見は平行線をたどり、シミンが裁判所に離婚申請をするが、協議は物別れに終わる。シミンはしばらく家を出ることとなり、ナデルは父の世話のためにラジエーという女性を雇うことにした。しかし、ある日、ナデルが帰宅すると、父は意識不明でベッドから落ち床に伏せていた。ナデルは怒りをあらわにして、ラジエーを問い詰め、彼女を手荒く追い出してしまう。その夜、ナデルは、ラジエーが入院したとの知らせを受ける。しかも、彼女は流産したというのだった……。

解説第８４回アカデミー賞外国語映画賞受賞。第６９回ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞受賞。第６１回ベルリン国際映画祭、映画祭史上初の主要３部門〈金熊賞＆銀熊賞（男優賞・女優賞）〉受賞。その他９０冠を超える映画賞に輝く。２０１１年制作。

キーワード 洋画 ヒューマンドラマ アカデミー賞受賞 実写 イラン ベルリン国際映画祭 スタッフいちおし サスペンス

スタッフコメントほんとに重く、深く、悲しい話なのですが、話の展開と脚本が素晴らしく良いと思える作品です。重厚なストーリーにぐいぐいひきこまれ、じっくり深く考えさせられます。